どんな虫がいる?キャンプ場にいる虫と虫の対策方法をご紹介
公開日:2020年12月25日 2021年12月13日 更新- カテゴリー:
目次
自然に囲まれて日常では味わえない体験を楽しめるのがキャンプですが、キャンプを楽しむために対策しなければならないのが虫です。特に夏場は当たり前のように周りに虫がいるので、きちんと対策しなければ不快になるばかりか、毒性のある虫に刺されることもあります。今回は、キャンプ場によくいる虫の特徴や虫対策についてご紹介します。
キャンプ場によくいる虫
蚊
まず対策したいのは、蚊です。都会でもどこにでもいるので、キャンプならではの虫ではありませんが、場所によってはたくさんの蚊が飛んでいることがあります。特に子どもと一緒にキャンプに行く際には、蚊に刺されると楽しいキャンプが台無しになることもあるので、きちんと対策しましょう。
蚊が発生しやすいのは、草むらや森の近く、水場のあるところです。特に流れの弱い水場の近くに発生しやすく、湖や流れの弱い川の淵の近くは要注意です。
活動時期は夏だけでなく、春や秋でも普通に飛んでいます。また、標高1,000mを超えると蚊の数はぐっと少なくなっていくので、どうしても蚊に会いたくない方は標高の高いキャンプ場を選ぶといいでしょう。
蚊に刺されやすい人の特徴
蚊は体温が高い人を比較的好んで近づいてくる傾向があり、赤ちゃんや子ども、妊婦、お酒を飲んでいる人、黒い服を着ている人、汗かきの人は要注意だと言えます。汗をかいたときに出る乳酸に反応して寄ってくるので、汗をかいたらしっかり拭き取り、こまめに着替えるのがおすすめです。
ブヨ
蚊は比較的対処しやすい虫ですが、キャンプ場で特に気をつけたいのはブヨです。ブヨはハエに似た見た目の小さな虫で、都会ではあまり見ませんが、直射日光を嫌い涼しい場所を好むのでキャンプ場ではよく発生します。蚊と同じく水場の近くで発生しやすいですが、日光を嫌うので朝や夕方の涼しい時間に比較的多く発生します。
ブヨは人の血を吸う点では蚊と同じですが、蚊が針を刺して血を吸うのに対しブヨは皮膚を噛み千切って血を吸うという嫌な特徴があります。かゆみは蚊より弱いこともありますが、何倍も痛くなることもあり、腫れが1週間以上続くこともあります。また、羽音がほとんどせず、蚊以上に接近に気づきにくいという厄介な特徴もあります。
ハチ
キャンプ場ではハチにも十分に気をつけましょう。国内に生息しているハチは多く、基本的にどこにでも発生すると考えてください。ハチによる被害は毎年数千件と多く、死亡事故も毎年10~20件ほど起きています。
ハチに遭遇したら、手で振り払ったり騒いだりせず、まずは静かに逃げましょう。ハチのせいでキャンプに支障が出るようなら、キャンプ場の管理人に相談し、殺虫スプレーを借りるなどして対策します。
ハチの中でも特に注意しなければならないのは、スズメバチです。スズメバチは凶暴で、人にも臆せずに襲ってきます。9~10月ごろに特に活発になると言われているので、この季節にキャンプする場合は気をつけましょう。
アシナガバチは、スズメバチほど凶暴ではありませんが、刺されると同等の毒性があります。見つけたら刺激しないのが原則です。
ミツバチは比較的大人しく安全ですが、刺激すれば刺してきます。ミツバチの針は肌に残ってしまうので、万が一刺されたらピンセットなどを使って取り除きます。
毛虫
ブヨやハチほど気をつける必要はありませんが、刺してくる毛虫もおり、ごく一部は毒性があります。毛虫を見つけたら、人には近づけないようにするのが大切です。
毛虫は6~8月に特に発生しやすいとされています。林間サイトでキャンプをする際は特に気をつけましょう。
キャンプ場での虫対策
ここでは、上記にてご紹介した虫に対策する方法をご紹介します。
服装に気をつける
虫対策でまず気をつけたいのが、服装です。服装を工夫するだけでも、虫刺されを大きく減らすことができます。
黒い服は避ける
蚊を始め、虫は黒い色に寄ってくる習性があるため、キャンプでは白色や明るい色の服を着ていくようにしましょう。帽子や靴も同様です。
肌をできるだけ露出しない
服で肌を覆っていれば、そこに刺されることがないのは道理と言えます。
ただし、夏に長袖長ズボンは暑くて不快になるかもしれません。昼間の暑い時間は半袖半ズボンでもいいですが、夕方からは長袖長ズボンに着替える、虫が発生してきたらサッと薄手の長袖を羽織るなどの対策は必要です。
足元は、夏場だとサンダルで開放的になりたいところですが、虫対策では靴と靴下をきちんと履くことをおすすめします。
つばのある帽子を着け、首元もタオルやハイネックでガードするのもおすすめです。夏場は接触冷感のタオルやスカーフを使うことができます。
虫よけスプレーを使う
虫よけスプレーは虫対策の基本です。キャンプでは腕や足につけておき、汗で流れるのでこまめにつけ直すようにしましょう。虫よけスプレーには噴霧タイプとリキッドタイプがありますが、どちらも効果があります。
子どもが一緒の場合は、ハッカ油を使用した虫よけスプレーがおすすめです。ハッカ油は天然成分なので肌に優しく、蚊だけでなくブヨも対策することができます。
蚊取り線香を焚く
家の中で使う蚊取り線香は、キャンプ場でも効果を発揮します。
普段使うものを持って行ってもいいですが、キャンプは屋外ということもあり、複数の蚊取り線香を用意してテントの周りで焚くのがおすすめです。
夏はあまりやらないかもしれませんが、焚き火も蚊取り線香と同じように虫よけの効果があります。
また、夜はランタンをテントから少し離れたところに置くと、そこに虫が集まり、テントから遠ざけることができます。
食べ物や飲み物はすぐ片付ける
虫は香りの強いところに寄ってくるので、食事が終わったあとは調理器具や食器をそのままにしておくのではなく、すぐに片付けるようにしましょう。
また、飲みかけの缶ジュースや缶ビールの中に虫が入り込んでしまうこともあります。できるだけペットボトルで飲む、コップに移して飲まない間はフタをしておくなどの対策が有効です。
香りの強いものに寄ってくるという点では、香水やヘアケア用品、スキンケア用品、石鹸なども香りの強いものはできるだけ避けるのがおすすめです。柔軟剤の匂いにも反応するので、キャンプでは無香料の柔軟剤を使った服を持っていきましょう。
虫に刺されたときの対処法
十分に対策していても、虫に刺されるときには刺されるものです。刺されたときの対処法も押さえておきましょう。
虫に刺されてかゆいと感じたら、爪でかくのは我慢し、まず流水で洗い流します。毛や針が残っているようなら、ガムテープなどで取り除きましょう。
1つは持っておきたいポイズンリムーバー
毒性のある虫に刺されたときに使えるのが、ポイズンリムーバーです。ポイズンリムーバーは傷口に押し当ててピストンを引くことで針や毒液を吸い出せるアイテムで、ブヨやハチに刺されたときには応急処置として使えます。
ポイズンリムーバーで針や毒を吸い出したら、傷口を消毒し、帰ってからは薬局で相談して軟膏を塗りましょう。
炎症が長引く場合は、細菌感染を起こす可能性もあるため、医師に見てもらうようにしましょう。
しっかり虫対策をして快適なキャンプを楽しもう
非日常を楽しめるキャンプも、虫の被害に遭ってしまっては台無しになってしまいます。キャンプ場には鬱陶しい蚊だけでなく、危険なハチなどがいる可能性もあるため、虫対策をしっかり準備した上でキャンプを楽しみましょう。
キャンピングカーコラム「キャンプ」のタグに関連する記事 一覧
- 前の記事:
- « キャンプの醍醐味!簡単に作れて美味しいキャンプ料理をご紹介
- 次の記事:
- 雨が降ってもキャンプを楽しもう!雨対策や楽しみ方についてご紹介 »