愛犬との車中泊こそ暑さに注意!効果的な5つの暑さ対策をご紹介
公開日:2020年4月3日 2023年5月31日 更新- カテゴリー:
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ホテル泊とはまた違った楽しみのある車中泊。愛犬と一緒に車中泊を楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。ただし、犬の体は暑さに弱いため、夏の車中泊では暑さ対策が必須です。今回は、犬と一緒に車中泊を楽しむための暑さ対策についてご紹介します。
犬の暑さ対策の必要性
車中泊の際には、人でも熱中症にならないために暑さ対策が必要です。犬と一緒に車中泊をする場合は、それに加えて犬のことも考えた暑さ対策が必要となります。
犬は体温調整が苦手で、熱中症に弱い
人は肌に汗腺が多くあり汗をかくことで体温調整をしますが、犬は肉球にわずかな汗腺があるのみで、人ほど体温調整が上手くはありません。舌を出して「ハッハッ」と息をすることでも体の熱を逃していますが、人の汗腺ほどの体温調整能力はないとされています。そのため犬は熱中症に弱く、車内の温度が上がりやすい夏の車中泊では特に注意する必要があるのです。
外を歩く際は火傷や白内障のリスクにも注意
犬との車中泊では、外に出ていつも以上に遊び回ることもあります。街中の道がほとんどアスファルトである現代では、アスファルトの熱による火傷にも注意が必要です。目安として、手の甲をくっつけて数秒で熱くて触れなくなるようなら、犬にとっても過酷な熱さとなります。これは車中泊のときだけでなく、普段から気をつけることが大切です。
また、アスファルトからの紫外線の反射による白内障リスクにも気を配る必要があります。車中泊の旅では、車の中だけでなく外の暑さにもよく注意しましょう。
犬との車中泊に役立つ5つの暑さ対策
上記を踏まえ、犬との車中泊を楽しむために役立つ5つの暑さ対策をピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。
扇風機を使う
手軽に涼を取る手段として優秀なのが、扇風機です。扇風機は、人と同じように犬にとっても有効な暑さ対策となります。普通のタイプの扇風機でも問題ありませんが、ミストを放出するタイプだとさらにひんやりとして快適です。
扇風機を使用する際は家でも使う電源供給タイプを持ち込み、シガーソケットから給電する、キャンピングカーならサブバッテリーから給電するという方法もありますが、バッテリーの残りを気にしなくていい充電式や乾電池式の利用がおすすめです。こういったポータブル扇風機はサイズも小さく、車に持ち込みやすいという特徴もあります。
保冷グッズを活用する
車中泊では、ペット用の保冷グッズが活躍します。犬や猫が使えるサイズのクールマット、クールピローなどがペットショップで多く売られているので、愛犬や車内のサイズに合ったタイプを選んで使えます。
ペット用を用意しなくとも、保冷剤をタオルでくるんで犬が休めるマットを作る方法もあります。大きい保冷剤であれば炎天下でもなかなか溶けないので、外で遊ぶ際でも熱中症対策が可能です。
なお、エチレングリコールという固まらずに凍らせるための成分が入っている保冷剤の場合、誤って噛みちぎって口に入れてしまうと命に関わるため、注意が必要です。目を離さないことはもちろん、噛み癖がある場合にはこういった保冷剤は避けるようにしましょう。
犬用のファッションアイテムを活用する
犬用の服、シューズ、サングラスなどが売られていますが、これらはただのファッションアイテムではなく、暑さ対策にも大いに役に立ちます。
例えば、濡らすことでひんやりと温度が下がるシャツを着せれば熱中症対策になり、シューズを履かせればアスファルトの熱対策になります。シューズは履きづらそうに見えるかもしれませんが、多くの犬は5分ほどで慣れるため、夏の車中泊はもちろん、普段の暑さ対策でも活用しましょう。
ドア用のネットを使う
駐車場でエンジンをかけっぱなしにできないシーンでは、ドア用のネットを使うことで家の網戸のように風通しを確保することができます。窓を開けつつ虫が入ってこれない他、犬が不意に飛び出してしまうことも防げるため、夏の車中泊では便利です。
こまめに水分補給をする
水分補給をすることで熱中症を予防できることは、人も犬も同じです。車中泊で遠くの知らない土地へ行くことは犬にとってストレスになることもあるため、運転中も適度に休憩を取り、水分を補給したり気分転換に散歩したりしましょう。
車中泊で気をつけたいその他6つのポイント
犬との車中泊では、暑さ対策の他に以下のポイントもぜひ参考にしてください。
ウェットフードを用意する
車中泊に出かけると、環境の違いからなかなか水分を取らないということもあるかもしれません。水分を取らないと熱中症のリスクが上がるため、普段の食事とは別にウェットフードを用意しておくと安心です。ウェットフードであれば食事からある程度の水分を補給できます。
カーテンやケージなどを活用する
車中泊では、周りの明かりをシャットアウトできるカーテンが役に立ちます。明るさは人の睡眠にはもちろん、犬の睡眠にも大きく影響するため、自身は気にならないという人でもカーテンは取り付けておくようにしましょう。プライバシーを守る点でもカーテンは有効です。
また、基本的に犬だけ車内に置いていくのはNGですが、トイレなどでほんの少しだけ外に出る場合、カーテンを閉めておくと吠えやすい犬の安心につながります。カーテンを開けたままだと、人が通りかかったときに番犬のように吠えてしまうことがあるためです。
車中泊の場所や犬の性格に合わせて、ケージやクレートを持って行くことも有効です。車中泊の場合はできるだけ荷物を減らしたほうがいいため、折りたたみできるケージやクレートを用意しておくとスペースを節約できます。
ランタンを持って行く
車中泊において明かりを確保するためのランタンは必須アイテムの1つですが、気温が下がった夜に散歩に行くときなどに備えて、外用のランタンを準備しておくと便利です。
トイレ対策グッズを持って行く
1泊、2泊と車中泊をする場合、うんちの処理についても考えておく必要があります。普段の散歩のように家へ持ち帰れば良いというわけではないためです。
移動中は車内に置いておくことになりますが、臭いをほぼ完全にシャットアウトする袋と普通のビニール袋を2重にするとほとんど気にならなくなります。また、車内スペースに余裕があるなら、臭いを外に出さないバケツを用意するとある程度の量に対応できます。
強力な磁石を使い、車のボディにくっつけて使うタイプのケースもあります。かわいらしいデザインのため周りから見ても気にならず、車内にうんちを置いておかなくて済むため気になる方にはおすすめです。
近年は道の駅併設のドッグランなどに犬用のゴミ箱が設置されていることも増えたため、このような場所で処理することができます。なお、処理できる場所がなかったら必ず家に持ち帰ることが大切です。
車酔い
人間が車酔いするのと同様に、犬も長時間のドライブで車酔いをすることがあります。個体によっても車酔いへの耐性は変わりますが、車酔いはするものだと思って対策しておくのがいいでしょう。
犬の車酔いの症状としては、下痢、嘔吐、大量のよだれ、震え、あくびの増加などが挙げられます。出先で体調が悪くなったときのために、目的地付近の動物病院を調べておくと安心です。
まず用意しておきたいのは、犬用の酔い止め薬です。酔い止め薬があれば車酔いをある程度軽減できるため、事前に動物病院でもらっておくといいでしょう。どのくらい飲ませたほうが良いかは、かかりつけの獣医と相談するのがおすすめです。
また、普段からこまめに車に乗せ、トレーニングを積んでおくのも良いでしょう。トレーニングは短距離から始め、目的地は散歩コースなど「楽しい場所」にするのがおすすめです。車に乗ること=楽しいことと覚えてもらい、車酔いだけでなく、走行それ自体にも慣れてもらえます。
なお走行中は、あまり車内を動き回らないようにケージなどに入れておくのがおすすめです。
「ペットOK」をキーワードに
犬と車中泊を楽しみたい場合は、あらゆることに関して「ペットOK」をキーワードに決めていきましょう。
例えば、行き先にキャンプ場を選ぶ場合は「ペットOK」と明確にアピールしているキャンプ場がおすすめです。そうしたキャンプ場であれば、ペットに関連するサポートやアイテムが整っている場合が多く、キャンプ場に最初から理解を得られているという安心感があります。また、ペットOKであれば周りのキャンパーにも受け入れてもらいやすく、迷惑をかけてしまう心配も少ないでしょう。
特にペットOKと書いていなくても大丈夫なところもありますが、問い合わせるなどしてどのくらいの設備があるのか、気をつけることはないかなどをリサーチしておくのがおすすめです。
犬の体も考えて車中泊を楽しもう
愛犬と一緒の車中泊は楽しみがたくさんある反面、夏は熱中症を避けるために人以上の暑さ対策が必要です。上記にてご紹介したポイントを押さえれば、暑い夏でもある程度快適に車中泊を楽しめます。
犬と一緒の車中泊をめいっぱい楽しみたいのであれば、キャンピングカーを使った車中泊もおすすめです。キャンピングカーであれば、タイプにもよりますが車内スペースが広く、ベッドを展開して快適に眠れます。サブバッテリーとエアコンを装備すればエンジンを切っていても冷房が使えるため、暑さに弱い犬の体を守ることが可能です。
また、キャンピングカーでは車内のリビングスペースを使って食事ができるため、レストランに行っている間は犬に寂しい思いをさせるといったこともなくせます。
まずはどんなものか試してみたい場合は、キャンピングカーのレンタルサービスを利用できます。キャンピングカーをレンタルしてペットを乗せたい場合は、どのようなペットを乗せたいのかを必ずレンタル店へ申告し、追加料金や注意事項について確認しましょう。
小型犬のみOK、ケージに入れていればOK、清掃の観点から追加料金が必要、などの条件がある場合があります。
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