梅雨でもキャンプを快適に!3つの視点と8つの雨対策
公開日:2020年4月24日 2021年12月13日 更新- カテゴリー:
キャンプを楽しむためには雨が降った場合の対策を考えておく必要がありますが、梅雨の時期にキャンプへ行くなら雨が降ることを前提に準備をします。きちんと雨対策をしておけば梅雨の時期でもキャンプを存分に楽しめるため、ぜひ以下にご紹介するポイントを参考にしてください。
梅雨のキャンプを楽しむための3つの視点
梅雨の時期の天気は高確率で雨模様となりますが、新緑が美しく、また夜は気温が落ちてあまり暑苦しくないという時期でもあります。梅雨のキャンプを楽しむには、以下の3つの視点が大切です。
場所選び
梅雨の時期には雨が前提となるため、他の時期とは違う基準でキャンプ場を選ぶ必要があります。キャンプ場の選択によっては、雨が降っても晴れたときと変わらずに楽しむことも可能です。
テント選び
梅雨のキャンプを楽しむには、できるだけ煩わしさをなくすためにテント選びも重要です。梅雨の時期でも問題なく過ごせるテントであれば、他の季節のキャンプで雨に降られても十分に対応できます。
雨対策
梅雨のキャンプで最も重要なのが、雨対策です。基本的に外で過ごすキャンプにおいて雨は大敵とも言えますが、その分対策できることも多くあります。できるだけ多くの対策をしておくことで、快適さにも大きな差が生まれます。
以上3つの視点を、以下にて詳しく説明していきます。
場所選びの3つのポイント
キャンプ場選びにおいては、以下の3つのポイントで考えましょう。
雨が少ない地域を選ぶ
雨模様を前提とする梅雨のキャンプですが、できれば降らずに過ごせるのが一番です。日本の中でも比較的雨の少ない地域はあるので、できるだけ雨を避けるのであればそのような場所を選択しましょう。
降水量が少ない都道府県として挙げられるのは、長野県、岡山県、山梨県、北海道などです。長野県や山梨県は場所にもよりますが海から遠く、低気圧や前線の影響を受けにくくなっているため降水量は少なくなります。
もちろん、これらの地域のキャンプ場を選んだからといって雨を回避できるわけではありません。あくまで目安として考えておきましょう。
砂利サイトや林間サイトを選ぶ
全国さまざまなキャンプ場があり、使用できるキャンプサイトのタイプもさまざまです。雨が降っても影響を最小限に留めるためには、砂利サイトを選ぶのがおすすめです。砂利サイトであれば水はけが良く、雨が降ってもテントに泥などがつきにくいという特徴があります。なお、砂利サイトにテントを張ってそのままマットを敷いて寝ると砂利が固く背中が痛くなるため、下のほうでご紹介するコットを使うのがおすすめです。
砂利サイトが難しいのであれば、葉や枝がある程度の雨を弾いてくれる林間サイトもおすすめです。
コテージのあるキャンプ場を選ぶ
雨対策をした上でキャンプに臨んでも、荒天になればテント泊をしている場合ではなくなることもあります。そのような場合に備えて、コテージやバンガローのあるキャンプ場を選んでおくと安心です。荒天時に宿泊できるか、管理人と事前に相談しておくと良いでしょう。
もちろん、天気が酷い場合は撤収したほうが良いケースもあります。その場合に備えて、家からそれほど遠くないキャンプ場、あるいはホテルが近いキャンプ場を選びましょう。反対に言えば、家やホテルに避難できる距離を選択しておけば、危険がありそうなときに帰宅の判断をしやすくなります。
テント選びの2つのポイント
梅雨の時期に使うテントは、雨と湿気の対策を意識して選びましょう。
通気性の良いテントを選ぶ
雨対策においては、ほとんどのテントが必要十分を満たしていると言えます。ただし素材によっては浸水することもあるため、梅雨の時期のキャンプには防水性のしっかりしたタイプを選びましょう。
防水性を高めると通気性を犠牲にしてしまうのがテントですが、構造的に通気ができれば湿気対策ができます。具体的には、ベンチレーターや窓付きのテントを選べば、空気を通すことが可能です。テントの外にタープを立てておけば、雨が降っていても窓を開けられます。
フライシートを活用する
テントの上に覆いかぶさるように設置するシートを、フライシートと言います。フライシートを使えば雨を直接受けることができるので、テントに直接雨を当てることなく通気性を確保することも可能です。
梅雨時期に役立つ8つの雨対策
以下にご紹介する雨対策を取っておくことで、雨が降ってもキャンプを十分に楽しめるようになります。
タープを使用する
布で屋根を作るタープは晴れのときに直射日光を避ける目的で使いますが、雨天時には雨除けとして活躍します。
活用方法としては、テントを立てる前に先に立てるという方法があります。先に立てておけば体や荷物を雨から守るスペースを作れるため、テントの設営もある程度楽になります。そのままテントの入り口と連結させれば、出入りがぐっと便利になります。
なお、形状によっては雨水を溜めてしまうことがあります。雨水の重さでタープが倒れては危ないので、晴天時の設置よりもポールを1本追加するなどして雨水が流れ落ちるように工夫しましょう。
雨具を用意しておく
雨天時に出かける点では基本と言えますが、レインウェアやレインポンチョを用意しておくと外でも作業ができます。傘は基本的に使わず、両手が空くようにすることがポイントです。また、できればレインブーツも用意しましょう。現在はデザイン性の高いレインブーツも多く売られています。最初から服装を防水仕様にしておけば、雨は意外と気にならなってくるものです。
着替えを用意しておく
雨で濡れたときに着替えられるよう、晴れの日のキャンプと比べて多めの着替えを持って行くと安心です。荷物がかさばる場合は、圧縮袋を活用すると行き帰りはコンパクトに持ち運べます。
テントの張りをよく確認する
雨が降ると地面がぬかるんでくるため、最低でも寝る前には一度テントの張りを確認しましょう。張り網やペグの固定をしっかり確認しておくことで、夜を安心して過ごせます。
簡易的な食事を用意しておく
キャンプではバーベキューを始めアウトドア料理を楽しめることも魅力ですが、雨が降ると難しくなります。キャンプ場に屋根付きの調理施設がない場合もあるため、雨が降って調理できない場合に備えて簡易的な食事を用意しておきましょう。
なお、テントやタープの下で火を使うのは火災の危険があるため基本的にNGです。
ラジオを用意する
天候の最新情報を入手するために、ラジオは便利です。キャンプ場によっては電波が入らないこともあるため、ラジオを1台持っておくと天候の動きをチェックできます。
コットを使う
梅雨の時期は熱帯夜にはなりにくいですが、湿気で寝苦しくなることはあります。できるだけ寝苦しさを避けるには、体と地面を離すことのできるコットがおすすめです。コットはベッドのように使うキャンプグッズで、体と地面の間を空気が通るため睡眠の快適さを増すことができます。
ポータブル扇風機を活用する
乾電池やバッテリーで動くポータブル扇風機を持って行くと、暑いときに涼めるだけでなく、テント内の空気を循環させるサーキュレーターとしても使えます。空気が動くだけでも湿気は大きく変わるため、テント内を快適に保つことができます。
梅雨でもキャンプを存分に楽しもう
わざわざ梅雨の時期にキャンプをすることもないかもしれませんが、人が少なく過ごしやすい、雨天ならではの自然との触れ合いがあるなど、雨が降ってもキャンプは十分に楽しめます。そのためにはしっかりした雨対策が必要ですので、ぜひこの記事でご紹介したポイントを参考にしてみてください。
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