キャンピングカーにトイレは必要? 種類や使い方について解説
公開日:2022年7月8日 2024年10月10日 更新- カテゴリー:
目次
家としての機能を一通り備えているキャンピングカーには、トイレを設置することも可能です。トイレはキャンピングカー旅に便利な一方で、不要とする意見もあります。
今回は、 キャンピングカーのトイレの特徴や種類と清掃方法(汚水処理方法)について解説していきます。後半では、トイレ設置が可能なキャンピングカーについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
トイレ付きのキャンピングカーは便利!
キャンピングカーを使った長距離・長期間の旅では、トイレが大いに役に立ちます。あまり人のいない場所へ遊びに行く際、道中にトイレがなくても車内で済ませることができ、我慢の必要がありません。
また、大人はある程度我慢できても子どもには難しい側面があるため、家族でキャンピングカー旅を楽しむならトイレは一層重宝するでしょう。
大型のキャンピングカーであれば小さいお店の駐車場に停めるのが難しいことがあり、その場合もトイレ付きキャンピングカーが便利です。
一方で、日本は道路がよく整備されており、トイレを利用できるお店も多くの場合は見つけることができます。山奥へ繰り出すような旅でなければ、キャンピングカーにトイレを設置する必要はないという声も多く聞かれます。
実際にキャンピングカー購入を検討する際は、自身の利用シーンをよく想像しながらトイレの有無を決めることが重要です。
キャンピングカーは子どもを連れてのキャンプや旅行に特におすすめ!こちらの記事ではキャンピングカーを家族で使うメリットを詳しくご紹介しています。子どもと一緒にキャンピングカーを楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。
「家族、子供とたくさんの思い出を!キャンピングカーライフの魅力」
軽キャンピングカーでもトイレを付けられる
特に国産のキャンピングカーの多くは、キャンピングカーにトイレを設置するにはオプションで選択することになります。海外製の巨大なキャンピングカーの場合は、初めから付いていることもあります。
トイレを設置できるキャンピングカーの多くは、さまざまな用途に利用できるマルチルームというスペースがあり、ここをトイレとして使います。
一方、比較的小型な軽キャンパーやバンコンの場合はマルチルームがないことも多いですが、車内後部のスペースを利用してポータブルトイレを設置し、トイレ付きキャンピングカーにすることが可能です。
キャンピングカーのトイレの種類・処理方法
キャンピングカーに設置できるトイレは、ポータブルトイレ、カセット式トイレ、マリントイレの3種類です。
ポータブルトイレ
持ち運びができるタイプの小さいトイレです。軽キャンパーやバンコンなど比較的小型のキャンピングカーには、このポータブルトイレを設置することになります。
多くのモデルでは後部にマルチスペースがあるので、そこに設置できます。
ポータブルトイレはキャンピングカー専用のものではなく、災害などでも使用できるタイプです。
近年は防災意識の高まりを受け、小さくても高性能なポータブルトイレが多く販売されています。そのため、購入時のオプションとして注文する他、自身でポータブルトイレを購入して設置することもできます。
ポータブルトイレの基本的な仕組みとして、洗浄水タンクと汚水タンクを備えています。
使い方としては、両方のタンクに決められた量の水を入れ、汚水タンクのほうに専用の薬剤を入れます。この薬剤が汚物を分解し、臭いも対策してくれます。
汚水は原則として、キャンプ場のトイレなどに捨てず、家に持って帰って処理しましょう。RVパークなどでダンプステーションが用意されていれば、利用することができます。
使用後の汚水タンクは専用のクリーナーと水を入れてすすぎ洗いし、掃除後にタンクに薬剤を入れます。洗浄用タンクは使用後の水を処分し、カビなどが発生しないように乾かしておきましょう。
本体の掃除はトイレ用洗剤とトイレ用ブラシを使って行い、便座はペーパータオルや雑巾で拭き取れば完了です。
カセット式トイレ
持ち運びできるポータブルトイレと違い、家のトイレと同じ感覚で使用できるのがカセット式トイレです。トイレ部分は家庭用とほとんど同じで、汚水が汚水タンクに溜められ、キャンピングカーの外側から取り出します。
キャンピングカーに設置する場合はマルチルームに設置され、そのまま専用のトイレルームになります。そのため、キャブコン以上の大型のトイレ付きキャンピングカーで利用されています。
カセット式トイレは自宅と同じようにトイレができるのが魅力で、汚水は薬液で処理するため臭いが気になる心配もほとんどありません。
汚水を処理する方法はポータブルトイレと同じで、ダンプステーションがあれば利用できますが、原則として家のトイレで汚水を流します。
使用後の汚水タンクやトイレの掃除方法も、ポータブルトイレと同じですのでタンクを専用クリーナーでキレイにしたら汚物を分解する薬剤を入れて、トイレの掃除はトイレ用洗剤とトイレ用ブラシを使って行い、便座はペーパータオルや雑巾で拭き取れば完了です。
マリントイレ
海外製のキャンピングカーに多いタイプのトイレです。カセット式トイレと同じく車内に常設しますが、ダンプステーションで処理を行う点で異なります。
ダンプステーションとは、RVパークやキャンプ場に設置されていることがあるゴミ処理のための設備です。ポータブルトイレやカセット式トイレの汚水を処理するためにも使えますが、マリントイレの場合はキャンピングカーとダンプステーションをホースで直接つなぎ、汚水を一度も見ることなく快適に処理ができます。
一方、ダンプステーションが広く整備されているアメリカやヨーロッパと違い、日本ではダンプステーションのあるRVパークやキャンプ場の数は限られています。
そのため、国産のトイレ付きキャンピングカーでマリントイレを採用しているものはほとんどありません。
トイレ付きキャンピングカーおすすめ4選
キャンピングカーを選ぶ際は、トイレだけでなく、その他の設備や家電についても総合的に吟味することが大切です。
ここでは、フジカーズ・ジャパンで取り扱いのある中古のキャンピングカーの中から、トイレ付きのおすすめモデルをご紹介します。
バンテック「コルドバンクス」
コルドバンクスは、バンテックが手掛ける大型のキャンピングカーです。キャブコンタイプで、4人以上の家族での利用や長期間の旅行に向いています。
トイレはカセット式トイレを装備。トイレルームとして独立しており、快適に使えます。
コルドバンクスは運転席上部にせり出す大きなバンクベッドを備えている点が特徴で、3人が寝られる広々としたサイズです。他にも常設2段ベッドやダイネットを展開して使えるベッドがあります。
家電は冷蔵庫や電子レンジ、エアコン、ルーフベントを備え、さまざまな用途で快適に過ごせます。
屋根にはソーラーパネル付いているので、サブバッテリー充電のサポートをしてくれるのも特徴です。
バンテック「ジル」
ジルは、同じくバンテックが手掛ける大型のキャンピングカーです。インテリアが木目調で統一されているのが特徴で、バンライフのような雰囲気も楽しめます。
トイレはカセット式トイレを装備。洗面台や伸ばして使えるシャワーヘッドもあり、水回りの使い勝手が良くなっています。また温水ボイラーやFFヒーターも設置してあり、冬のレジャーでも快適に使用できます。
3人まで眠れる大きなバンクベッドや余裕のあるダイネット、広くて使いやすいコンロなど、キャブコンならではの広さも特徴です。家電は他に、冷蔵庫、ウィンドエアコン、ルーフベンドなどを備えています。
バンテック「コルドバンクス」
上記でご紹介したものとは別車両のコルドバンクスです。比較的年式が高く、使用感を感じさせないコンディションが魅力のトイレ付きキャンピングカーです。
同じくカセット式トイレを装備しており、冷蔵庫や電子レンジ、リアモニター、TVアンテナなど、家電も充実しています。
大きな違いは、上記の車両はディーゼルエンジンを採用しているものの、こちらはガソリンエンジンを採用している点です。山深い自然へ分け入るようなタフな使い方でなければ、ガソリンエンジンで十分なことが多いでしょう。
カスタムモーターサービス「カリフォルニアドルフィン」
カリフォルニアドルフィンは、カスタムモーターサービスが手掛ける大型のキャンピングカーです。この車両はディーゼルエンジンに加え、4WDを採用しており、雪道などのシビアなコンディションでも十分な走行性能が期待できます。
トイレはカセット式を装備。洗面台のシャワーヘッドは、足を洗うなどにも使えます。
天井を感じさせないほど大きいバンクベッド、豊富な収納スペース、ルーフベント、FFヒーターなどを備えている点も特徴です。
キャンピングカーは使いやすい装備を追求しよう
トイレ付きキャンピングカーは「いつでもトイレに行ける」という安心感がある一方で、トイレを外で済ませるようにすればマルチルームを別の用途で使えるようになります。トイレの有無に正解はなく、自身がどう使いたいかが重要です。
キャンピングカーのトイレ事情については以下の記事でもまとめていますので、あわせてご覧ください。
関連記事
快適な空間を作ろう!キャンピングカーにおすすめの8つの設備
徹底分析!キャンピングカーにシャワーは必要か?
- 前の記事:
- « フォード車キャンピングカーの燃費や性能について解説
- 次の記事:
- キャンピングカーをより快適に!ソーラーパネルは付けたほうが良い? »