カーローンの金利はどのくらい?総支払額の目安を知ろう
公開日:2023年2月17日- カテゴリー:
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自動車を購入する際、多くの方がローンを組んでの購入を検討するでしょう。カーローンを組む際に気になるのが、金利と、金利によって合計いくら払うことになるのかではないでしょうか。
今回の記事では、カーローンを組んだ際の金利はどのようになるのかについて解説します。後半はキャンピングカーのケースについてもご紹介するので、キャンピングカー購入を検討している方もぜひご覧ください。
自動車購入時のカーローンの金利はどの程度?
自動車を購入する際の支払い方法としては、一括払いやローン支払いなどが選択できます。近年は各種点検や納税などもパッケージ化したカーリースも選択肢として増えてきています。
カーローンを選択する場合は、大きく銀行系マイカーローンとディーラーローンに分かれます。大まかに言えば銀行系マイカーローンのほうが金利を抑えられますが、審査の厳しさや利便性の面でディーラーローンのほうが適している場合もあります。
ローンの組み方によっては金利が変動することもあるため、ざっくりとした比較になりますが、おおよその金利は銀行系マイカーローンが1%~4%程度、ディーラーローンが4%~10%程度になります。
金利が決まる要素
実際に目当てとしている自動車を購入する際の金利を知りたい場合は、販売店や銀行へ行って見積もりを取ることをおすすめします。
目安を知るには、以下にご紹介する3つの要素を確認しましょう。
固定か変動か
カーローンを組んで自動車を購入すると、毎月、分割した分の元金とそれにかかる金利を支払います。金利は年ごとに決まるため年率とも呼ばれますが、この年率が固定型か変動型かによって変わってきます。
固定金利の場合は、購入時に設定した年率が完済までそのまま続きます。メリットとしては、景気の変動に左右されることなく一定の金利で返済ができる点にあります。
一方、次にご紹介する変動金利より高めに設定されることが多く、総合的には高い支払額になる可能性があります。
変動金利の場合は、景気の動きに合わせて年率が変動します。そのため、景気の影響により年率が下がればその分支払額を少なくできます。また、返済期間が短いほど先の見通しが立てやすいため、短期ローンに向いていると言えます。
マイカーローンかディーラーローンか
上記にて述べたとおり、銀行系マイカーローンかディーラーローンかでも金利が変わります。
銀行系マイカーローンは名前のとおり銀行などの金融機関が取り扱うローンで、信用金庫やネットバンクなども含まれます。審査基準が厳しく、その分審査に時間も要しますが、基本的にはディーラーローンより低い金利になることが多いでしょう。
マイカーローンにすると、返済が終わらずとも所有者を自身の名前にできるという特徴があります。
一方で、マイカーローンを組むには銀行などの窓口に赴いて個別に契約を結ぶ必要があります。インターネットで契約できるケースも増えていますが、車の購入とは別で手続きが必要な点は変わりません。
ディーラーローンは販売店が提携している信販会社のカーローンを契約するもので、販売店を窓口に契約します。金利はマイカーローンに比べると高くなる傾向にありますが、特定の車種の年率を大きく下げるキャンペーンを行っているケースもあります。
ディーラーローンにすると、返済が終わるまでは車の所有者名義がディーラーの名前になるという特徴があります。
一方で、販売と窓口が一緒のため難しい手続きに悩む必要がなくなり、返済計画を含めた広いカーライフの相談をしやすい点もメリットです。
総支払額が決まるその他の要素
カーローンを組んだ際に総支払額が左右される最も大きな要素は金利ですが、他にもいくつかの要素があります。
これは当然と言えるかもしれませんが、頭金をどれだけ用意するかによっても総支払額は変わります。借り入れする金額が少なくなれば、同じ金利でも支払額は少なく済みます。
また、返済期間を短くすることでも総支払額を少なくすることが可能です。
カーローンを組む際には、保証料がかかる場合があります。こういった費用がどの程度になるのか、それらもローンに含まれるのかなど、見積もりをもらう際によく確認しましょう。
また、カーローンは繰り上げ返済によって返済期間を短くしたり、借り換えによってより低い金利のローンに切り替えたりできます。繰り上げ返済や借り換えを視野に入れている場合は、手数料が必要となるため、購入前に確認しておきましょう。
金利によって購入費用はどのようになる?
金利の差によって購入費用はどのように変わるのかをイメージするために、以下に一例をご紹介します。
今回は条件を以下のとおりとし、金利が3%の場合と5%の場合を計算してみましょう。
・自動車購入時の借入額:150万円
・借入期間:7年
・ボーナス払いは考慮しない
金利が3%の場合は、以下のような返済になります。
・総返済額:1,664,873円(利息分:164,873円)
・月ごと返済額:19,819円
・年間の返済額:237,839円
金利が5%の場合は、以下のような返済になります。
・総返済額:1,780,870円(利息分:280,870円)
・月ごと返済額:21,200円
・年間の返済額:254,410円
たった2%の差ではありますが、11万円以上の差があることがわかります。できるだけ金利を少なくしたい場合は、複数のディーラーや金融機関で見積もりをもらい、比較するのがおすすめです。
キャンピングカーのローンの金利はどのようになる?
カーローンで車を購入する際の金利事情は上記のとおりですが、キャンピングカーになるとどのような違いがあるでしょうか。
キャンピングカーは用途が一般的な自動車と大きく異なるため、購入にまつわる事情も大きく異なります。
まず知っておきたいのが、キャンピングカーは長持ちを前提としている点にあります。
自動車の法定耐用年数は6年となっており、実際にはこれより長持ちすることが通常ですが、キャンピングカーは10年・15年と長く使っていくことが珍しくありません。
キャンピングカーの資産価値については、以下のコラムにて詳しく解説しています。
このような事情から、キャンピングカー専用の長期返済が可能なマイカーローンやディーラーローンを選択できるようになっています。
例えば、銀行系マイカーローンでも10年120回ローンを組むことが可能です。キャンピングカーがセカンドカーとして購入されるケースが多いことから、現在返済中のローンと合わせられるプランもあります。
また、2022年には20年240回払いの可能なディーラーローンも登場しています。
キャンピングカーの購入費用は高額になることが多いため、こうした長期返済が可能なプランを選ぶことで毎月の支払額を減らし、無理なくキャンピングカーライフを楽しめるようになります。
なお、支払い回数が増えることで利息分が増加していくことには注意する必要があります。金利と合わせてできれば複数の見積もりを取り、納得して購入できるプランを検討しましょう。
カーローンの金利を知って車の購入を決めよう
ここまで、カーローンの金利についての概要をご紹介しました。カーローンの返済額は金利によって大きく左右されますが、どこでローンを契約するか、何年で返済するかによっても変わり、付帯サービスによって利便性が変わることもあります。複数のディーラー、金融機関で相談することで自身に合ったプランを見つけやすくなります。
キャンピングカーの購入においても基本は同様ですが、ご紹介したようにキャンピングカーは長期ローンを契約しやすいため、月々の負担を軽減できるプランを検討してみてください。
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