キャンピングカーでも雪道は走行できる!必要な装備や対策をご紹介
公開日:2019年9月13日 2020年11月5日 更新- カテゴリー:
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キャンピングカーはキャンプやバーベキューなど夏のレジャーだけでなく、スキーや冬キャンプなど冬のレジャーでも活躍します。そこで気になるのは、キャンピングカーは雪道を安全に走行できるのかという点ではないでしょうか?今回はキャンピングカーで冬のレジャーを楽しむための装備や注意点についてご紹介します。
キャンピングカーは冬にも大活躍
キャンピングカーは通常の自動車とは異なる点が多くあるものの、基本的には同じように車道を走行できます。そのため、雪道であってもスタッドレスタイヤやスノーチェーンを装備していれば十分に走行が可能です。
通常のタイヤのまま雪道を走行すると、タイヤが雪にはまって動けなくなる「スタック」の状態やスリップの危険性が高まってしまうため、雪道仕様の装備は必須です。特にキャンピングカーは、内装の装備や荷物などで車重が重くなっているため、十分な注意が必要だと言えます。
キャンピングカーで雪道を走るための装備
スタックやスリップなどを防ぎ、できるだけ安全に雪道を走るためにはスタッドレスタイヤかスノーチェーンが必要です。また、雪の深い地域までキャンピングカーで出かけたいという場合は、2WD車ではなく4WD車を選択するほうが安全に走行できます。ここでは、それぞれの装備についてご紹介します。
スタッドレスタイヤを履く
雪道走行の基本となるのが、スタッドレスタイヤです。スタッドレスタイヤは雪道や凍結した道路を走るために開発されたタイヤで、かつて雪道用タイヤの主流だったスパイク(スタッド)タイヤと比べてスタッドがないことからスタッドレスタイヤと呼ばれます。
スタッドレスタイヤは、「ゴムがしなやかで柔らかい」「細かな溝がたくさんついている」という2つの特徴があります。通常のタイヤだと低温時にゴムが硬化し、地面のグリップ力が低減してしまいますが、スタッドレスタイヤのしなやかなゴムだと低温時でもしっかりと地面をグリップします。溝についても、通常のタイヤにも地面をグリップするための溝がついていますが、スタッドレスタイヤは雪にもしっかり食い込むよう工夫された溝が作られています。他には、雪が溶け出して作られる水膜にスリップしないよう、その水膜を除去する加工も特徴です。
現在はスタッドレスタイヤの品質がかなり上がっているため、ほとんどの雪道で対応が可能です。
スノーチェーンを巻く
特に過酷な雪道を走行する際に活躍するのが、スノーチェーンです。現在はスタッドレスタイヤの性能が上がっているためスノーチェーンが必須であるシーンは少なくなっていますが、新雪が多く降った道などコンディションの良くない道を走る際はスノーチェーンを巻くと安心感が増します。
スノーチェーンは通常のタイヤ、あるいはスタッドレスタイヤに巻くことで雪道のグリップ力を増すアイテムです。金属チェーンの他に、ウレタン樹脂やゴムでできた非金属チェーンもあります。スタッドレスタイヤよりも安価で購入でき、コンディションの悪い雪道では安全性を上げることができますが、通常の速度での走行や乾燥した道路での走行には適していません。そのため、雪道の手前で一度キャンピングカーを停めて装着する手間がかかります。
金属チェーンと非金属チェーンだと、非金属チェーンは価格が少し高く雪道での信頼性が若干落ちますが、着脱は容易で一般道の制限速度程度にはスピードが出せるという特徴があります。
スノーチェーンは過酷な雪道に行くのでなければ特に必要はありませんが、悪天候などに備え、キャンピングカーに載せておくと安心です。また、冬のレジャーにそんなに多く出かけない場合だとスタッドレスタイヤは高価に感じることもあるため、スノーチェーンだけで対策するという選択肢もあります。
4WD車
2輪だけで駆動する2W車と比べると、4輪全てで駆動できる4WD車のほうが雪道走行では有利になります。特に坂道を登る際にはタイヤが空転してスタックする可能性が高くなるため、4WDだと安全性が増します。なお、2WD車でスタッドレスタイヤだけでは不安な場面でも、スノーチェーンを巻くことで地面のグリップ力を補完することができます。
雪道の運転の注意点
キャンピングカーで雪道を走る際は、装備をきちんと整えることに加え、運転も十分に気をつける必要があります。以下、運転時の注意点をご紹介します。
スピードを出しすぎない
雪道運転の基本となるのが、スピードを出しすぎないことです。乾燥した道路と同じようなスピードで走ると、当然スリップやスタックの危険性が増します。
同じように、ブレーキもゆっくりとかけることが大切です。ブレーキを強く踏むとタイヤの回転が急に止まり、氷や水膜にタイヤが取られてスリップしてしまう可能性があります。車重の重いキャンピングカーでは、特に注意が必要です。
車間距離を十分に空ける
乾燥した道路を走るときと比べ、車間距離をさらに広く空けることも重要です。雪道では制動距離が長くなる可能性があるだけでなく、前の車の急ブレーキに対応できないこともあります。車間距離を広く空けておくことで、玉突き事故などに巻き込まれる危険性を下げることができます。
ホワイトアウト時にはより一層気をつける
ホワイトアウトとは、雪山で吹雪いたときに雪で視界が埋め尽くされ、周りが見えなくなる自然現象です。道路でも雪によりホワイトアウトに近い状態になることがあり、その際には前方の車が突然現れてくるようなケースもあるため、特にスピードを落とし注意して走行することが大切です。
厳しい道では迷わずスノーチェーンを巻く
現在はスタッドレスタイヤでほとんどの雪道を走行できますが、新雪の多く降る坂道など、スタッドレスタイヤでは不安な道もあります。そういった道に差しかかった場合は、迷わずスノーチェーンを巻くことが大切です。スノーチェーンは使用の都度着脱の必要があり、タイプによってはさらに手間もかかりますが、万が一の事故も防ぐためには必要な装備となります。
サングラスを持っておく
雪が降ったあとに晴れた道を走ると、路面が反射して路面の様子が見えなくなったり、前方の安全確認が難しくなったりします。サングラスをかけていれば反射光をある程度防げるため、普段は着けなくてもキャンピングカーに置いておくのがおすすめです。なお、反射光を除去することに優れた偏光レンズのサングラスだと、より確実に視界を確保できます。
通行止めに十分に気をつける
冬の道を走るとなると、突然大雪が降ったり車がスタックして後続が動けなくなったりなどが発生して通行止めに引っかかる可能性があります。できるだけ天気予報や道路情報などを収集し、通行止めにかからないよう注意しましょう。
また、万が一通行止めにかかって長時間立ち往生してしまう可能性を考えておくことも大切です。その点、キャンピングカーだと多めの飲食物を積んだりポータブルトイレで用を足したりできるので、きちんと準備してから冬のレジャーに出かけるようにしましょう。
十分に注意して安全に楽しもう
キャンピングカーで雪道を走行する際は、スリップやスタックに十分気をつける必要がありますが、スタッドレスタイヤを履くなどして十分に対策をすれば安全に走行できます。また、キャンピングカーは車重が重いことを考慮し、慎重な運転を心がけることも大切です。
なお、フジカーズジャパンではキャンピングカーをレンタルする際、ウィンターシーズンでは全ての車両でスタッドレスタイヤに履き替えて貸し出ししています。そのため、ご自身でスタッドレスタイヤを用意する必要なく冬のレジャーを楽しんでいただくことが可能です。
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