キャンピングカーの魅力を広げるルーフテントってどんなアイテム?

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キャンピングカーの魅力を広げるルーフテントってどんなアイテム?


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キャンプの醍醐味と言えば、自宅とは違う環境を楽しみながら過ごすことでしょう。しかし、キャンプ地や旅先で快適に過ごせる空間を確保することは大変で、自宅のようにゆっくり休んだり眠ったりすることは難しいものです。そんなキャンプにおける悩みを大きく改善してくれるのが乗用車にも設置できる「ルーフテント」であり、キャンプ中でも快適に過ごすことができる空間が完成します。車中泊とは違い、このように車の上で過ごすキャンプのスタイルを車上泊と言います。そこで、今回はキャンプをする際に役立つルーフテントの魅力と上手な選び方についてご紹介します。


ルーフテントとは

ルーフテントとは、車の屋根に設置するテントのことです。車の上にテントを設置するとなると大がかりになるイメージがあるかもしれませんが、使わない時はコンパクトに畳むことが出来ます。テントは簡単な操作で開閉できるため気軽に現地で使用することができます。また、ルーフテントの中にはマットレスが敷かれて商品が多く、寝袋やシーツ、毛布を用意すれば、自宅での寝室と変わらない寝心地で快適に過ごすことができます。

このように、ルーフテントを使って車の上で眠ることを「車上泊」と言います。車の中で眠る車中泊に対する言葉で、車さえ行ければどこでも宿泊ができる車中泊と自然を感じながらキャンプを楽しめるテント泊の良いところを合わせたものが車上泊だと言えます。


車上泊が人気の理由

車上泊は、車で移動する旅が一般的なアメリカなどではよく見られるスタイルです。近年は日本でも、キャンプブームに後押しされる形で人気が増してきています。車上泊人気には、以下のような理由があります。

目線が高くなる開放感

どのキャンプスタイルでも味わえない車上泊の魅力が、目線の高さです。車の屋根にルーフテントを設置するので目線が高く、開放感があり、開けた場所では遠くまで見渡すことができます。夜の寝る前の静かな時間や朝食なども、ルーフテントで目線を上げるだけでいつもとは違う雰囲気を楽しめます。

気軽に休憩も

ルーフテントの中には、設営に1分もかからないモデルや自動でテントの形に起き上がるモデルなどもあり、テント設営に時間をかけなくて済むというメリットがあります。この特徴から、目的地に着いてからの設営が楽なだけでなく、道中で休憩する際にも気軽にルーフテントを開くことが可能です。

家族で泊まるにも広々

車の屋根に乗せるルーフテントはサイズに限界があるように思えるかもしれませんが、車の屋根から飛び出るような大きさのモデルも販売されています。そのようなモデルを車に乗せて行けば、家族で使っても広々と眠ることができます。サイドオーニングなどを活用すれば、テントスペースを車の横にまで広げることも可能です。


ルーフテントはキャンピングカーにも設置できる

ルーフテントはキャンピングカーが欲しいけど金額的に購入できない方が愛車につけるイメージがありますが、キャンピングカー自体にもルーフテントをつけてさらに広々と快適なキャンプを楽しむことが可能です。
最初から広さが十分に確保できているキャブコンなどの大きなサイズのキャンピングカーには必要ないかもしれませんが、軽キャンピングカーなどの広さにやや物足りなさを感じるキャンピングカーにはルーフテントの設置をおすすめします。特に家族が多くてキャンプへ行く際はキャンピングカーだけで全員眠ることができない、テントを設営するのが大変と感じている方はルーフテントの設置を検討してみてもいいでしょう。


ルーフテントをキャンピングカーにつけるメリットと注意点

よく車中泊をする方や、キャンプをする方にとって魅力的なルーフテント。こちらでは、ルーフテントのメリットとあわせて、ルーフテントを購入する際に知っておきたい注意点をいくつかご紹介します。

コストパフォーマンスがいい

ルーフテントのメリットは、コストパフォーマンスが良い点です。現在所持しているキャンピングカーでは少し狭いからもっと快適に過ごせるように改良したい、買い替えたいと考えた場合におすすめです。ルーフテントを設置するだけでコストパフォーマンス良く快適に過ごせるようになるため、キャンピングカーを買い替える前にルーフテントの設置を検討することをおすすめします

車内よりも風通しがいい

ルーフテントは車の上に設置をするため、車内よりも風通しがよくエアコンをつけなくても小型扇風機を置けば涼しく過ごせるでしょう。また、ルーフテント自体が地面から離れた場所にあるため地面からの熱が伝わらないのも涼しく快適に過ごせる理由のひとつです。

簡単に設置ができる

ルーフテントはハンドルやボタンで展開できます。展開方法はルーフテントの種類によりますが、基本的にキャンプ場でテントを設営するよりも早く簡単に利用できます。

平らな場所で眠ることができる

車内やテントで眠る場合、土やシートの段差が気になり快眠ができないことが多いでしょう。しかし、ルーフテントは車の上に設置するため、平らなスペースを作り出すことができます。そこにシーツや寝袋を敷けば家で眠るのと変わらない睡眠場所を確保できます。

車を買い替えても使える

何度も使ってお気に入りになったルーフテントは、車を買い替えてからもそのまま使い続けることが可能です。車が変わっても多くの場合は車上泊のキャンプ空間をそのまま引き継げるので、ルーフテントはコストパフォーマンスにも優れていると言えます。なお、ルーフテントを設置するには専用のルーフラックを設置しておく必要があり、車高が高くなる点にも注意が必要です


ルーフテントの注意点を押さえよう

高さ制限に気をつけよう

車の上に設置するルーフテントは、高さ制限のある駐車場や洗車機などが利用できなくなる可能性が高いです。また、元々キャンピングカー自体に高さがあるため、テントを取りつけた後の高さは予め計算しておくようにしましょう。

ルーフキャリアの重量制限に気をつけて選ぼう

ルーフテントを取りつけるためには、車にルーフキャリアという部品を取りつけなければいけません。ルーフテントを選ぶ際は、このルーフキャリアで積むことができる重量を調べてから選ぶようにしましょう。

設置後の走行は安全運転に気をつける

ルーフテントを取りつけた後は、車体が高くなり車全体の重量も増えます。そのため、運転時に多少影響がでる可能性が高いです。コーナーを曲がる際やブレーキを踏むときはルーフテントがあることを考慮して安全運転に努めましょう。

揺れが大きい

風や人の寝返りなどで揺れやすい作りになっているため、揺れに敏感な方は眠りにくいと感じる可能性があります。特に、車内で寝る方とルーフテントで寝る方で分かれていると、車内の動きがほぼダイレクトで伝わってしまうため注意が必要です。

防寒対策はしっかりと行う必要がある

先ほどは風通しがいい点をメリットとしてご紹介しましたが、冬の場合は屋外と気温が変わらない環境で眠ることになるためしっかりと防寒対策を行う必要があります。寝袋や毛布だけではなく、湯たんぽやマフラー、頭を守ってくれる帽子などを用意しておきましょう。


ルーフテントの防寒対策

上記でもご紹介したように、ルーフテントは風が通りやすいこともあり冬はかなり寒くなります。春や秋でも夜はかなり冷えるため、以下にご紹介する防寒対策アイテムをぜひ参考にしてください。

インナーテント

寒い時期にルーフテントでキャンプをする場合は、ルーフテント用のインナーテントを使うことができます。テントとは言っても毛布のようなもので、ルーフテント内の側面にカーテンのように取り付けていきます。インナーテントは断熱性の高い素材で作られているため、これを取り付けるだけでもルーフテントの温度はかなり変わります。

なお、インナーテントをつけることで外気との温度差は広がるため、結露はしやすくなります。湿気を感じたらこまめに拭いたり、ときどき換気したりすることで結露を軽減できます。

シュラフ

寒い時期のキャンプは、ルーフテントに関わらずシュラフが必須アイテムです。十分に温かくして眠れるよう、快適使用温度の低い冬用のシュラフを用意するのがおすすめです。

軽くて温かいダウン素材のものがおすすめですが、予算に限りがある場合は、化繊タイプのシュラフを重ね着する方法もあります。服のように着られるマミータイプと中が広い封筒タイプであれば、重ねて使用することが可能です。

低温やけどに気をつける必要はありますが、ホッカイロをシュラフの中に入れることでさらに温かく眠れます。

毛布

冬キャンプの防寒対策としては、毛布も定番です。シュラフと合わせて使えば、寒い冬でも温かく快適に眠ることができます。

ポータブル電源などを持って行けるのであれば、電気毛布でさらに温かくすることもできます。電気カーペットを敷くこともでき、スマホの充電など他の用途にも使えるため、ポータブル電源はあるとかなり便利です。

湯たんぽ

中にお湯を入れて暖を取る湯たんぽも、ルーフテントの防寒対策に役に立ちます。少し大きめのタイプであれば一晩中温かいままなので、シュラフや毛布に入れておくことで快適さがかなり変わります。

湯たんぽの中でも、総合的に使いやすいのは軽くてリーズナブルなプラスチックのタイプです。金属タイプはすぐに温かくなり、製品によっては中に水を入れたまま火で熱して使えるタイプもありますが、保温性ではやや劣ります。陶器でできたタイプは、価格はそれなりにしますが保温性が高く、朝まで高い温度を保ってくれます。

ルーフテントの種類

シェル型

シェル型は側面が三角形になっているタイプのルーフテントで、ダンパー式による開閉のため展開・収納が楽に行えるのが特徴です。少し小さめですが、1人や2人なら快適に過ごすことができます。また、ルーフテントを閉じた際も中に少しゆとりがあるため、ちょっとした荷物を入れて閉じることも可能です。ただ、三角形をしているため、広さ関しては他の2種類に比べてやや狭く、シェル型のルーフテント内で家族が会話を楽しむようなことは難しいでしょう。しかし、寝室をメインと考えたルーフテントを探している場合は、シェル型のルーフテントは設置がしやすくお手軽でおすすめです。

オーバットップテント「マグシェル」はこちら


タワー型

タワー型は長方形の形をしていて、全体的に広々とした空間が魅力的です。四方に網戸の窓があり風通しがいいため夏のキャンプでも快適に過ごせます。ハンドルを回し、ボタン操作をして開閉する方法が基本でした。しかし最近はダンパー式のタワー型ルーフテントも登場しており、簡単に展開が行えるようになり、広さと設営のしやすさが備わりました。また、布団を敷いたまま収納することが可能で、寝床のセッティングが簡単な面も魅力のひとつです。

オーバットップテント「マグタワー」はこちら


トップテント型

ルーフテントの種類の中でも、テントをそのまま車の上にのせたように広々と使用できるのがトップテント型のルーフテントです。大人2人であればのびのびと快適に過ごすことができる空間を確保できます。また、サイドオーニングなどもあわせて設置すれば、キャンプスペースやプライベート空間を広げることができます。本格的なキャンプをしたい方、家族全員でキャンピングカーに乗って快適に過ごしながら回りたい方におすすめのルーフテントです。

オーバットップテント「ルーフトップテント」はこちら



ルーフテントを設置してキャンピングカーをより快適にしよう

ルーフテントは、乗用車やワゴン車などに設置して、キャンピングカーのように車で寝泊まりができる環境を作るためのアイテムです。しかし、キャンピングカーを所持している人でも、より快適にキャンプや旅行を楽しむためにルーフテントを取り付ける場合があるようです。
ルーフテントを設置する際は、購入前に確認しておきたい点があることがわかりました。購入を考えている方は是非今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。
また、最初からルーフテントが設置されているキャンピングカーを販売しているところもあります。これからキャンピングカーの購入を考えている方や快適にキャンプができる環境を整えたいと考えている方は、ルーフテントやルーフテントを設置しているキャンピングカーの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

キャンピングカーの中には、ルーフテントではなく屋根が上のほうへ展開する「ポップアップルーフ」を備えているモデルも多くあります。ポップアップルーフは屋根を上へ広げることで居住スペースを広げるための設備で、ルーフテントと同じく高い視点を楽しめます。
ポップアップルーフについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

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