軽キャブコンの特徴とおすすめモデル6選!
公開日:2020年3月19日 2023年10月2日 更新- カテゴリー:
目次
キャンピングカーにはさまざまな種類があるため、キャンピングカーデビューを考えていてもどれを選べばいいか分からなくなるかもしれません。比較的コンパクトなボディのキャンピングカーを探しているなら、軽キャブコンと呼ばれるタイプがおすすめです。今回は軽キャブコンの特徴や魅力、選ぶ際の注意点、おすすめの軽キャブコンモデルについてご紹介します。
軽キャンパーと軽キャブコン
キャンピングカーは大型の車というイメージが強いかもしれませんが、日本独自のタイプとして、軽自動車をベースに作った「軽キャンパー」と呼ばれるタイプがあります。軽キャンパーは軽自動車のコンパクトなボディにキャンピングカーとしての機能を詰め込んだもので、初めて乗るキャンピングカーとしても人気の高いタイプです。
軽キャンパーの中でも、軽トラックをベースに作られたものを「軽キャブコン」と呼びます。バンタイプの軽自動車をベースにした軽キャンパーだと外装はそのままに中身だけをキャンピングカー仕様に架装しますが、軽キャブコンの場合は軽トラックの荷台にシェルと呼ばれる居住スペースを後から取りつけるため、より自由度の高い作りになっています。
キャンピングカーのベース車については「キャンピングカーのベース車をタイプ別にご紹介」にて解説しています。
軽キャブコンの5つの魅力
ここでは、キャンピングカー選びの参考にして欲しい軽キャブコンの魅力を4つご紹介します。
4人が就寝できるモデルが多い
軽キャブコンはシェルを専用に架装する特徴から、軽自動車の規格には収めつつできるだけ広く内装を作っているモデルが多くあります。バンタイプの軽キャンパーは就寝定員が2人のモデルも多い一方、軽キャブコンの多くは4人まで就寝可能です。
これを実現しているのが、天井部分が上に跳ね上がり、そのスペースをベッドスペースとして使用するポップアップルーフです。バンタイプでもポップアップルーフを備えているモデルはありますが、軽キャブコンはより広くスペースを確保しています。
軽キャンパーは小型であるため、1人や2人などの少人数で使用するのに適したキャンピングカーですが、軽キャブコンであれば4人家族でアウトドアに出かけることも可能です。
コンパクトで小回りが良い
軽キャブコンに限りませんが、軽キャンパーは軽自動車をベースにしているために車体が小さく、小回りが効きます。そのため、遠くの目的地へ一気にたどり着くよりも、ドライブをしながら気になった場所へ立ち寄るような使い方に向いています。
外出先で駐車場に困らないのも、軽キャブコンの魅力です。大型のキャンピングカーでも日本の道路に合うように作られているため過度に心配することではありませんが、軽キャブコンであれば車体が大きくて駐車場所に困るということはほとんどないでしょう。
なお、バンタイプの軽キャンパーに比べると軽キャブコンは車高が高く作られているため、駐車場に入るときのお店の看板など上部には注意が必要です。
日常使いにもできる
軽キャブコンはコンパクトであることから、日常使いにできる点も魅力です。大型のキャンピングカーを購入すると、居住スペースがとても広くアウトドアが充実しますが、そのぶん普段の買い物や通勤での使用には向きません。軽キャブコンであれば、普段用の車としても使えます。
なお、軽キャブコンだと車体後部にシェルを後付けしているため、キャンピングカーだということは周囲に分かりやすくなっています。その点、バンタイプの軽キャンパーは見た目だとほとんど分からないため、目立ちたくないという観点ではバンタイプのほうが適していると言えます。
子どもと一緒に思い出を作るのにぴったり
軽キャブコンは、小さい子どもと一緒にたくさんの思い出を作れるという魅力もあります。前述のとおり、軽キャブコンは4人まで就寝できるモデルが多いため、4人までの家族なら一緒に出かけることが可能です。また、少ないスペースを有効活用している軽キャブコンの内装は子どもたちにとってはアスレチックのようなギミックで、軽キャブコンに乗って出かけるだけでも楽しい思い出になるはずです。
リーズナブルに抑えられる
軽キャブコンはその他のキャンピングカーに比べて、導入費用をリーズナブルに抑えられるという特徴があります。軽自動車をベースにしていることからその他のタイプよりもそもそもの車両価格が低めで、機能性の高さから軽キャンパーよりもコスパが良いと感じるケースも多いと言えます。
軽自動車の規格を維持している軽キャブコンであれば、維持費も抑えることができます。
軽キャブコンを購入する際の注意点
多くの魅力がある軽キャブコンですが、購入する際には把握しておきたい注意点もあります。以下3つの注意点をぜひ参考にしてください。
広々とした空間ではない
軽キャブコンは、軽トラックの荷台にシェルを架装し、軽自動車ベースとしては広い居住スペースを実現しているモデルです。そのため、商用バンをベースにしているバンコンや大型のトラックをベースにしているキャブコンに比べると広さや装備の充実度合いで劣ります。キャンピングカーに求める条件として快適さを第一に置くなら、軽キャブコンではなく別のタイプを選ぶといいでしょう。
長距離走行には向かない
軽キャブコンを含め、軽キャンパーは軽自動車をベースとしているため、エンジンパワーが少なく長距離移動には向いていません。高速道路を長時間走るなどしていると、アクセルを踏む頻度が多くなり疲れが溜まりやすくなります。
将来性も考えることが大切
キャンピングカーを購入する際は、将来に渡ってどのように使うかをある程度考えておくことが大切です。例えば、キャンピングカーで本格的なアウトドアを楽しむことに興味があれば、もっと装備の充実したキャンピングカーが欲しくなるかもしれません。周りの人や販売店のスタッフとも相談しつつ、ベストな選択肢を探すことが大切です。
目立つ可能性がある
多くの軽キャンパーは外見が大きく変わることはないですが、軽キャブコンの場合は専用のシェルを架装することから外見が大きく変わり、コンパクトながら「キャンピングカーらしい」見た目になります。
そのため軽キャブコンは街中では目立つことが多いといえます。あまり目立ちたくないという方には、あまり向かないかもしれません。
その他のタイプと比較
ここでは、軽キャブコンとその他のタイプのキャンピングカーを比較してみます。比べることでより特徴が分かりやすくなり、自身に合うタイプを見つけやすくなるでしょう。
バンコンと軽キャブコン
軽キャンパーよりも大型で、日本で最も多く所有されているのがバンコンと呼ばれるタイプです。ベース車としてトヨタ・ハイエースが選ばれることが多く、街中での運転しやすさとキャンピングカーとしての機能性がバランス良くデザインされています。
バンコンは軽キャブコンよりも車内スペースが広く、座席の数や利便性ではアドバンテージがあります。取り回しのしやすさでは軽キャブコンのほうが勝りますが、日本の道路で大きな差はないでしょう。
就寝定員はどちらも変わらず、3~4名のモデルが多くを占めます。
キャブコンと軽キャブコン
軽キャブコンが軽トラックなどをベースとしているのに対し、通常のキャブコンは主に小型トラックをベースとしています。小型とは言ってもハイエースとして架装すると大型のタイプになり、軽キャブコンとは大きさの点で差があります。
軽キャブコンが限られたスペースを駆使して機能性を詰め込んでいるのに対し、キャブコンは一定の大きさがあるため車内に余裕があります。特に大きいタイプは後部に常設のベッドを備えていることもあり、ほとんどのモデルで使い勝手にも優れたキッチンスペースとトイレなどに使えるマルチスペースを備えています。
軽キャブコンを選ぶ際のチェックポイント
ここでは、実際に軽キャブコンを選ぶ際にチェックしておきたい3つのポイントをご紹介します。
乗車定員、就寝定員をチェック
どのキャンピングカーを選ぶ際にも重要ですが、まずは乗車定員と就寝定員を確認します。特に軽キャンパーや軽キャブコンは車体サイズが小さいため、主に夫婦で乗るのか、家族と乗るのかなどを考えることが重要です。
モデルによっては乗車定員と就寝定員が違うこともあります。例えば、乗車4人・就寝2人のモデルがあれば、目的地までは4人で乗って、夜眠るときは2人は車内、2人はキャンプ場でテント泊といった使い方ができます。
自分に合う広さかチェック
気になるモデルが見つかったら、できれば販売店などで実際に確認し、自分に合う広さかをチェックしましょう。
軽キャブコンは専用のシェルを架装することである程度高さが確保されていますが、人によっては高さが足りないと感じるかもしれません。中には、ポップアップルーフを展開することで車内の高さを確保するタイプもあります。
また、就寝スペースの広さもチェックしましょう。軽キャンパーや軽キャブコンの場合は、就寝定員の人数で眠ると手狭さを感じることもあるため、自身にとって十分かどうかを確認します。
荷物がどれだけ載るかチェック
軽自動車の内装だけを架装した軽キャンパーは多くの荷物を載せることには向きませんが、軽キャブコンであればある程度の広さがあり、広い荷室を確保したモデルもあります。それでも積み込める量には限界があるため、実際に車両をチェックし、どの程度の荷物が載せられそうか確認しましょう。
なお、積み込めるギリギリの量を載せると車体重量が増し、カーブやブレーキ時に影響が出てくる可能性があるので、注意が必要です。
自分にとっての最低限の機能があるかチェック
軽キャブコンは一般的な軽キャンパーに比べると車内スペースが広くなっているものの、キャンピングカー全体で見るとどうしても機能性は制限されています。広さや収納スペースにあわせて、自身にとって重要な機能があるかどうかも必ずチェックしましょう。
例えば、キッチン機能を備えたモデルがあればまったくないモデルもあり、ポップアップルーフがなく室内があまり高くないモデルもあります。
その他のタイプのキャンピングカーと比較
前の章にて軽キャブコンとその他のタイプを比較しましたが、実際に検討する際にもその他のタイプと見比べてみましょう。検討前は軽キャブコンに惹かれていたとしても、展示車を見るなどするとその他のタイプのほうが自分に合っているということは十分にありえます。
自身にぴったりのキャンピングカーに出会うためにも、これが良いと制限しすぎずにいろいろなモデルを検討してみてください。
おすすめの軽キャブコン6選
ここでは、軽キャブコンのおすすめモデルを6つご紹介します。
AZ-MAX K-ai
K-aiは、コンパクトなボディでも広々としたレイアウトでゆったり過ごせるキャンピングカーです。使いやすいキッチンや展開しやすいベッドを備え、軽自動車ベースながらキャンピングカーとして必要な設備を満たしています。ポップアップルーフは垂直に持ち上がるタイプで、展開すれば車内で立って歩けるほどの高さを確保できます。
AZ-MAX ラクーン
ラクーンは、軽自動車ベースながら大きなバンクベッドを備え、本格的なキャブコンのような使い方ができるキャンピングカーです。最初から車高が高く作られているため、車内では窮屈さを感じることなくゆったりと過ごせます。運転席と助手席はリクライニング加工されており、好みの角度で座れるようになっています。4WDのオプションを追加すれば、軽自動車の弱点である走行性能をカバーすることも可能です。
インディアナRV インディ727
インディ727は、大きなポップアップルーフを備え、子どもを含む4人就寝が可能なキャンピングカーです。キャンピングカーの文化が盛んなヨーロッパで広く使用されているアルミボディを採用している点も特徴で、軽量化により燃費やブレーキ性能を高めている他、断熱性をそのままに美しい仕上がりとなっています。
コイズミ かるキャン
かるキャンは、停車時にまるで家のような形に変形するキャンピングカーです。走行時は普通の箱型の軽キャブコンですが、停車時に展開すると三角屋根が出現し、車体右側も大きくせり出して広々空間が出来上がります。立って移動できるだけでなく横幅も広くなるため、軽キャブコンとは思えない広さを実現しています。大型のシンクを備えている他、レイアウトはさまざまなアレンジが可能でオプションの選択肢も豊富です。
ミスティック ミニポップビー
ミニポップビーは、軽トラの上にシェルを架装したタイプのキャンピングカーです。軽トラにキャビンをそのまま載せたような見た目がユニークで、大きなシェルを載せているので高さがあります。
角張った独特の形のバンクベッドを備えており、その形状により広々とした就寝スペースがあります。車内は対面式の横シートになっており、展開することでベッドになります。乗車定員は4人で、就寝目安も4人です。
ミスティック レジストロ
レジストロは、軽トラに大きなシェルを架装したタイプのキャンピングカーです。軽トラをベースにしていますが、シェルによって横幅を拡張しているため登録は軽自動車ではなく、乗車定員は5人となっています。
木材をむき出しにしたような内装も特徴的で、近年広がりを見せている「バンライフ」のような楽しみ方ができます。バンクベッドは広く大きく、収納スペースも多く用意されています。
自身に合った最高の1台を探そう
コンパクトなボディを重視しつつ居住スペースの充実度もある程度確保したいという場合は、軽キャブコンが強力な選択肢となります。軽キャブコン含め、軽キャンパーには工夫を凝らしたユニークなモデルが多くあるため、自身の使い方とマッチするモデルを見つけてぜひ素敵なキャンピングカーデビューをしてみてください。
- 前の記事:
- « 暑い夏も快適なキャンプを!手軽にできる5つの暑さ対策
- 次の記事:
- 荷物は賢く整理しよう!キャンプ荷物の上手なまとめ方 »