キャンピングカーは冬こそ活躍!楽しく安全に活用する方法

キャンピングカーコラム

キャンピングカーは冬こそ活躍!楽しく安全に活用する方法


カテゴリー:
タグ:


キャンピングカーは、冬にはどのように活用されているのでしょうか?冬は寒く、世間的にはキャンプのオフシーズンですが、キャンピングカーで乗り出せばどこでも暖かく快適に過ごせるため、旅行やキャンプなどに使われています。冬期のキャンピングカーの利用事情や冬にキャンピングカーを使うメリット、購入時の注意点や購入後の凍結対策などについてご紹介します。


冬期のキャンピングカー利用事情

キャンピングカーは、旅行にキャンプ、シーズンスポーツなど、さまざまな目的で利用されます。降雪や寒さで悩まされる冬にキャンピングカーがどれほど利用されているのか、どういった目的で利用されているのかをご説明します。

冬のキャンピングカー利用者はどれくらい?

冬は寒いため、あまり遠出しない人が多いのではないでしょうか。キャンピングカーのオーナーも遠出を控えているのかというと、そうではないのです。日本RV協会の調査(全196票)によると、キャンピングカーのオーナーの85.2%(約166票)は、購入時に冬期に利用することを考えています。

日本RV協会による「キャンピングカーの最も稼働している季節は?」という質問への回答(全198票)
春のみ 夏のみ 秋のみ 冬のみ 通年
投票割合 9.1% 11.1% 16.7% 7.6% 55.6%

(2017年12月~2018年1月)

また、上記のアンケートによると、通年でキャンピングカーを稼働している人が55.6%(約110票)、冬に最も稼働している人が7.6%(約15票)いることがわかります。合算すれば63.2%(約125票)の人が、冬季にもキャンピングカーを利用していると言えます。

どういった目的で利用されている?

冬期休暇にキャンピングカーを利用する1番の目的は?というアンケート(全197票)では、温泉が35%(約69票)、観光地めぐりが32%(約63票)でした。
また、旅行の日数で一番多いパターンは?(全194票)というアンケートでは2泊3日が最も多く41.2%(約79票)、ついで1泊2日が32%(約62票)でした。

参考:キャンピングカーユーザーの8割超が冬の利用を前提に購入 冬期利用の目的や行動パターンのアンケート調査を実施

これらの結果から、キャンピングカーの車中泊ができるというメリットを活かして、2連休前日の夜から目的地に向けて出発し、週末で温泉や観光地めぐりを楽しんでいるのではないか、というキャンピングカーオーナーの旅行事情がうかがえます。

また、帰省ラッシュに巻き込まれたり、長距離の移動で疲れたりしても、道の駅やパーキングエリアに停車すればゆったりと車内で休めることも、冬の旅行にキャンピングカーが選ばれる理由の1つと言えるでしょう。


静かに楽しめる冬キャンプでキャンピングカーが活躍

冬期はキャンプのオフシーズンで、キャンプ場に人が少なく、キャンピングカーのオーナーにとっては静かにキャンプ旅行を楽しめる絶好のチャンスです。
冬のキャンプのメリットと、キャンピングカーが冬にどのように活躍するのかをご紹介します。

冬キャンプのメリット

冬キャンプのメリットは静かにゆっくりと過ごせることです。人が少ないことからキャンプ場の予約が容易に取れて、キャンプ場では広々とした空間で静かにキャンプを堪能できます。夏と違い虫が少なく、体が冷えてもキャンピングカーに戻ればいつでも暖まることができるのも魅力です。

さらにキャンピングカーをレンタルする場合は、お店によっては、オフシーズンという理由で料金が安くなることもあります。


冬のキャンピングカーの利点

宿泊施設を探す必要がない

テントでは暖が取りにくいため、冬にキャンプをしたい人は、コテージやバンガローなどの宿泊施設を利用します。そのため、オフシーズンでもキャンプ場近くの宿泊施設は予約で埋まることがあるのです。
その点、キャンピングカーは車内泊ができるため、宿泊施設の心配をする必要がありません。車内の温度管理も容易なので、寒さに弱いペットを同伴しての旅行も安心です。

車内で鍋料理を楽しめる

また、カセットコンロを持ち込めば車内でも簡単な料理を作って楽しめます。おすすめなのは鍋料理です。最近では鍋用つゆや鍋用ラーメンなどが販売されているので、カット野菜とお肉を準備しておけば、お手軽においしい料理が楽しめます。

荷物が多くなりがちな冬でも問題なし

冬のキャンプは防寒着、ホットカーペット、毛布、ストーブなどの荷物が多くなりがちです。キャンピングカーならたくさんの荷物を積んでもスペースに余裕があるので、車内で窮屈しません。

購入時にはキャンピングカーの防寒対策を確認

キャンピングカーの暖かさは車種、装備によって異なります。冬にキャンピングカーを使う予定があるのなら、車内で快適に過ごすためにもキャンピングカーの断熱性能や暖房機能を確認しましょう。

断熱材

キャンピングカーは一般車と違って車内泊を想定されて作られています。夏は涼しく冬は暖かくなるように、断熱材を使用したり居室部分の窓を二重にしたりといった工夫がされているのです。

断熱材が使用される範囲は、メーカーや車種によって違い、天井、壁、床面の全てに使われている場合と、一部だけに使われている場合があります。冬期の利用を考えるなら、できだけ多く断熱材が使われているキャンピングカーを選びましょう。

FFヒーター

車内の温度を維持するためには、断熱材で外の冷気を遮断するだけでなく、車内を暖める暖房器具が必要です。キャンピングカーの暖房器具は、エンジンを停止させていても使えるFFヒーターがおすすめです。

FFヒーターはガソリンや軽油を燃料にしており、動作にはサブバッテリーの電気やガソリンを使います。排気ガスは排気口から車外に排出する仕組みです。

ただし、排気口が雪や植物などで塞がった場合は、排気ガスに含まれる一酸化炭素が車内に充満し大変危険です。暖房器具を使用する際には一酸化炭素警報器を用意しておけば、一酸化炭素が充満するリスクを気にすることなく、車内で安心して過ごせます。


冬のキャンピングカー利用は『タイヤ』と『軽油』に注意

RV協会の行った冬期のドライブで一番不安を感じることは?というアンケートの回答に最も多かったのは「凍結」でした(73.9%)。
参考:キャンピングカーユーザーの8割超が冬の利用を前提に購入 冬期利用の目的や行動パターンのアンケート調査を実施

そこで、冬にキャンピングカーを安全に走らせるために知っておくべきことを解説します。

安全のためにスタッドレスタイヤを装備

キャンピングカーは一般的に貨物車両をベースに作られているため、乗用車よりも大きく、重量があります。大きい車体は風の影響を受けやすく、道路の凍結と相まってスリップしやすいと言えます。

そのため、冬にキャンピングカーを利用する場合はスタッドレスタイヤが必需品です。スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比べて柔らかいゴムでできており、冬の寒さでも硬直せずに地面をとらえます。また、表面に深い溝と浅い溝が無数に掘られており、この溝が路面とタイヤ間の水の膜を取り除き、滑るのを防ぐのです。

スタッドレスタイヤを選ぶときは、キャンピングカーを購入した店舗やタイヤ専門店で相談しましょう。キャンピングカーは乗用車よりも車体が大きいため、同じサイズのタイヤであっても耐荷重を考慮してタイヤを選ぶ必要があるからです。

「冬用」の軽油を使う

所持またはレンタルしているキャンピングカーが軽油を燃料として走るディーゼル車の場合、軽油が寒さで固まる恐れがあります。
軽油に含まれるパラフィンは温度が低くなると固まる性質があり、固まるとパイプやフィルターに詰まりキャンピングカーが走らなくなります。しかし、全ての軽油が固まるというわけではありません。

軽油の要求品質

軽油の要求品質
  特1号 1号 2号 3号 特3号
目詰まり点 - -2.5度以下 -7.5度以下 -20度以下 -30度以下

参考: 日本工業企画 JIS2204:2007 軽油 5.2品質要求 表 1−軽油の要求品質

軽油には特1号、1号、2号、3号、特3号と種類があり、特1号に近いほど凍結しやすく、特3号に近いほど凍結しにくいという特徴があります。
寒い地域に行く場合は、凍結しにくい軽油に入れ替えましょう。また、給油をする場合は、軽油の号数の確認を忘れないようにしてください。

冬の移動も暖かく過ごせるキャンピングカーライフ

キャンピングカーは冬でも活用でき、温泉や観光地巡り、キャンプなどを楽しめます。ただし、冬をより楽しむのであれば、防寒対策は必須です。断熱材が広い範囲に貼られたキャンピングカーを選び、FFヒーターの準備をしましょう。

冬に安全にキャンピングカーを走らせる場合は、スリップと燃料の凍結対策も欠かせません。スタッドレスタイヤへ履き替えられているか、軽油は凍結しにくい号数かを確認してください。

日本最大級のキャンピングカー在庫数!新車・中古車・高級車のキャンピングカーを多数ラインナップ。オプション、製造、メンテナンスまでトータルサポートしています。





コラム一覧へ戻る

ページのトップへ