軽キャンピングカー購入で失敗!?後悔しないための5つのポイント
公開日:2019年5月25日 2024年7月9日 更新- カテゴリー:
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近年は軽自動車をベースにした軽キャンピングカーのモデルが増えており、大型のモデルを買う資金がない方でもキャンピングカーを始めやすくなっています。しかし、軽キャンピングカーを買って失敗したという声もときどき聞かれます。そこで今回は、キャンピングカー選びで失敗しないための注意点をご紹介します。
デメリットを知れば後悔なし!軽キャンピングカーの選び方
キャンピングカーと一口に言っても、トラックをベースにしたキャブコンやバンをベースにしたバンコン、キャンピングトレーラー、冒頭にも挙げた軽キャンピングカーなど、サイズや使い方によってさまざまな種類があります。そのため、どのタイプがより優れていると一概に言うことはできず、自身の使い方に合ったキャンピングカーを選ぶことが大切です。
軽キャンピングカーであれば、安価で購入できる点が魅力ですが、その分他のキャンピングカーに比べて不得手な部分もあります。何ができて何ができないかをよく吟味せずに購入すると、「失敗だった」と後悔する可能性があるのです。
例えば、たくさんのキャンピングカーが集結するキャンピングカーショーへ行けば魅力的な側面に高揚して購買意欲が高まるかもしれませんが、注意点について見落としている可能性があるため、冷静に見極めることが大切です。
こちらの記事では軽キャンピングカーの選び方や人気モデルについて詳しくご紹介しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
「軽キャンピングカーの魅力は?人気ランキングをチェック!」
寝るだけしかできない!?軽キャンピングカーの注意点
ここでは、後に「失敗した」と思う要因になりえる軽キャンピングカーの注意点についてご紹介します。
車内スペースが狭い
軽キャンピングカーは、軽自動車の中でも車内スペースが多いモデルをベースにしてはいますが、それでも他のキャンピングカーと比べると狭いという弱点があります。そのため、軽キャンピングカーは快適な居住性を確保しにくく、「スペースが狭い」と後悔する方も多いようです。
例えば、一般的な軽キャンピングカーでは2人の就寝が可能ですが、実際に2人並んで寝てみると手狭に感じることがあります。天井が開くポップアップルーフを備える軽キャンピングカーであれば居住スペースを拡張できますが、それでも広いと感じるほどではありません。
キャンピングカーはさまざまな設備を積むことで快適性が増していきますが、軽キャンピングカーでは狭いスペースをやりくりする必要があり、人用のスペースとどうしてもトレードオフになります。また、ギリギリのスペースを活用するとなると寝るときに設備や荷物を移動する手間が増えたり、洗濯物やゴミの置き場に困ったり、着替えのスペースが確保できなかったりと不便に感じることが多くなります。
長距離の移動には向かない
軽キャンピングカーのベースとなる軽自動車は乗用車に比べて排気量が少なく、走行性能で劣ります。そのため、軽キャンピングカーは長距離の移動や長期間の旅行には向きません。荷物が多ければ多いほどアクセルも重くなり、さらに疲れやすくなるという特徴もあり、後悔につながることも多いようです。
また、給油の回数が多くなることにも注意が必要です。目的地によってはガソリンスタンドがなかなか見つけられないこともあり、計画的に走らなければ焦ってしまう可能性があります。
場所によっては周りの視線が気になる
意外と落とし穴となるのが、場所によっては軽キャンピングカーを見ることが珍しく、他の人の視線が気になることがある点です。例えば、ポップアップルーフなどの変形機能があればキャンプ時の快適性をある程度確保することはできますが、キャンピングカーはどうしても視線を集めてしまいます。買ってから視線が気になって後悔する方も多く、そういった点が心配であれば、外見がほとんど変わらないバンコンが適していると言えます。
本格的な調理には向かない
キャンピングカーは車内で調理が行えることも魅力のひとつですが、軽キャンピングカーでは本格的な調理には向かないという注意点があります。居住スペースが狭く十分なキッチンを用意できないという点もありますが、タンクのサイズもどうしても小さくなるため、使える水の量が限られます。
そのため、車内で調理をするつもりで軽キャンピングカーを選ぶと「使いにくい」と後悔することになってしまいます。軽キャンピングカーの使用に際しては、車内のキッチンをあてにするよりも、バーベキューグリルを持って行って車の外で調理する、いっそのこと外食を利用するといった前提で旅行を楽しむのがおすすめです。
目的をはっきりさせる必要がある
キャンピングカーを購入するときは、目的をはっきりさせておくことが大切です。安いからという理由で軽キャンピングカーを購入すると、特に使いたい目的があるわけでもなく、不便な点ばかり目について後悔がつのり、次第に乗らなくなる可能性もあります。軽キャンピングカーだからこそ実現できる目的があって初めて、軽キャンピングカーを使った楽しいアウトドアライフが実現できるのです。
なお、安さを重視するのであれば、中古のバンコンを選ぶかキャンピングカーではない通常の軽ワゴン車に寝袋を積むことなども十分に候補となります。
買い換えに苦労する可能性がある
キャンピングカーは10年以上乗り続けることもできる車ですが、古くなってしまったり別のモデルにステップアップしたくなったりすれば乗り換えることもあります。一般的にキャンピングカーは中古車でも高く売却しやすく、買い換え資金の足しにすることが可能ですが、軽キャンピングカーの場合はあまり高く売れずに後悔する可能性があります。キャンピングカーが値崩れしにくく高く売れるのは、需要が高いためです。その理由には、キャンピングカーはそもそも高価であることから少しでも価格を抑えられる中古車でも欲しいという層が多いこと、キャンピングカー人気が上昇し続けており新規参入者が多いことなどが挙げられます。
ただし、こうした中古車で人気なのはステップアップして2台目に乗りたい大型のキャブコンであり、軽キャンピングカーやバンコンはキャブコンに比べると値崩れしやすくなっています。
特に軽キャンピングカーは初心者が1台目に選ぶケースが多いですが、比較的リーズナブルのため中古車を選ぶ必要性が低く、買い換えようと思ったときに上手く売れずに資金の足しにすることは難しいかもしれません。
普段使いもできる!軽キャンピングカーが人気の理由
軽キャンピングカーの購入を検討する際の5つの注意点についてご紹介しました。では、軽キャンピングカーならではのメリットはどのようなものがあるでしょうか。
小回りが利くので便利
軽キャンピングカーは長距離の移動には適していないことをご紹介しましたが、車体が小さいため、機動力には優れています。例えば、気ままにドライブしていてふと気になるものが目に入ったとき、すぐさま折り返すことが可能です。キャブコンやバンコンでも狭い道への進入や折り返しは十分に可能ですが、車体が小さい軽キャンピングカーは「あれも見たい」「これも気になる」となったときに方向転換が苦になりません。そのため、あちこちを見て回りながら旅行がしたい人なら、軽キャンピングカーを選んで後悔することは少ないでしょう。
また、登山や釣り、川辺でのバーベキュー、温泉巡りなどが目的であれば狭い道を通ることが多く、軽キャンピングカーの機動力が活躍します。
1人でアウトドアを楽しむのにぴったり
軽キャンピングカーは2人で就寝するにも狭さを感じることがありますが、裏を返せば、1人でアウトドアを楽しみたい場合には何も問題ありません。身長にもよりますが、1人で旅行に出かけることが多いのであれば、軽キャンピングカーの狭いスペースでも十分な就寝スペースを確保できます。また、一人でアウトドアを楽しむ場合は、人用のスペースがそれほど必要ないため、快適な居住性もある程度確保できます。
軽キャンピングカーであれば、1つの機能を特化させたようなユニークなモデルが多い点も特徴です。1人でアウトドアを楽しみたい人の場合は、その目的に合わせてぴったりの軽キャンピングカーが見つかるかもしれません。例えば、オフロード走行にも耐えられそうな足回りのカスタムが施されたモデル、釣りを楽しむために特化したモデル、見た目も改造してあえてキャンピングカーらしさを出したモデルなどがあります。
子どもと楽しみつつ普段使いにも活用できる
子どもを中心に考えるのであれば、ポップアップルーフなどのキャンピングカーならではの機構は子どもにとって楽しく、軽キャンピングカーの狭さが気になって後悔することはないでしょう。子どもと一緒に思い出をたくさん作りたいという目的なら、軽キャンピングカーも有力な選択肢となります。子どもの人数が2人、3人と多いなら、就寝可能人数が3人や4人の軽キャンピングカーを選ぶこともできます。車体側面がせり出して居住スペースを拡張できるタイプを選ぶ、ルーフテントを購入してルーフに載せるなどして広さを確保するなどの方法もあります。
なお、フジカーズジャパンでもルーフテントの取り扱いがあるため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
オーバートップテント(ルーフテント)
また、軽キャンピングカーは普段使いに活用できるのも特徴です。出勤や買い物にも気軽に使えるため、普段から車を使うことが多い人にも軽キャンピングカーは向いています。ただし、もう少し大きいサイズのキャンピングカーでも普段使いに不便を感じることはないため、アウトドアでの利用シーンも含めてよく吟味しましょう。
少ない予算でキャンピングカーデビューが可能
上記の注意点では安いからと安易に選べば失敗する可能性があると述べましたが、少ない予算でも購入ができる点は軽キャンピングカーの大きな魅力の1つです。キャンピングカーを使ってキャンプなどのアウトドアに繰り出したいがバンコン以上のクラスを買うには予算が足りない、ローンを組むのもためらわれるという場合には、軽キャンピングカーは1つの選択肢となります。
キャンピングカーはよく吟味して自身に合ったモデルを購入することが大切ですが、悩んだり「まだ時期ではない」と後回しにしたりしてしまうと、最高の思い出を作るタイミングを逃して後悔する可能性もあります。例えば、子どもと一緒に自然と触れ合うことを楽しみたいという目的があった場合には、大きくなるとすぐに習い事や部活動を始めるので、欲しいと思ったときに思い出を作るほうがおすすめです。その際に選択肢が軽キャンピングカーしかないというなら、メリットもデメリットも把握した上で購入すればきっと良い買い物になるはずです。
こちらの記事では軽キャンピングカーの価格や維持費について詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
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選択肢を広げれば後悔しない!軽キャンピングカー以外のモデル
キャンピングカー選びには「購入したらどのように使いたいか」という目的が重要なため、最初から軽キャンピングカーに絞って考えるよりは、いろいろな選択肢からじっくり選ぶのがおすすめです。
ここでは、軽キャンピングカー以外の選択肢をチェックしてみましょう。
子ども2人の4人家族ならバンコン
自身とパートナー、そして子ども2人の4人家族でキャンピングカーを使いたい場合は、軽キャンピングカーよりバンコンのほうが適しているかもしれません。
軽キャンピングカーの中にも4人まで就寝できるモデルはありますが、車内スペースが限られているため、手狭に感じ後悔する可能性があります。バンコンであれば、4人家族が余裕を持って過ごせるだけの十分なスペースが確保できます。
長距離の旅行がしたいならバンコン/キャブコン
軽キャンピングカーのベースとなる軽自動車はエンジン性能が乗用車以上の車に劣るため、長距離の運転では疲れが溜まりやすくなり、後悔するかもしれません。
キャンピングカーを使って長距離の旅行を楽しみたい場合は、走行性能に優れているバンコンか、ある程度強いエンジンを搭載しているキャブコンがおすすめです。キャブコンは車体が重いことから乗り心地に難があると言われることもありますが、足回りの強化により対策ができます。
もう1つの家のように使いたいならキャブコン
キャンピングカーは動く家と称されることもありますが、軽キャンピングカーの場合はスペースが限られているため、家のようだと感じることは少ないでしょう。
キャンピングカーをもう1つの家のように使いたい場合は、十分な広さを確保できるキャブコンがおすすめです。大容量のサブバッテリーや電化製品を多く積み込める他、普通の部屋のように立って歩けるため、自宅のようにゆったりと寛げます。
長期間の旅行がしたいならキャブコン
1泊や2泊ではなく、1週間やそれ以上の旅行を楽しみたい場合は、軽キャンピングカーでは不便を感じ後悔することが増えてくるでしょう。このような場合は、大容量サブバッテリーや多くの荷物を収納するスペースのあるキャブコンがおすすめです。
長期間の旅行を想定するなら、ソーラーパネルや大きな冷蔵庫を設置できるモデルを選ぶとより快適になるでしょう。
すでに乗用車を所有しているならキャンピングトレーラー
すでに乗用車を所有している場合は、売却してキャンピングカーに乗り換えるという手段もありますが、キャンピングトレーラーを選択肢に入れてみましょう。
キャンピングトレーラーの中でも車体重量が750kg以下のものであれば牽引免許を新たに取得する必要はなく、普通免許で牽引可能です。小型のキャンピングトレーラーであれば軽キャンピングカーと近い価格で購入できることも多く、しっかりメンテナンスすれば維持費を抑えられることもあります。
後悔しないキャンピングカー選びを心がけよう
軽キャンピングカーは比較的安価に購入できますが、得意な点と不得手な点をしっかり把握していなければ失敗してしまうこともあります。キャンピングカーを使って何をしたいかという目的をはっきりさせ、自身に合うキャンピングカーを選べば、後悔することは少ないでしょう。もっと具体的な判断材料が欲しいのであれば、近くの販売店に足を運び、車両を実際に見たり店員に話を聞いたりすると使用シーンをより具体的に想像しやすくなります。
軽キャンピングカーの中でも軽トラックをベースにした「軽キャブコン」は充実した居住スペースが魅力!こちらの記事では軽キャブコンについて詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
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