アメリカやオーストラリアでキャンピングカーの旅!海外での免許は?

キャンピングカーコラム

アメリカやオーストラリアでキャンピングカーの旅!海外での免許は?


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広大な土地を持つアメリカやオーストラリアでは、キャンピングカーが日本よりも広く普及しています。そのため、思い出に残る海外旅行にするには、キャンピングカーをレンタルする方法が大きな選択肢のひとつです。今回は、海外でキャンピングカーを乗るにはどのように免許を取ればいいのか、キャンピングカーはどう借りればいいのか、アメリカやオーストラリアではどんな旅行が楽しめるかについてご紹介します。


海外でキャンピングカーに乗るには?

日本でも存分に楽しめるキャンピングカーの旅ですが、土地が広く、一般家庭にまでキャンピングカーが普及しているアメリカやオーストラリアではスケールの大きい、一味違った旅行が楽しめます。道が広いだけでなく、キャンピングカーを駐車するためのRVパークが多く、キャンピングカーで移動する人のための設備も整っているためです。

海外でキャンピングカーを運転するには、もちろん日本の免許証をそのまま持っていくことはできませんが、簡単な手続きで国際免許証を取得することができます。

海外でキャンピングカーを運転するには

日本で取得した自動車免許証で運転できるのは日本国内のみですが、国際免許証を取得すれば、ジュネーブ条約に加盟している国での運転が可能になります。国際免許証は自身の住民票がある各都道府県の運転免許センターや運転免許試験場などで申請すれば、特に検査などもなく、その日のうちに発行されます。警察署で申請した場合は、数日後に国際免許証が発行されます。国際免許証の有効期限は、1年間です。

ジュネーブ条約に加盟している国は多く、アメリカやオーストラリアはもちろん、カナダやニュージーランド、フランス、ドイツ、韓国、アルゼンチン、エジプトなど、96ヶ国の国々で国際免許証が使えます。

国際免許証の取得に必要なもの

運転免許センターなどで国際免許証を申請する際は、以下のものを持参します。

・日本の運転免許証
・パスポートや公用出張証明書など
・写真(6ヶ月以内のものなど、諸条件あり)
・手数料(2,000~3,000円程度)

都道府県により手数料が異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。


海外でのキャンピングカーのレンタル方法


国際免許証を取得すれば、海外でもキャンピングカーを運転できるようになります。海外でのキャンピングカーのレンタル方法は、日本にある代理店で借りるか、代理店を通さずに自身で借りるかの2通りです。

日本の代理店で予約する場合は、渡航する前に予約を済ませることができ、日本語で対応してもらえるので安心ですし、便利です。英語のWebサイトで予約するのは難しい、現地で一から予約することに不安があるという方は日本の代理店で予約しましょう。予約の際に、宿泊施設やルートなど不安なことを日本語で相談できることも日本の代理店で予約するメリットと言えます。

代理店を通さない場合は、Webサイトから予約するか、現地の店舗で直接レンタルする方法があります。ホリデーシーズンに旅行を計画しているなら、混み合ってレンタルすることができなくなってしまうことを防ぐためにも予約するのがおすすめです。アメリカやオーストラリアは店舗数もキャンピングカーの台数も多いため、混み合う時期でなければ現地に行ってからレンタルすることもできます。その場合は、実際にキャンピングカーを見ながら検討できるというメリットがあります。
なお、レンタル料金は一般的に、代理店を通さずに自身でレンタルするほうが安くなります。


アメリカのキャンピングカー事情

魅力1:自分だけの自由な旅行が楽しめる

アメリカは土地がとても広く、観光地を巡ろうとすると移動距離が長くなるため、ツアーでは行ける観光地が限られます。また、通常の自動車で移動する場合も、宿泊場所の兼ね合いでたくさんの観光地は巡れません。その点、キャンピングカーであれば宿泊場所を気にしなくてもいいため、旅行の自由度が高くなります。例えば、近くに宿泊施設のないモニュメントバレーにキャンピングカーを停め、満天の星空を楽しむといった旅行計画を立てることが可能です。

魅力2:ホテルに泊まるより安く済む

どのタイプのキャンピングカーを借りるか、何人で行くのかなどにもよりますが、キャンピングカーを利用するとホテルに泊まるよりも旅行費用が安く済みます。キャンピングカーであれば朝と夜の時間も有効活用できるため、旅行費用を抑えつつ貴重な時間を最大限に楽しみたい方にはキャンピングカーがおすすめです。

魅力3:RVパークを最大限活用できる

RVパークとは、レクリエーショナル・ビークルパークのことで、車中泊が公認されている駐車場です。日本でも近年増えてきたRVパークは、アメリカだと一万ヶ所以上あると言われており、停める場所に悩むことなく快適に旅行ができます。

数が多いだけでなく、アメリカのRVパークは設備が充実しています。清潔な水を補給したり排水を流したりできるだけでなく、多くのRVパークではシャワーや電源、Wi-Fiなどが整備されています。RVパークを拠点に観光を楽しんだり、補給や休憩に立ち寄ったりといった活用が可能です。

魅力4:アメリカのキャンピングカーはスペースが広々

さまざまな違いがある日本とアメリカのキャンピングカーですが、最も分かりやすい違いはその大きさです。国土が広く道幅も広いアメリカではキャンピングカーを大きく作ることができ、まるで家のような広々とした空間で過ごすことができます。

魅力5:まるで自宅のような快適な装備

アメリカのキャンピングカーはただ大きいだけでなく、その広い居住スペースに自宅をもうひとつ増やしたかのような快適な装備を詰め込むことができます。日本のキャンピングカーではなかなか真似できない特徴として、家のリビングを再現するためのフェイク暖炉などがあります。

魅力6:長く使える頑丈な作り

日本よりもキャンピングカーの利用が一般的なアメリカでは、家と同じように長く使えるよう、とても頑丈に作られています。なお、アメリカのキャンピングカーは壊れやすいと言われることもありますが、修理しやすく作られているため、すぐに修理して長く使うことが可能です。

魅力7:レトロで大胆なデザイン

アメリカのキャンピングカーには現在でもレトロなデザインが多く、そのようなキャンピングカーが好きな方にはたまらない魅力があります。大きく作れることを活かした大胆なデザインも特徴です。

注意点1:ピックアップの時間に注意

アメリカでキャンピングカーをレンタルする際は、車両を受け取る「ピックアップ」の時間がだいたい午後1時~午後4時の間と決まっています。また、手続きやレンタルに関する説明、運転方法などを確認するビデオの視聴などに1時間半~2時間ほど必要ですので、キャンピングカーをレンタルしたその日はほとんど観光できないこともあります。予約をしている場合は、事前に電話してピックアップ時間の交渉をすることで早めてもらえる可能性があります。

注意点2:慣れるまでは余裕を持つことが大切

大きな車体を持つキャンピングカーも慣れれば運転が難しいことはありませんが、アメリカは左ハンドル右車線であるため、運転に慣れるまでは余裕を持って走行することが大切です。旅行計画も、初日や2日目は移動距離を短めにしましょう。

注意点3:細かい部分には粗が見られる

基本的には頑丈に作られているアメリカのキャンピングカーですが、細かいところまでの丁寧な作りではヨーロッパ車や国産車のほうが上回っていることがあります。ある程度大味に作られていることもあるので、そういった大雑把さはあらかじめ想定しておきましょう。


オーストラリアのキャンピングカー事情

続いて、オーストラリアのキャンピングカー事情における魅力と注意点についてご紹介します。

魅力1:停められる場所が多い

アメリカと同様に土地が広大なオーストラリアですが、キャンピングカーが普及していることも同様であり、停められる場所が非常に多くあります。RVパークやキャンプ場の数が多いだけでなく、近くのRVパークが満車で入れない場合はガソリンスタンドに停めて宿泊することも可能です。ガソリンスタンドによっては、シャワーやWi-Fiが整備されています。また、市街地を走る場合も多くの駐車場が整備されています。

魅力2:右ハンドル左車線で運転しやすい

オーストラリアはアメリカと違い、日本と同じ右ハンドル左車線なので、日本と近い感覚で運転できます。もちろん運転や道に慣れるまでは注意が必要ですが、長距離の移動では大きな安心材料となります。

注意点1:駐車違反に厳しい

オーストラリアで駐車場所に困ることは少ないと言えますが、その代わり、駐車違反に対する取り締まりは日本よりも厳しいため注意が必要です。また、日本とは違って駐車場はあらかじめ利用時間が決まっていることが多く、有料駐車場の場合は先払いであるため違反しないよう注意しましょう。

注意点2:RVパークは事前予約するのがいい

オーストラリアはRVパークが多いと言っても、アメリカよりは少なく、設備の良いRVパークは停められないことも多くあります。特に市街地付近は埋まりやすい傾向にあるため、事前予約するのがおすすめです。

オーストラリアでの運転免許について

オーストラリアでキャンピングカーを運転するためには、オーストラリアで運転可能な免許証を所持している必要があります。ここでは、オーストラリアにおける運転免許についてご紹介します。

基本的には日本の免許証、あるいは国際免許証で運転が可能

ビジネスビザやワーキングホリデービザなどで一時的にオーストラリアに滞在し、そこでキャンピングカーなど自動車を運転する場合は「訪問運転者」とみなされます。
訪問運転者は、基本的には日本の免許証、あるいは国際免許証があれば運転が可能です。また、現地で運転免許証を取得することもできます。

オーストラリアで運転ができる1つ目のパターンとして、日本の運転免許証を持って行く際は、有効な運転免許証に加え、翻訳証明書、旅券および有効な豪州査証(コピーでも可)の携行が必要となります。

2つ目のパターンとして、国際免許証があれば、翻訳証明書の取得は不必要となります。国際免許証の場合は、有効な国際免許証、有効な日本の運転免許証、旅券および有効な豪州査証(コピーでも可)を携行することで運転ができます。

州によって変わりますが、例えば最大都市シドニーを擁するニューサウスウェールズ州では、州の運転免許証を取得することも可能です。日本の有効な運転免許証があれば、技能試験と学科試験が免除され、視力適性試験のみで取得ができます(一部適用外あり)。

なお、必要な資格や書類、発行できる場所などは州によって変わるため、行く州の事情をよく調べるようにしましょう

滞在期間によって手続きの内容が変わる

オーストラリアでは、滞在期間によって手続きの内容が変わることがあります
3ヶ月未満の滞在であれば、基本的には上記でご紹介したように日本の免許証あるいは国際免許証があれば問題ありません。

一方、ニューサウスウェールズ州の場合は、これらの免許証で運転ができるのは3ヶ月までとなっており、それ以上滞在する場合は現地の運転免許証に切り替える必要があります。ニューサウスウェールズ州の場合は、州内各所にあるService NSWで手続きができます

オーストラリアで運転免許証を取得する場合

オーストラリアで運転免許証を取得することも可能です。オーストラリアの試験には実技試験、学科試験、視力適性試験があります。
ニューサウスウェールズ州の場合は、有効な日本の免許証があれば、実技試験、学科試験をスキップして現地の運転免許証に切り替えができます。ただし2つの試験をスキップするには条件があるため、詳しくは現地の機関へ問い合わせが必要です。

ニューサウスウェールズ州で運転免許証を取得する場合は、以下のものが必要となります。

  • 有効な日本の運転免許証
  • 英文翻訳証明書(「Service NSW」で申請できます)
  • 旅券および有効な豪州査証
  • ニューサウスウェールズ州での住所の証明
  • クレジットカードや学生証

ヨーロッパのキャンピングカー事情

続いて、ヨーロッパのキャンピングカーにおける魅力と注意点についてご紹介します。

魅力1:洗練されたデザインが多い

ヨーロッパでは内装のデザインが重視されることが多く、キャンピングカー生活の質を高めるために洗練されたデザインが多くなっています。そういったことから、日本ではアメリカ製よりもヨーロッパ製のキャンピングカーのほうが多く取り扱われています。

魅力2:フル装備がシンプルにまとまっている

「キャンピングカーは家のようなもの」と考えるアメリカとは違い、ヨーロッパではあくまで車というコンセプトでデザインされることが多いです。しかしそれでいて、装備がしっかりそろっているという特徴があります。これはキャンピングカー内でできるだけ完結することが狙いであるため、比較的小さいモデルでも多くはトイレルームやキッチンまでしっかり作られています

魅力3:低燃費で走行性能が高い

ヨーロッパのキャンピングカーで広くベース車として採用されているフィアット・デュカトは、シャシー(足回りの機構)の作りが優れており、ディーゼルエンジンを採用することで高い走行性能を実現しています

注意点1:縦方向に大型であることが多い

ヨーロッパのキャンピングカーも国産車に比べると大型ですが、アメリカ製と比べると国内でも使いやすいサイズ感のモデルを探すことができます。しかし縦方向に大型であることが多く、駐車スペースなどで注意が必要です。

注意点2:必要な装備の考え方が日本と違う

ヨーロッパ諸国と日本ではキャンピングカーの普及の仕方、生活での立ち位置が異なるため、装備の考え方が多少異なります。例えば、国産車では重要視される下駄箱ですが、靴を脱ぐ習慣のないヨーロッパではまず省かれることになります。


ヨーロッパのキャンピングカーの例

ヨーロッパのキャンピングカービルダーからは、例えば以下のようなキャンピングカーが発売されています。

ACE 565シリーズ

ACEは、スペインを代表するキャンピングカービルダーのひとつです。その中でも565シリーズは、ヨーロッパ車ならではの高級感を維持しつつ、フジカーズジャパンが共同で開発に携わり、日本仕様に合わせて作られています。
このシリーズの詳しい魅力は、以下のページからご覧ください
エース565シリーズ 日本特別仕様キャンピングカー

ZEFIRO 285TL

ROLLER TEAMは、イタリアを代表するキャンピングカービルダーのひとつです。「ZEFIRO 285TL」は、余裕のあるダイネットレイアウトが特徴で、十分な座席スペースを確保しつつ居住スペース全体を広く使える、優雅な休暇を過ごすためにデザインされたキャンピングカーです。
キャンピングカー「ROLLER TEAM ZEFIRO 285TL」

輸入車と国産車のさらに具体的な違いについては、以下の記事にて詳しくまとめています。
輸入車と国産車のキャンピングカーの違いはなに?特徴を徹底比較


よく調べてキャンピングカーの旅を楽しもう

日本の運転免許証があれば、簡単な手続きで国際免許証を発行してもらうことができ、アメリカやオーストラリアなどでキャンピングカーの旅が楽しめます。思い出に残る楽しい海外旅行にするには、事前の準備が重要ですので、渡航前にアメリカやオーストラリアのキャンピングカー事情、交通事情についてよく調べておきましょう。

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