キャンピングカーの貸出を個人で行うときの注意点

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キャンピングカーの貸出を個人で行うときの注意点


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キャンピングカーの貸出を個人で行うときの注意点「キャンピングカーを購入したが、自分では滅多に使わなくなってしまった」「キャンピングカーの維持費が家計を圧迫しているが、手放したくはない」といった、悩みを抱えている方は決して珍しくないでしょう。キャンピングカーの人気は高まって所有者は増え続けていますが、使える場所が限られているため、使用頻度は低くなりがちです。

購入したキャンピングカーの有効活用方法として、個人で貸出する方法があります。
本記事では、キャンピングカーの貸出を個人で行うときのメリットと注意点を紹介します。


キャンピングカーの貸出を個人で行うメリット

はじめに、キャンピングカーの貸出を個人で行うメリットを紹介します。車両の貸出を行うのに、特別な資格は必要ありません。キャンピングカーがあれば個人でも十分貸出業を始められます。

キャンピングカーを有効活用できる

キャンピングカーは、所有しているだけでも維持費がかかります。キャンピングカーは8ナンバーの特殊車両のため、一般的な乗用車に比べると維持費は安い傾向です。しかし、それでも2~8万円の重量税のほか、駐車場代、車検代等がかかります。キャンピングカーは調理器具やシャワー、トイレなどの設備が設置してあるので、それらのメンテナンス費用もかかります。

キャンピングカーの貸出を個人で行えば、レンタル代でキャンピングカーの維持費用を賄える可能性があります。特に、設備が充実した高機能のキャンピングカーは維持費も高い傾向なので、レンタル代で維持費を賄えれば家計の負担も軽くなります。

適度なメンテナンスができる

キャンピングカーを貸出することで、適度なメンテナンスが定期的に出来るようになります。キャンピングカーに限らず、車は定期的に運転しないと各部が劣化して調子が悪くなりがちです。

キャンピングカーを貸せば、定期的に車を動かせるだけでなくメンテナンス料も経費として計上できます。駐車場に停めっぱなしにしておく時間のほうが長い場合は、貸出するメリットは大きいでしょう。

一定の節税効果が期待できる

キャンピングカーを貸出すると、キャンピングカーにかかる費用の一部を経費として計上できます。また、キャンピングカーの購入費も減価償却することで、より節税効果を高められます。

キャンピングカーを所持したいが、購入費や維持費のことを考えると家計が厳しいと躊躇している場合は、レンタル業を副業とすれば、家計に負担なくキャンピングカーを所持できるでしょう。


キャンピングカーの貸出を個人で行うデメリット

キャンピングカーの貸出を個人で行うデメリットキャンピングカーの貸出にはデメリットもあります。特に、個人で行うとトラブルが発生した場合に解決が難しくなる可能性もあるでしょう。ここでは、キャンピングカーの貸出を個人で行う際に発生しがちなデメリットを紹介します。

キャンピングカーを汚されたり壊されたりする可能性がある

キャンピングカーを第三者に貸すと、汚されたり壊されたりする恐れもあります。丁寧に使っていても不可抗力で汚してしまう場合もあれば、いいかげんな使い方をされて壊されたりする可能性もあるでしょう。

キャンピングカーは、ベッドやソファー、調理器具などの設備が備わっており、汚されたり壊されたりすると清掃や交換の費用が高額になりがちです。また、飲食や就寝に関わる設備は、きれいに使ってくれた場合でも、丁寧に清掃や消毒をしないと次にレンタルする方に嫌がられる可能性があります。

清掃費が高額になりがちなのも、キャンピングカーのデメリットです。

盗難の可能性がある

個人でレンタカーを貸出する場合、盗難される恐れもあります。個人が貸出業を副業とする場合、本人確認等がどうしても甘くなりがちです。キャンピングカーは資産価値があり、特にハイエース型のキャンピングカーは海外でも高い需要があります。

個人同士で車を貸すシステムは、2010年代より盛んになり専用のアプリやサービスも開発されています。一般車でも「貸出した自動車が返ってこない」「レンタルに出した車を盗難されて売却された」といったトラブルが発生しています。車は一度盗難されると時間がたつほど発見が難しくなり、犯人も捕まらない可能性が高まる傾向です。

本人確認をしっかりと行う、一定の保証金を納めてもらうなど対策が必要です。

心理的な抵抗がある

キャンピングカーは、キッチンやベッド、シャワーやトイレなど生活に必要な設備が設置されています。キャンピングカーを貸出した場合は、第三者がそれらの設備を使うことになり、その点に心理的な抵抗がある方もいるでしょう。

特に、トイレやお風呂は使った後の清掃にも手間がかかります。「第三者が使った設備の清掃にも抵抗がある」といった場合は、別の手段でキャンピングカーを活用するのがおすすめです。


キャンピングカーを貸し出す方法と注意点

キャンピングカーを有償で貸し出す場合、「カーシェア」か「レンタカー」としての体裁を整える必要があります
現在の日本の法律では、自家用車を業として有償で貸し出す場合は「自家用自動車有償貸渡事業(レンタカー事業)」の法律に沿って運輸支局に申請をして許可を得る必要があります。しかし、登録免許税9万円の納付が必要になるなど、個人の方にとっては負担も大きいです。

しかし、カーシェアとしてキャンピングカーを貸し出す場合は、カーシェアのプラットフォームを提供している「Anyca」や「CaFoRe」に登録することで許可申請の負担を軽減できます
「Anyca」の場合は、車の所有者と借りる人の間で「共同使用契約」を結ぶ形を取ることで、運輸支局に申請を行わずにキャンピングカーを有償で貸し出せます。ただし、共同使用契約は個人対個人でのみ有効であり、個人対法人の契約はできないなどの制限があるので注意しましょう。

「CaFoRe」の場合は、貸主が借主に払う金額は「貸主との独占交渉権」や「貸主が借主に与えた情報」の対価と定めており、有償での貸し借りは行っていないという建前を取っているため、やはり運輸局への申請は不要としています。

現在のところ、個人と個人のカーシェアは「法律の解釈」によって規制を受けていない状況です。そのため、「試しに貸し出しを行ってみたい」と思う方はカーシェアが適しています。


キャンピングカーの貸出をスムーズに行うポイント

最後に、個人で副業としてキャンピングカーの貸出を行う際、スムーズに事業を実施するために抑えておくべきポイントを紹介します。

カーシェアのプラットフォームを利用する

前述したように、法律の規制を受けずにキャンピングカーを貸し出すには、カーシェアのプラットフォームに登録する必要があります。個人で車の貸し借りを有償で行うと、「レンタカー業」とみなされてしまい、運輸支局への登録が求められるので注意しましょう。

プラットフォームに登録する際は利用規約を確認し、事故が発生した際の補償方法等も調べておくといざというときも安心です。

使い方をレクチャーしたうえで貸出す

キャンピングカーのレンタルを希望する方の中には、キャンピングカーをはじめて利用するといったケースも珍しくありません。キャンピングカーに設置されている設備は、説明書を読んだだけでは、使い方が理解できない場合もあるでしょう。

時間はかかっても、使い方をしっかりレクチャーしたうえで貸出しましょう。やってほしくないこともその際にレクチャーすれば、トラブル発生を予防できます。

清掃やメンテナンスを依頼できる業者を見つけておく

第三者に貸出するキャンピングカーの清掃やメンテナンスは、個人で行うには限界があります。特に、目立つ汚れがついた場合はプロの清掃業者に依頼する必要があります。清掃やメンテナンスが必要になったときに業者を探すより、レンタル業を始める際に清掃やメンテナンスを依頼できる業者を探しておけば、必要になった場合の手続きや依頼がスムーズに行なえます。


まとめ:キャンピングカーの貸出はメリット・デメリットを把握したうえで検討する

キャンピングカーをカーシェアする形で貸し出す副業は、気軽に稼げて人気が高まっています。しかし、数百万円の車をレンタルに出すのですから、利用するプラットフォームなどはよく厳選しましょう。

また、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことが重要です。特に、思い入れがあるキャンピングカーを貸出しようと考えている場合は、他の方法で活用する手段も検討したうえで、決断しましょう。

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