猫とも旅できる？キャンピングカーで出かける際の準備と注意点
公開日:2023年6月16日- カテゴリー：
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ベッドや家電などを車内に備え、家で過ごすかのように使えるキャンピングカーでは、ペットと一緒の旅行を楽しむ方も多くいます。ここでいうペットとは犬を指すことが多いですが、猫とも一緒に旅行を楽しみたい方も多いのではないでしょうか。
今回は、猫とキャンピングカー旅をしたい方に向けて必要な準備や注意点についてご紹介します。
猫との旅行は基本的に不向き
結論から言えば、愛猫と一緒に旅行を楽しみたいと思っても、犬と同じようにはいかないというのが実情だと言えます。
猫は家の中で安心感を覚える動物であり、知らない場所へ行くことは苦手です。猫を旅行に連れ出すということは、縄張りの外に連れ出すということになるため、現実として難しいケースが多いでしょう。
とはいえ、猫との旅行は絶対にできないわけではなく、きちんと準備をすれば可能なこともあります。キャンピングカーはペットにストレスを与えにくい特徴があるため、キャンピングカーであればより実現可能でしょう。
ただし、これから猫と旅行を楽しむための準備や注意点についてご紹介しますが、猫の性格などによっては十分な対策を行っても難しいケースがあることは把握しておきましょう。
猫とのキャンピングカー旅のための準備
キャンピングカー旅を愛猫と一緒に楽しみたいという目的の他に、やむを得ない事情で家を空けなければならないケースに備える目的でも、以下の準備は有効です。
ケージとリードに慣れさせる
家からキャンピングカーへの移動のために必要なケージは、猫によって嫌なものであってはなりません。これまで動物病院に連れて行くときだけケージを使っていたという場合は、ケージが嫌なものという印象になっている可能性が高く、せっかくのキャンピングカー旅でストレスを与えてしまいます。
慣れさせるためには、普段から餌をケージの中に入れてその中で食事をさせるといったトレーニングを行います。こうすることで、ケージに対する苦手意識が消え、旅行のストレスも抑えることができます。
また、旅先での脱走防止のためにリードにも慣れさせましょう。旅先で外に出て遊ばせたい場合はもちろん、キャンピングカーから人が出入りするときに脱走する可能性もあるため、車内から出さない前提でもリードでつないでおくのがおすすめです。
キャンピングカーに慣れさせる
次に、キャンピングカー自体にも慣れさせましょう。
猫にとって新しい場所は警戒心を抱いてしまうものなので、普段から一定時間をキャンピングカー車内で過ごすようにします。最初は落ち着かない様子でも、飼い主がいつものとおりに振る舞っていればやがて場所に慣れていくはずです。
同様に、エンジン音にも慣れてもらうため、トレーニング中はエンジンも点けておきます。
近所を走ってみる
いきなりの長距離ドライブはやはりストレスとなってしまうため、キャンピングカーに慣れてきたら近所を走ってみましょう。少しずつ運転の時間を伸ばしていくことで、キャンピングカーで走ることを猫にとっての日常にしていきます。同時に、猫の様子を観察し、車酔いしやすいかどうかについても確認しましょう。
キャンピングカーを猫仕様にする
キャンピングカーに慣れさせる段階から、キャンピングカー車内を猫仕様にしておきましょう。
具体的には、トイレや水飲み場などを用意し、停車中は猫が自身で使えるようにします。できるだけ家で使っているものと同じものを用意するのがおすすめです。
また、引っかかれそうな生地などにカーペットをかけておくなど、家具の保護も必要です。ただし、猫をキャンピングカーに連れ込むからにはある程度の引っかきは覚悟しておくのがいいかもしれません。
猫とのキャンピングカー旅のための必須アイテム
猫とのキャンピングカー旅を楽しむためには、最低でも以下のアイテムを揃えておくのがおすすめです。
ケージ（クレート）、リード
準備のところでもご紹介したように、ケージとリードは猫との旅行における必須アイテムです。持ち運びのためにはコンパクトなサイズのクレートが適しているため、普段のトレーニングからクレートを使うのがおすすめです。
使い慣れたフードボウルやトイレ
キャンピングカー車内で猫が快適に過ごせるように、トイレやフードボウルなどはできるだけ普段使っているものをそのまま持ってくるのがおすすめです。難しければ無理にそうする必要はありませんが、同じタイプを用意するのがいいでしょう。
多めの水や餌
水や餌は、日数分よりも少し多めに持っていくと安心です。環境に慣れずあまり水を飲まなくなった場合に備えて、ウェットフードも用意しておくといいでしょう。
また、猫が車酔いをする場合は乗車前に酔い止め薬を飲ませるのが有効です。事前にかかりつけの獣医に相談し、必要な量をもらっておきましょう。
キャンピングカー旅行中に気をつけること
最初にご紹介したように、基本的に猫は外出を苦手としており、犬のようにキャンピングカー旅を楽しめるとは限りません。穏やかな性格の子だったり、トレーニングの飲み込みが早かったりしても、慢心することなく以下のことには十分に気をつけましょう。
猫の体調
車酔いを始めとした猫の体調不良には、常に気をつけましょう。近場を走るときには問題なくても、その日の体調により旅行中に車酔いしてしまう可能性もあります。
猫に無理をさせることはせず、体調によっては旅行をキャンセルするなどの柔軟な対応も必要です。
また、旅先で体調が悪くなったときに備え、近くの動物病院をチェックしておくといいでしょう。
キャンピングカーからの脱走
普段は大人しい子でも、慣れない環境では気が立ってしまい、ちょっとしたことで脱走してしまうことはありえます。例えば、キャンピングカーのドアの開け閉めの音や外から不意に聞こえてくる大きな音に驚くことがあるため、ケージに入れていない間も必ずリードやハーネスを付けておくようにします。
猫のストレスを緩和するためには、普段遊んでいるおもちゃや気を紛らわせるおやつを持っていくといいでしょう。
猫とのキャンピングカー旅におすすめの場所
猫と一緒にキャンピングカー旅を楽しみたい場合は、以下のような行き先がおすすめです。
川などの静かな場所
大きな音は猫にとってストレスとなるため、川岸や湖畔などの比較的穏やかな場所だとリラックスしてくれるでしょう。とはいえ、川の音が大きいとそれに臆してしまうこともあるため、猫の様子を観察しながら外出を考えるようにしましょう。
ちょっとした時間であれば、キャンピングカー内の冷房を効かせてお留守番していてもらうこともできます。
人のあまり多くない場所
人が集まるような観光地でも、あまり数がいない場所ではストレスも少なく、猫と一緒に散歩を楽しめます。花畑や湿原など、自然を感じられるスポットがおすすめです。
移動中はケージだと飼い主自身が大変なため、猫が外を見るための窓がついている猫用リュックを用意しておくといいでしょう。
しっかり準備して楽しい旅にしよう
猫は家につくと言われるように、外出はあまり向かないとされていますが、しっかり準備することで猫と楽しく旅行をすることも十分に可能です。自身の愛猫の性格や反応もよく見ながら、ぜひ愛猫と楽しむキャンピングカー旅にしてみてください。
著者情報: 株式会社フジカーズジャパン
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