キャンピングカーの維持費はいくら?1年間の目安と内訳
公開日:2024年6月28日- カテゴリー:
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普通車と同じように、キャンピングカーにも税金やメンテナンス費用などの「維持費」がかかります。
「なんとなく高そう」というイメージを持っている人が多いのですが、意外に費用が安かったりすることもあります。
今回の記事では、「1年間にかかるキャンピングカーの維持費とその内訳」をテーマに解説します。
キャンピングカーは車種によって維持費がかなり変わるため、あくまでも目安としてチェックしてみてくださいね。
キャンピングカーの維持費 1年間の目安は?
キャンピングカーは、車種によって維持費に大きな違いがあります。
日本で乗っている人が多いのは軽キャン・バンコン・キャブコンの3種類ですが、車両サイズが異なるため、維持費はあくまでも目安として参考にしてください。
今回の記事では、特に人気が高い「8ナンバーのバンコン」を想定した維持費を中心に解説します。
ハイエース(トヨタ)やNV200バネット(日産)などをベース車にした車両です。
8ナンバーのキャンピングカーにかかる維持費の合計金額の目安は、1年間で約330,000円~約1,000,000円です。
下記は、その内訳の目安です。
【内訳の目安】
- 自動車税:40,800円/年
- 車検費用:100,000円~200,000円(2年に1度)※自動車重量税などを含む
- ガソリン代:10,000円~30,000円/年
- 駐車場代:5,000円~10,000円/月(自宅敷地内の場合は無料)
- メンテナンス費用:20,000円~50,000円/年
キャンピングカーの維持費の内訳【1】法定費用
法定費用とは、法律で納めることが義務付けられている費用です。ここでは、キャンピングカーを所有するにあたって必須の「税金」について解説します。
キャンピングカーにかかる税金には、「自動車税」と「自動車重量税」の2種類があります。
自動車税
「自動車税」は、排気量によって区分されます。
【8ナンバーの自動車税】
- ~999cc:23,600円
- 1~1.5L:27,600円
- 1.5~2L:31,600円
- 2~2.5L:36,000円
- 2.5~3L:40,800円
3・5ナンバーの普通・小型乗用車に比べ、8ナンバーのキャンピングカーの自動車税は2割引きとなっています。
自動車重量税
「自動車重量税」とは、車両の重量に対して課せられる税金のことです。0.5tごとに課税され、車検の際にまとめて納めます。
車検の間隔は、ナンバーによって異なります。3・5・8ナンバーは2年ごと、1・4ナンバーは1年ごとです。
【8ナンバーの自動車重量税】
- 1t以下:8,200円
- 2t以下:16,400円
- 3t以下:24,600円
「キャンピングカーは税金が高そう」という印象を持たれることが多いのですが、実は8ナンバーの自動車重量税は普通自動車の約半分です。
税務上かなり優遇されていることがわかります。
キャンピングカーの維持費の内訳【2】必須の費用
キャンピングカーを所有するにあたって、必ず必要になる車検費用について解説します。
車検費用
車検にかかる費用は、「法定費用」と「車検基本料金」の2種類です。
法定費用
車検にかかる法定費用は、先ほど解説した自動車重量税のほかに、印紙代などがあります。費用は全国共通です。
車検基本料金
車検にかかる費用の内容は、下記の通りです。
- 車検基本料金
- 検査代行手数料
- 代車料
- 検査料
- メンテナンス費用
など
これらの費用は全国共通ではなく、業者によって異なりますが、大きな修理がない限りは数万円程度と考えておいて問題ないでしょう。
車検を受けられる場所は、ビルダー、キャンピングカー専門店、整備工場を併設する自動車ディーラー、ガソリンスタンドなどがあります。
キャンピングカーは普通車とは異なるため、ビルダーなどのような専門業者で受けることをおすすめします。
(2)駐車場代
キャンピングカーには、使用しないときに駐車しておくための駐車場代も必要です。
キャンピングカーの駐車場所は、「自宅の駐車場」と「月極駐車場」が一般的です。
ですが、一番人気のあるハイエースのスーパーロングサイズや、キャブコン以上の大型キャンピングカーは、車両の大きさによっては自宅に停められないケースもあります。
その場合は月極駐車場を借りる必要がありますが、高さ制限などで契約できないことも珍しくありません。
また、たとえ借りられたとしても2区画分必要になる場合もあります。
ちなみに、キャンピングカーを購入する際は、自動車の保管場所があることを証明する「車庫証明」が必要です。
そのため、駐車場は事前に確保しておく必要があります。
(3)洗車代
キャンピングカーは、使用後に洗車を行うことをおすすめします。洗車代も、洗車方法や洗車場所によって料金が異なります。
【自宅】
キャンピングカーは、基本的には自宅での手洗いが最もおすすめです。
【コイン洗車場】
洗車スペースを借り、自分で洗車を行う方法もあります。バンコンまでのサイズであれば、問題なく使用できます。
キャブコンの場合は、サイズ制限をあらかじめ確認してみる必要があるでしょう。
【キャンピングカー専用の洗車場】
場所は限られますが、キャンピングカー専用の洗車場もあります。大型キャンピングカーにおすすめです。
キャンピングカーは、ガソリンスタンドなどの自動洗車機や洗車サービスを使用できないことが一般的です。
普通車とまったく変わらないバンコンでも断られる場合があるため、それ以外の方法で洗車することをおすすめします。
(4)部品代
それ以外に、居住スペースのメンテナンスも必要です。
特に、水回りや家電、照明など、旅行に必須の設備、さらに設備を動かすために必要なバッテリーの充電など一つ一つ細かくチェックしておきましょう。
キャンピングカーの維持費の内訳【3】旅行中の費用
旅行先に必要なランニングコストについて解説します。
(1)ガソリン・燃料費
キャンピングカーを走らせるための維持費として、常にガソリン費や燃料費が必要です。
人気が高いベース車の場合は、ガソリン車とディーゼル車の2種類から選べるものもあります。
ガソリン車に使用するのがガソリン、ディーゼル車に使用するのが軽油です。
2024年1月時点の価格は、ガソリンが175円/L、軽油が155円/Lとなっており、燃費はディーゼル車のほうがいいことが一般的です。
ですが、ディーゼル車は車体の費用が高いことや、アドブルーを定期的に補充しなければいけない為ガソリン車より高くなる場合が多くあります。それぞれのメリット・デメリットをよく比べたうえで選ぶことをおすすめします。
(2)道路利用費
道路利用費は、有料道路や高速道路を利用するための費用のことです。車種による費用の違いはそれほどありません。
どのような車中泊旅行をするのかによって、かなり差が出る部分です。
(3)施設利用費
施設利用費は、旅行中にキャンピングカーで宿泊するための費用のことです。主に、RVパークやオートキャンプ場などを利用します。
RVパークの費用は、1泊2,000円~3,000円であることが一般的です。
まとめ:維持費は自分のメンテンナンス方法によっても異なる
今回の記事では、1年間分のキャンピングカーの維持費の目安について解説しました。
法定費用はどこで支払っても変わりませんが、それ以外の費用は業者によって異なります。そのため、価格表を比較したり、クチコミを参考にしたりして決めるのもおすすめです。
また、できるだけ費用を抑えたいという人は、先輩オーナーの体験談もチェックしてみてください。
自分で安全にできる範囲のメンテナンスを紹介している内容もあります。
その逆に、できるだけ手間をかけたくないという場合は、何でも相談・依頼しやすい専門業者を探しておくことをおすすめします。
キャンピングカーの車種選びに迷っている場合も、ぜひ年間の維持費を比較したうえで絞り込んでみてはいかがでしょうか。
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