キャンピングカーに断熱対策をする5つのメリット
公開日:2023年7月21日- カテゴリー:
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近年、国内外を問わず、キャンピングカーや車中泊仕様車で車中泊を楽しむ人が増えてきました。それによってだんだんと注目されるようになったのが、「断熱対策」です。
これまでは断熱対策を取り入れている人があまり多くはなく、気候の穏やかな季節や地域にだけ車中泊するカーオーナーの中には、ほとんどしていないという人も珍しくありません。
ですが、断熱対策は夏に涼しく過ごしやすくしてくれるだけではなく、冬も暖かく快適になります。また、防音や湿気などに効果的なものもあるので、「より快適に過ごしたい」という人に特におすすめです。
今回の記事では、そんな「キャンピングカーの断熱対策」をテーマにして、よくあるQ&Aやメリットなどについて解説します。
これからキャンピングカーの製作・購入する人も、すでにマイカーがある人も、ぜひ目を通してみて下さいね。
キャンピングカーの断熱対策 よくあるQ&Aとは?
最初に、キャンピングカーや車中泊仕様車の断熱対策について、よくあるQ&Aを紹介します。
Q1 キャンピングカーの断熱対策はなぜ必要?
キャンピングカーや車中泊仕様車に「断熱対策」がおすすめなのは、車体(ボディ)が基本的には鉄板とガラスでできているためです。
走行中はエアコンで快適に過ごせますが、冬場はエンジンを止めたとたんに車内が急激に冷えてしまいます。暖房器具を使っても、断熱対策がないと暖かい空気を維持しにくいのです。
また、夏場は直射日光のせいで、車内はあっという間に強烈な暑さになってしまいます。
そのため、車体の内側に暖房対策を施すことで、冷暖房器具の効果をキープしやすくし、気温が急激に上がったり下がったりするのを防ぎます。
日本には四季があるため、年間を通して気温が大きく変化しやすいという特徴があります。もしも一年中車中泊するかもしれないと考えている場合は、ぜひ断熱対策することをおすすめします。
Q2 キャンピングカーの断熱対策はどんな車両におすすめ?
車中泊を行う車両には、基本的には断熱対策することをおすすめします。特に断熱の効果が高いのは、下記のような車両です。
【窓が大きい】
窓の大きな車は、開放感や爽快感が味わえるメリットがあります。天井がガラス張りのキャンピングカーもあり、非日常的な眺めが人気です。
ですが、冬は熱が逃げやすく、夏は直射日光のせいで非常に車内の温度が上がりやすいというデメリットもあります。
キャンピングカーのカーテンは、防犯対策としても重要です。断熱対策のある遮光カーテンをすることをおすすめします。
【隙間風が入りやすい】
冬の夜間は、小さな隙間からも冷気が入り込んできます。キャンピングカー専門業者が販売する車両は断熱対策してあるものがほとんどですが、一般車の内装をDIYで車中泊仕様にした車両の場合は、かなり外気の影響を受けやすいので要注意です。
特に、ミニバンやワンボックスなどの「スライドドア」には注意して下さい。
Q3 キャンピングカーの断熱対策にはどんなものがある?
キャンピングカーの断熱対策は、主に2種類あります。
一つは、天井や車体の壁などに断熱材を敷きつめる方法です。そしてもう一つは、車体の鉄板に断熱塗料を塗る方法です。
長年車中泊をしているキャンピングカーのオーナーは、このどちらの方法も取り入れている人がたくさんいます。
これらの断熱対策は、製作・購入時に業者に発注するのが一般的です。断熱材や塗料は様々な種類があり、特徴も少しずつ異なります。専門的な業者に相談し、車両に合った内容を提案してもらうと確実です。
遮光カーテンやシェードなどの断熱・遮熱対策は、DIY(自作)でも可能です。資材も購入しやすく、費用も抑えられます。
ですが、断熱材を敷きつめる作業は、できるだけ専門業者である「ビルダー」に依頼することをおすすめします。
断熱材の中には、取り扱いが難しいものもあります。安心・安全な旅のためにも、最初はビルダーに依頼し、本格的なDIYによる対策は二台目以降の楽しみに取っておいてはいかがでしょうか。
キャンピングカーの断熱対策 5つのメリットを解説!
キャンピングカーや車中泊仕様車に断熱対策をするメリット5つについて、具体的に解説します。
【1】夏の車内温度を抑える
近年、日本の夏の暑さは「猛暑」「酷暑」と形容され、毎日しっかりとした熱中症対策をしなければ誰でもすぐに体調を崩してしまう危険性があります。
キャンピングカーオーナーの多くは一人旅だったり、すぐに病院に行けない場所を移動していたりするため、普段の何倍も注意する必要があります。
キャンピングカーに断熱対策を取り入れていると、断熱材や断熱塗料が外部の熱や直射日光を遮断してくれるため、車内の温度が上がりにくくなります。冷房器具の温度設定を高めにしても涼しさを維持できるので、省エネや電気代節約にも効果があると言われています。
夏場にキャンピングカーで旅行したいという人は、ぜひ前向きに検討してみて下さい。
【2】冬の暖房の持続性が高まる
キャンピングカーの断熱対策は、夏だけではなく、冬にも効果的です。
冬の夜間、車内では主にFFヒーターなどの暖房器具で過ごすことが一般的です。その際、断熱対策をしてあれば、ヒーターの暖かさが保てやすく、急激に気温が低下することを防いでくれます。
夜間になると氷点下まで下がる地域も少なくありません。そういった地域での車中泊を予定している人は、ぜひ取り入れることをおすすめします。
【3】断熱材は防音対策にも効果あり
キャンピングカーで車中泊をしていて、車外の騒音に悩むカーオーナーはとても大勢います。そのための対策として、耳栓やカーテンなど、防音・遮音効果のあるアイテムも数多く販売されています。
それ以外に、断熱材には外部からの騒音を遮断してくれる効果があります。音が特に気になる人は、防音効果の高い断熱材について専門業者(ビルダー)に相談してみて下さい。
【4】実は湿気対策にも効果のある断熱材
断熱材の中には、車両内部の湿気を吸収することで結露を防いでくれる働きをするものもあります。
結露は、カビや腐食などの大きな原因です。湿度の高い地域や季節に車中泊をしようと考えている人は、特に検討をおすすめします。
【5】夏冬ともに電力・電気代の節約に
断熱対策は、車内の温度が急激に上下するのを一年中防いでくれます。
そのため、断熱対策をしていない場合に比べて、冷暖房器具の温度設定を上げすぎたり下げすぎたりしなくても十分快適に過ごせるのです。
また、キャンピングカーは電力の供給源が限られているので、省エネも大切になります。電気代の節約も期待できるので、「維持費をリーズナブルに抑えたい」という人におすすめです。
まとめ:断熱・遮熱・防音にも効果のある断熱対策をぜひ
キャンピングカーや車中泊仕様車の車両には、できるだけ断熱・遮熱対策を取り入れることをおすすめします。
断熱対策は、夏場の外の温度や直射日光を遮ることで、車内の温度が急激に上がるのを防いでくれます。
また、冬場には暖房器具の暖かさも維持してくれます。寒冷地での車中泊を予定している人は、特にしっかりと対策しておきましょう。
また、断熱対策は、温度だけではなく、防音や湿度にも効果的です。断熱材の中にはそういった効果に特に優れているものもあるので、ぜひキャンピングカーの専門業者(ビルダー)に相談してみて下さいね。
快適かつ安心・安全な車中泊のためにも、キャンピングカーの断熱対策をぜひ検討してみて下さい。
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