雨が降ってもキャンプを楽しもう!雨対策や楽しみ方についてご紹介
公開日:2020年12月28日 2021年12月13日 更新- カテゴリー:
キャンプは自然を相手にするものなので、予定していた日に突然雨が降ってしまうということも考慮し、雨対策は常に考えておく必要があります。一方で、雨だからこそのメリットもあり、そこを存分に楽しむという考え方もできます。今回は雨キャンプのメリットや、雨が降ったときのテントの設営、その他雨対策についてご紹介します。
雨キャンプのメリット
天気のいい日に自然の空気を存分に感じられるのがキャンプの醍醐味であり、雨が降ってしまうと楽しみが半減してしまうと感じるかもしれません。しかし、雨だからこそのメリットもあります。
キャンプ場が空いている
雨が降ると多くの人が楽しみ半減と考えるため、キャンプ場はキャンセルが多く、空いている可能性があります。フリーサイトでは周りにキャンパーがいなくなるため、自分だけのスペースを広々と取ることも可能です。また、予約を取りにくい、あるいは普段は人がたくさんいる人気のキャンプ場も雨の日は人が少なく、いつも以上に楽しめることもあります。
虫が少ない
虫が少ないことを理由に冬のキャンプを楽しむ方もいますが、雨が降ると夏でも蚊やブヨなどの虫は活動を一気に弱めます。虫対策をしなくても不快な虫に悩まされずに済むため、よほどの悪天候にならなければ、森の中をゆっくりと散策するといった楽しみ方もできます。
静寂の中でゆったりと過ごせる
雨がテントやタープを叩く音はうるさいと想像するかもしれませんが、都会の喧騒や周りのキャンパーの声がなく、自然の中で雨の音がするという環境は意外にも「静寂」という言葉がしっくりきます。雨が降ったら無理して外へ出ずにテントの中で過ごし、普段は忙しくてなかなかできない読書などで贅沢に時間を使うことができます。
家族団らんの時間を作れる
家族でキャンプに出かけている場合は、テント内で過ごす時間を家族団らんの時間にすることができます。自然の中、狭い空間で家族だけで過ごせる時間は貴重であり、普段はできない話もできるかもしれません。
トランプなどのゲームを持ち込み、テント内で盛り上がるのもおすすめです。夫婦でキャンプをする場合は、お酒を傾けてゆっくりと会話を楽しむのもいいでしょう。
雨ならではの楽しみを見出だせる
晴れの日には叶わなくとも、雨の日ならではのキャンプの楽しみ方もあります。
例えば、雨の日にしか見られない自然の姿を写真に収めてみる楽しみ方があります。近年のスマホはほとんどがある程度の防水機能を備えているため、多少濡れても撮影を楽しめます。
また、他にも雨の中でテントを立てているキャンパーがいる場合は、キャンプ場を散策しながら少し遠目に観察してみるのもおすすめです。キャンプ上級者がいれば、どんな雨対策をしているか参考にすることができます。
雨キャンプのテント設営のポイント
雨が降っている中では、テント設営にも普段とは違った工夫が必要です。以下にご紹介するポイントをぜひ参考にしてください。
タープを最初に張る
雨に吹きさらしの中レインコートを着てテントを設営するのは大変なため、最初はタープを張りましょう。タープで天幕を作っておけば広い範囲で雨除けができ、雨を気にせずにテントを設営できる他、ブルーシートなども使って荷物を地面に置いておけます。
雨の日にもキャンプをすることを考えたら、タープはポリコットン素材がおすすめです。ポリコットンであればその下で焚き火ができるので、雨で気温が下がっても暖を取ることができます。
水はけのいい場所を選ぶ
水はけの悪い場所にテントを立ててしまうと、テントに浸水の恐れがある他、ペグの固定も難しくなります。土よりは芝生、砂利のほうが水はけがいいため、そういった場所を選びましょう。また、水の溜まりやすい窪みのある場所も避けるようにしましょう。
ペグが抜けないようにしっかり打ち込む
雨で地面がぬかるんでいると、ペグも抜けやすくなります。普段よりもしっかりと打ち込み、心配な場合はその上から大きな石を置きましょう。
なお、普段から強度が強く長さのあるペグを使っておけば、雨の日でもしっかりと固定できます。
防水スプレー
雨対策がしっかりしていないテントを使うと雨が浸水してしまうため、耐水加工がしっかりしているテントを選ぶのがおすすめです。防水スプレーをかけることでも耐水性を上げられるので、雨が強くなったときに備えてかけておきましょう。
テントの下にシートを敷く
テントの下にグランドシートなどを敷いておくと、浸水や汚れなどを防ぐことができます。テントより広いシートを敷いてしまうと間に雨が侵入してしまうため、少し小さいシートを使うか、内側に折りたたんで使うようにしましょう。
濡れたテントのアフターケア
雨に濡れたテントやタープは、適切なアフターケアをしなければ使えなくなってしまうこともあります。以下のポイントをぜひ参考にしてください。
ドライバッグなどに入れて素早く撤収する
濡れたテントやタープは早く乾燥させたいところですが、撤収時にも雨が降っていればキャンプ場で乾かすことはできません。そのため、素早く撤収し、寄り道せずに家に帰るのがおすすめです。
濡れたテントやタープは、雨用に作られたアウトドア用のドライバッグに入れて持ち運ぶのがおすすめ。大きめのビニール袋やゴミ袋で代用することもできます。
濡れたテントはできるだけ早く乾燥させる
濡れたテントやタープを放置してしまうと、水気により悪臭を放ったり、カビが生えたりして使えなくなることもあります。タオルなどでよく水気を取り、家の中やベランダ、公園などでテントを広げ、しっかりと乾燥させましょう。
テント乾燥サービス
テントを広げて乾燥させるスペースがない場合は、テント乾燥サービスを利用するのも1つの手段です。
雨キャンプの対策ポイント
雨の中でキャンプを楽しむ際には、以下のポイントにも気をつけましょう。
調理にはガスバーナーを使う
炭火を使った料理はキャンプの醍醐味の1つですが、雨の日は湿気が多く炭火で料理をすることはできません。また、できたとしても風が強いと火の粉が強く舞い、テントやタープに穴が空いてしまうこともあります。
雨の日の調理に適しているのは、ガスバーナーです。
ガスバーナーには主に、コンパクトで持ち運びにも便利な一口タイプ、家庭と近い感覚で調理ができる二口タイプがあります。ガスを使えば雨が降っても調理ができるため、用途に合わせてタイプやサイズを選びましょう。
雨の日にはアウトドアが制限され、テントの近くに留まる時間が増えますが、その分普段はできない凝った料理に挑戦するのもおすすめです。
レインウェアと傘を使い分ける
テントやタープの設営など、両手を使う作業の間はレインウェアが便利ですが、ちょっとした移動には傘が便利です。キャンプではできるだけ荷物を少なくしたいところですが、レインウェアを傘を使い分けるとキャンプ場での活動がしやすくなります。
もちろん、長靴は必須アイテムです。
雨でもキャンプを楽しもう
雨が降ってしまうとアウトドアの楽しみは少なくなるかもしれませんが、雨だからできるキャンプの楽しみ方もあります。設営や撤去などは多少の手間がかかりますが、きちんと対策を押さえておけば雨キャンプも楽しめるはずです。なお、テントの耐水機能を超えて浸水が起きた場合、荒天で風もかなり強い場合などはキャンプを中止し、オートキャンプに切り替える、ロッジやバンガローに泊まる、その日はキャンセルして家に帰るといった判断も必要です。
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