キャンピングカーの頭金っていくら?おすすめの買い方をご紹介
公開日:2020年5月8日 2024年1月12日 更新- カテゴリー:
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キャンピングカーは一般的に乗用車よりも値段が高く、購入する際には資金計画をしっかりと立てることが重要です。例えばキャンピングカーの購入ではローンを組むのが一般的ですが、基本的にはいくらかの頭金が必要となります。今回は、キャンピングカーを購入する際の頭金をはじめ、購入資金や維持費についてご紹介します。
キャンピングカー購入に必要な頭金
キャンピングカーと言っても多くの種類があり、軽自動車をベースにしたコンパクトな軽キャンパーからマイクロバスをベースにしたバスコンまで、サイズも設備もさまざまです。その中でも特に人気の価格帯は400万円台のキャンピングカーであり、300万円台や500万円台のキャンピングカーもよく売れています。
決して安くはない購入金額のためにローンを組むことも多いですが、全体の約3分の1の頭金が必要となることがあります。例えば、400万円のキャンピングカーを購入する場合の頭金は約133万円です。販売店にもよりますが、最初に一定の額を支払い、残りをローンで支払っていくことになります。
なぜ頭金が必要なのか?
キャンピングカーと乗用車の大きな違いとして挙げられるのが、既製品を買うのか、オーダーメイドするのかという点です。乗用車は基本的には既製品を購入しますが、キャンピングカーの場合は購入者がキャンピングカービルダーへ要望を伝え、欲しいオプションやいらないオプションを選択し、オーダーメイドで発注します。そのため、キャンピングカーは受注生産となります。
受注生産では、例えば購入者側の都合でキャンセルした場合、作りかけのキャンピングカーが残ってしまいます。そのまま完成させてもまったく同じオプションを選択する購入者が現れるとは限らず、無駄になってしまうかもしれません。そのため、あらかじめある程度の費用は頭金として支払う必要があるのです。
キャンピングカーのローンについて
キャンピングカーをローンで購入する際、頭金で約3分の1を先に支払っても、残りの金額もそれなりの金額となります。ただし、キャンピングカーの場合は長期間のローンを組みやすいという特徴があります。
普通自動車の新車の法定耐用年数が6年であることから、乗用車を購入する際のローンは5年60回払いや6年72回払いなどがよく選択されます。もっと短い期間、長い期間も選択可能ですが、乗用車は6年を超えてくると資産価値が大幅に下がるため、長期間のローンを選択すると下取りでほとんど値段がつかない可能性も出てきます。
一方キャンピングカーは、車種によりますが自動車の中でも丈夫な車種をベースとして使用することが多く、車内スペースに積んである設備や家具にも価値がつくため、乗用車に比べて実際の耐用年数が長い傾向にあります。中古車としての価値も下落しにくく、売却することでローン残債を補填することも可能です。そのため、120回払いなどの長期ローンを組むメリットがあります。
長期ローンを組めば月々の支払いは少なくて済み、キャンピングカー購入のハードルが下がります。購入を検討する際は、長期ローンを積極的に検討してみましょう。
キャンピングカーの頭金を用意するには
キャンピングカーの購入に頭金が必要となった場合、すでに自動車を所有している場合は売却することが大きな選択肢となります。また、次のキャンピングカーに乗り換える場合も同様です。ただし、大型のキャンピングカーを選択する場合は日常使いが難しくなるため、自身の生活環境も考えながら決める必要があります。
家の中にある不要品を整理し、売却することで頭金の足しにするという方法もあります。整理してみると、自分は不要でも誰かが必要とする高額なものが眠っているかもしれません。ただし、家族ともよく相談し、何を売却するのか決めることが大切です。
不要品を売却する際は、不要品買取業者に一括で依頼するのも1つの手ですが、アウトドア用品やパソコン周りなどカテゴリごとの専門業者に依頼するのがおすすめです。
いずれにせよ、頭金やローンの支払いが苦しくならないよう、資金の用意やキャンピングカーの選択はよく吟味しましょう。
キャンピングカーをローンで買うときのポイント
キャンピングカーをローンで購入する際には、どのローンを利用するかも重要です。
大きく分けてマイカーローンとオートローンがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。大きな違いとしては、マイカーローンは銀行系のローン、オートローンは信販会社など銀行系以外の機関が取り扱っているローンという違いがあります。
マイカーローン
マイカーローンは銀行や信用金庫などが取り扱っているローンで、オートローンに比べて審査が厳しく、金利が少ないという特徴があります。
金利が少ないということは支払い総額が少ないということを意味するので、できるだけ費用を抑えてキャンピングカーを購入したいという方はマイカーローンの審査に挑戦してみるのがおすすめです。
オートローン
オートローンは信販会社やファイナンス会社などが取り扱っているローンで、審査が比較的通りやすい代わりに金利はマイカーローンよりも多めです。
支払い総額は多くなるかもしれませんが、審査に通りやすく、またさまざまなプランがあり自由度の高い返済が可能な場合もあります。例えば、ボーナスが入った月は多めに返済する、住宅ローンの支払いが終わるまでは返済額を少なめにするといったことが可能になります。キャンピングカーは比較的長めにローンを組まれる方が多いのも特徴です。最も多い回数は120回から180回と言えます。
キャンピングカーの資産価値について
キャンピングカーのローン支払いを考えるとき、資産価値について把握しておくのがおすすめです。
上記でもご紹介したように、キャンピングカーは丈夫に作られていることや内装・家具にも価値がつくことから、耐用年数よりも長持ちすることが多く、中古価格も高値を維持しやすくなっています。
そのため、長く乗り回しても高値で売れることが期待でき、次のキャンピングカーに乗り換える際の資金に当てることができます。
また、キャンピングカーには「かけがえのない体験が得られる」という重要な資産価値があります。
大きな買い物にはなりますが、アウトドア体験の大きな味方になり、子ども連れの家族であれば自然の中で過ごす貴重な体験をたくさんさせることができます。
キャンピングカーの購入に迷っている場合は、こういった資産価値について考えてみましょう。
キャンピングカーの資産価値については、以下のページにてさらに詳しく解説しています。
実は高い買い物ではない?キャンピングカーの資産価値について
頭金の必要ない買い方
高額な頭金を支払うのが難しいという場合は、頭金が必要ない買い方を選択することも可能です。
中古車を買う
頭金が必要となるのは、いちから組み立てが必要となる受注生産の新車の場合のみです。すでに出来上がっている中古車では、必須ではありません。上記でも述べたようにキャンピングカーは長持ちする傾向にあり、中古車でも値崩れしにくいと言われていますが、その分十分に使える中古車を見つけることができます。
なお、長持ちしやすいとは言っても中古車なので、前のオーナーのメンテナンスが杜撰だったり販売店の査定が曖昧だったりした場合は故障しやすい車体に当たることも考えられます。キャンピングカーの状態については販売店のスタッフに詳しく確認するのがおすすめです。
展示車を買う
新車を購入する場合でも、販売店に置いてある展示車を購入できれば頭金が不要となることがあります。
ただし、展示車を指定しても必ず購入できるとは限りません。そもそも販売ができない事情がある、モデルチェンジ前なのでまだ展示車として使用する、などのケースが考えられます。
また、展示車を購入する場合はオプションの取捨選択ができない点にも注意が必要です。展示車の仕様が自身にぴったりであれば問題ありませんが、無理して展示車を購入することで使い勝手に不満が出るようであれば本末転倒となります。
以上の点を踏まえた上で展示車を選択すれば、頭金が不要になる可能性がある他、展示車のモデルチェンジのタイミングによっては納車が早くなる可能性もあります。
キャンピングカーの維持費について
キャンピングカーを購入する際には、ローン以外の維持費についても考える必要があります。
税金
乗用車と同じく、キャンピングカーを維持するには一定の税金が必要となります。その区分は乗用車と同じであり、毎年納付する自動車税、車検のたびに納税する自動車重量税があります。
自動車税は車の総排気量に合わせて決定するため、キャンピングカーも乗用車と同様に課税されますが、「特種用途自動車」として登録できる8ナンバーのキャンピングカーであれば税率が安く抑えられています。
自動車重量税は名前の通り重量に合わせて課税される税で、エコカー減税の条件を満たせば減額されます。
8ナンバーについて
キャンピングカーの税金を左右する8ナンバーについて、もう少し詳しく見てみましょう。
自動車の区分を示すナンバーのうち、キャンピングカーの多くは8ナンバーとして登録されています。
キャンピングカーが8ナンバーとして登録されるには、「規定のサイズの就寝設備が車内に固定されていること」「調理可能な炊事設備があること」などいくつかの条件があります。
8ナンバーについてさらに詳しく知りたい方は、以下のページもあわせてご覧ください。
8ナンバーは優遇?キャンピングカーの車検費用について
車検
乗用車と同じように、キャンピングカーも決められたタイミングで車検を通す必要があります。軽自動車と同じ5ナンバー、普通乗用車と同じ3ナンバーの場合は初回3年後、次回以降2年ごとですが、特種用途自動車となる8ナンバーのキャンピングカーの場合は初回から2年ごとに車検が必要です。
保険料
必ず加入しなければならない自賠責保険の他、自賠責保険ではカバーされない物損や自身の怪我などを補償するための任意保険があります。
駐車場代
キャンピングカーを停めておく駐車場代金についても考えておく必要があります。小型や中型のキャンピングカーであれば乗用車と同じ値段で停められる可能性がありますが、大型のキャンピングカーを購入する場合は専用の駐車場が必要なこともあります。フジカーズジャパンでは大型のキャンピングカーでも余裕をもって停められる専用駐車場をご用意しているので、ぜひご利用をご検討ください。
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ガソリン代
ガソリン代についても考慮しておきましょう。車種によっても変わりますが、中型のバンコンや大型のキャブコンだと5~8km/Lほどに収まります。
資金計画を立ててキャンピングカーを購入しよう
キャンピングカーは高額の買い物になるため、頭金やローンをはじめ、入念な資金計画を立てることが重要です。せっかくアウトドアを思いっきり楽しめるキャンピングカーを購入しても、支払いが苦になってしまっては意味がありません。自身が用意できる資金とキャンピングカーのサイズ、機能性をよく比較し、後悔のない1台を見つけてください。
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