キャンピングカーは普通免許でも運転できる?必要な免許について紹介
公開日:2019年2月15日 2024年1月12日 更新- カテゴリー:
- タグ:
目次
キャンピングカーは、キャンプやバーベキューなど、アウトドアシーンで大活躍する乗り物です。購入を検討している方の中には、「専用の免許を取る必要があるのでは?」と難易度の高さを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、ほとんどのキャンピングカーは普通免許を持っていれば運転できます。
そこで今回は、キャンピングカーを運転する上で必要な免許についてご紹介します。
普通免許で運転できるキャンピングカーの範囲
ここでは、普通免許で運転できるキャンピングカーの範囲をご紹介します。
ほとんどの車種が普通免許で運転できる
結論からいうと、日本で販売されているキャンピングカーのほとんどは、普通免許を持っていれば運転できます。具体的には、車両総重量3.5t未満、乗車定員10人以下のキャンピングカーであれば、普通免許で運転することが可能です。
【普通免許で運転できる車種】
- バンコン
- キャブコン
- バスコン など
バンコンは運転がしやすく、キャブコンは人数が多くてもゆったり過ごせます。バスコンはバンコン・キャブコンに比べてサイズが大きめなのが特徴です。
750kg以下のモデルならトレーラーも運転できる
普通免許を持っていれば、750kg以下のトレーラーも運転することが可能です。
トレーラーとは、エンジンがついておらず、別の自動車でけん引して動かす必要があるキャンピングカーを指します。この説明ですと「けん引免許が必要なのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、実は750kg以下のモデルであればけん引免許は必要ありません。つまり普通免許さえあれば、バンコンやキャブコンなどのキャンピングカーの他、トレーラーも運転することができるのです。
ただし750kg以上のトレーラーであれば、けん引免許が必要になります。けん引免許を取得するには、年齢が満18歳以上の普通免許取得者であることに加えて、視力が両眼で0.8以上でなければなりません。他にもいくつか満たさなければならない条件があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
けん引免許を取得する方法は2種類あります。ひとつは一発試験、もうひとつは自動車学校へ通い卒業試験を受ける方法です。一発試験のほうが費用は安価で済みますが、けん引に関する知識がなく不安な場合は、自動車学校で免許を取る方法をおすすめします。
なお、フジカーズジャパンでは、スペインの大手キャンピングカー製造会社「エースキャラバンズ」から直接トレーラーを買いつけて販売しています。以下で、けん引免許が不要なトレーラーをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
キャンピングカーの運転に必要な免許は?
キャンピングカーを運転する上で必要な免許は、キャンピングカーのタイプによって異なります。
キャンピングカーは「自走式」と「けん引式」の2つに分けることができ、前者の場合、バスをベースにしたキャンピングカー以外の車種であれば、普通免許で運転することが可能です。一方後者の場合は、キャンピングカーそのものにエンジンがついておらず、別の自動車で引っ張って動かさなければならないため、普通免許に加えてけん引免許が必要になることがあります。
このように、自走式とけん引式で必要な免許は異なるため、キャンピングカーを購入する際はあらかじめ「自分がどの免許を持っているか」を確認することが大切です。
自分がどの免許を取得しているかは、運転免許証で確認することが可能です。下部に表示されている「種類」という欄にて「普通」と記載されていれば普通免許を、「け引」と記載されていればけん引免許を取得していることを意味します。
なお、普通免許にはAT免許とMT(AT)免許の2種類があります。キャンピングカーは普通自動車と同じ扱いになるため、AT免許を持っている方はAT車のキャンピングカーしか運転することができません。MT免許を持っている方は、AT車とMT車、どちらのキャンピングカーでも運転できます。キャンピングカーを購入する際に重要なポイントになるため、必要な免許の種類と合わせて覚えておきましょう。
中型免許で運転できるキャンピングカーの範囲
ここでは、中型免許で運転できるキャンピングカーの範囲をご紹介します。
中型免許を持っていれば、乗車定員11人以上のキャンピングカーを運転できます。
【中型免許で運転できる車種】
- バスコン
- フルコン
マイクロバスをベースにしたバスコンや、専門のシャシーにキャビンを取り付けたフルコンなどが該当します。ただし、バスコンやフルコンでも乗車定員が10人以下であれば、普通免許で運転することが可能です。
免許を取得した時期によって運転できる車が異なる?
免許を取得した時期によって、運転できる車は異なります。これは道路交通法の改正によるもので、平成31年1月現在では、「平成19年6月1日以前」と「平成19年6月2日~平成29年3月11日まで」「平成29年3月12日以降」の3つの時期で、同じ普通免許でも運転できる車に違いがあります。免許証の住所欄下にある交付日を確認の上、運転できる車を今一度チェックしましょう。
普通免許を平成19年6月1日以前に取得した方
平成19年6月1日以前に普通免許を取得した方は、車両総重量8.0t未満、最大積載量5.0t未満、乗車定員10人以下の条件をクリアしている車のみ運転することが可能です。運転できる車の範囲が広いため、ほとんどの車種のキャンピングカーを運転できます。例えば、サイズが大きいマイクロバスをベースにした「バスコン」であっても、乗車定員が10人以下に改造されていれば、平成19年6月1日以前に取得した普通免許で運転を楽しめます。
普通免許を平成19年6月2日~平成29年3月11日までに取得した方
平成19年6月2日~平成29年3月11日までに普通免許を取得した方は、車両総重量5.0t未満、最大積載量3.0t未満、乗員定員10人以下の条件をクリアしている車のみ運転することが可能です。上記でご紹介した期間同様、運転できる車の範囲は狭くないため、ほとんどの車種のキャンピングカーを運転できます。
普通免許を平成29年3月12日以降に取得した方
平成29年3月12日以降に普通免許を取得した方は、車両総重量3.5t未満、最大積載量2.0t未満、乗車定員10人以下の条件をクリアしている車のみ運転することが可能です。キャンピングカーの場合は車検証に最大積載量が記載されませんので、考慮する必要はありません。車検証に記載されている車両総重量が3.5t未満かを確認してください。とはいえ、ハイエースタイプのキャプゴンなど、車内が十分な広さでありながらも車両総重量3.5t未満のキャンピングカーであれば、十分に運転を楽しめます。
なお、平成29年3月12日に「準中型免許」という区分が新設されました。これは、普通免許と中型免許の中間の免許で、車両総重量7.5t未満、最大積載量4.5t未満、乗車定員10人以下の条件をクリアしている車であれば運転することができます。そのため、これから免許を取得する予定で、大きな車を運転することに憧れている方には、準中型免許の取得がおすすめです。
まずはレンタルで試してみるのもおすすめ
興味のあるキャンピングカーが保有している運転免許証で運転できる範囲だとしても、普段乗っている車と勝手の違うキャンピングカーをいきなり運転することに不安を感じることもあります。また、キャンピングカーでアウトドアを本当に楽しめるのかが想像しにくく、踏ん切りがつかないこともあるかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、キャンピングカーのレンタルです。キャンピングカーは販売店で購入する他に、一般車と同じようにレンタルして楽しむこともできます。購入前にお試しで使ってみることで、キャンピングカーの運転は一般車とどのくらい違うのか、使い勝手はどうかなどが分かります。レンタルする際に、ショップの店員に運転のコツを聞いてみるのもおすすめです。
なお、キャンピングカーのレンタルでは多くの場合、各種キャンプ用品も一緒にレンタルできます。寝具やバーベキューコンロ、テーブル、椅子などを別に用意する必要はなく、食べたい料理の食材や最低限の荷物だけ持ってアウトドアに出かけられます。キャンピングカーを使ったアウトドアを手軽に体験したい場合にも、レンタルはおすすめです。
フジカーズジャパンでも、キャンピングカーのレンタルを取り扱っています。詳しくは以下のページからご覧ください。
レンタルキャンピングカーのフジ
キャンピングカーの値段について
キャンピングカーの値段が気になっている方に向けて、種類別におおよその値段をご紹介します。
軽自動車規格で作られた軽キャンパーなら、リーズナブルなモデルであれば100万~200万円から購入できます。キャンピングカー購入の予算は少ないが車中泊装備の整った車でアウトドアを楽しみたい、という場合には、軽キャンパーが大きな選択肢となります。
バンコンは日本で最も多く普及しているキャンピングカーで、200万~700万円で購入できます。バンコンの中でもベース車のサイズや装備の充実具合で値段には大きな開きがあり、何人で乗る予定なのか、キャンピングカーでどんな機能を重視するかによって適した価格は変わります。
キャブコンはバンコンよりさらに高く、500万~1,000万円程度となります。広々とした居住空間を始め、「動く家」としての機能が充実しているため、購入にはある程度の資金が必要です。その分、快適なキャンピングカーライフを楽しめます。
バスコン以上になると、1,000万円以上のクラスがほとんどとなります。内装もラグジュアリーを極めたモデルが多く、バンコンやキャブコンからのステップアップとして購入するのが一般的です。
キャンピングカーの値段や選び方については、以下の記事にてより詳しく解説しています。
キャンピングカーの値段はいくら?種類別の価格帯と特徴を解説
キャンピングカーの維持費について
キャンピングカーを購入する際は、維持費についても考慮しておく必要があります。一般車と比べて大きく変わるわけではありませんが、事前に想定しておくと心置きなくレジャーを楽しむことが可能です。
維持費には、各種税金や保険、ガソリン代、普段の駐車場代、外出時の高速道路料金、施設利用料金などがかかります。以下の記事にて詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
キャンピングカーの維持費はいくら?コストを踏まえて計画的に乗ろう
キャンピングカーを購入する際は、免許証をチェックしよう
普通免許を持っていれば、ほとんどのキャンピングカーを運転できます。ただし、最大総重量や最大積載量、乗車定員によっては、中型免許が必要になることがあります。また750kg以上のトレーラーを運転するには、けん引免許が必要です。このように、車種やタイプによって必要になる免許は異なるため、キャンピングカーを購入する際は、あらかじめ自分がどの免許を取得しているかを確認することが大切です。
- 前の記事:
- « キャンピングカーで楽しいゴールデンウィークを!東北・九州エリア
- 次の記事:
- キャンピングカーで旅に出るなら!知っておきたい4つの利点と注意点 »