輸入車ならではの魅力がある!アメリカ・ヨーロッパのキャンピングカー

キャンピングカーコラム

輸入車ならではの魅力がある!アメリカ・ヨーロッパのキャンピングカー


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近年キャンピングカー市場は大きな盛り上がりを見せており、国産のビルダーからさまざまなキャンピングカーが発売されています。一方、キャンピングカーの市場という意味ではアメリカやヨーロッパのほうが巨大で歴史も古く、日本にも多くの輸入車のキャンピングカーが輸入されています。国産のキャンピングカーとは一味違う輸入車のキャンピングカーにはどのような魅力や注意点があるでしょうか?今回は、輸入車のキャンピングカーの特徴や魅力、選ぶ際の注意点についてご紹介します。


歴史が長い!輸入車のキャンピングカーの特徴

日本でも盛り上がりを見せているキャンピングカー市場ですが、アメリカやヨーロッパのキャンピングカー市場は1920年代後半から始まっており、長い歴史があります。その間に蓄積されてきたノウハウにより、高性能なキャンピングカーが多くラインナップされているのが特徴です。

市場が大きいことも特徴で、日本の総生産数を1社だけで超えるようなビルダーがいくつもあります。キャンピングカーの部品を専門的に扱う企業もあり、国産のキャンピングカーでも海外企業の部品が使われていることがあります。

歴史の長い輸入車のキャンピングカーには本場ならではの魅力が多くありますが、国産キャンピングカーのほうが優れている点も多くあります。キャンピングカーを選ぶ際は、以下にご紹介する魅力と注意点をよく把握し、自身の使用シーンに合わせて選ぶことが大切です。


アメリカのキャンピングカーの魅力と注意点

輸入車のキャンピングカーのうち、まずはアメリカ産の魅力と注意点についてご紹介します。

魅力1:広々としたスペース

国土が広く道も広いアメリカでは、自動車そのものが日本製より大型の傾向があり、キャンピングカーにおいても大きなモデルが多く販売されています。そのため車内スペースが非常に広く、広々としたスペースにあれこれ積み込めるため、快適な居住性を追求したい方には大きなメリットとなります。スライド機構により車内スペースが広くなるタイプのモデルであれば、まるで家のような居住性です。

魅力2:まるで自宅のような快適な装備

前述したように、アメリカのキャンピングカーは広々とした車内スペースを活かし、家の設備をそのまま移植してきたかのような内装を作っているのが特徴です。オプションによっては、家のリビングの雰囲気を再現するためにディスプレイを使ったフェイク暖炉をつけられることもあります。

魅力3:長く使える頑丈な作り

アメリカのキャンピングカーの多くは、家のように長く使うことを想定し、頑丈に作られています。本体はもちろん、照明や冷暖房、キッチン周りなどの家具も頑丈に作られています。なお、素材は頑丈でもアメリカのキャンピングカーは壊れやすいとも言われていますが、その代わりに直しやすい特徴もあります。これは、国土の広いアメリカでは地方の町でもすぐに修理できる必要があり、昔から変わらない仕組みで作られているためです。

魅力4:レトロで大味なデザイン

せっかくキャンピングカーを持つなら、デザイン性も重視したいところです。ここは好みによるところですが、アメリカのキャンピングカーは現在もレトロなデザインのモデルが多く、良い意味で大味な雰囲気を楽しめます。

注意点1:大型すぎる車体に注意

大型であることはメリットでもありますが、道の狭い日本では取り回しに不自由さを感じることもあります。一時期はアメリカのキャンピングカーの大型化が進み、そもそも日本の公道を走れないモデルが増えて輸入が減ったほどです。現在はアメリカでも小型化の流れにありますが、それでも日本の道路においては大きいため、サイズをよく確認する必要があります。

注意点2:細かい部分には粗が見られる

頑丈に作られているとご紹介したアメリカのキャンピングカーですが、細かい部分にまで目が行き届いているわけではなく、国産のモデルと比べると粗が見られることがあります。素材のカットがいい加減だったり左右でサイズが違ったりするので、そのような大雑把な「当たり外れ」は始めから想定しておく必要があります。

アメリカのキャンピングカーの例

ここでは、アメリカのキャンピングカービルダーの例をご紹介します。

エアストリーム

代表的なアメリカのキャンピングカービルダーの1つが、エアストリームです。エアストリームの作るキャンピングカーでは自走能力のないキャンピングトレーラーが有名で、銀色で丸みを帯びた無骨な見た目をしています。
エアストリームのトレーラーのうち大型のものは日本の公道で走れないほど大きいですが、キャンプ場に置いてトレーラーハウスとして使っているところもあります

ウィネベーゴ

エアストリームと並んで有名なのが、ウィネベーゴです。本場アメリカでトップシェアを誇っているだけでなく、日本でも1989年より正規輸入されています。
アメリカのビルダーらしく大型のキャブコンやトレーラーを製造しており、スライドアウト機構で停車中の広さを拡張するモデルもあります


ヨーロッパのキャンピングカーの魅力と注意点

輸入車のキャンピングカーのうち、日本で取り扱いが多いのはアメリカ産よりもヨーロッパ産です。

魅力1:洗練されたデザインが多い

ヨーロッパのキャンピングカーは生活の延長線上に位置づけられていることが多く、特に内装のデザインは重要視されます。そのため洗練されたおしゃれなデザインのモデルが多く、ビルダーによっても特徴があり選択肢が豊富にあります。

また、ヨーロッパのキャンピングカーならではの特徴として、家族で使うキャンピングカーを購入する際、デザインの選択権は女性にあることが多数です。そのため、ヨーロッパのキャンピングカービルダーは女性に気に入ってもらえるようにデザインに注力しており、キッチンなどの使い勝手も工夫が凝らされています。

魅力2:フル装備がシンプルにまとまっている

キャンピングカーのサイズによっては何かしらの機能を削ぎ落としていく必要がありますが、ヨーロッパのキャンピングカーではできるだけキャンピングカーだけで完結できるよう、比較的コンパクトなモデルでもトイレやキッチン周りがしっかり装備されていることが多くあります。その上で、アメリカ産とは異なり「キャンピングカーは家ではなくあくまで車」という考えから、機能一つひとつはシンプルにまとめ、全体の機能性は必要十分に収められています。

ヨーロッパのキャンピングカーはこのようにフル装備が一般的ですが、それゆえに各ビルダーがしのぎを削って使い勝手を追求しています。
日本車のラインナップを見てみると「この機能はなくていい」と思っていても、ヨーロッパ産のキャンピングカーに乗ってみると使い勝手の良さに驚いていろいろな装備や機能を使い倒したくなるという方も多くいます。

魅力3:低燃費で走行性能が高い

ヨーロッパのキャンピングカーはガソリンエンジンではなくディーゼルエンジンを積んでいることが多く、走行性能に優れています。ディーゼルエンジンでも高機能なものが多いため、燃費性能も優れています

また、ヨーロッパのキャンピングカーのベース車としてよく使われている「フィアット・デュカト」は、その性能の高さゆえにヨーロッパ市場で約70%という驚異的なシェアを誇っています。
デュカトはエンジン性能が高いだけでなく、キャンピングカーのベース車として設計されたシャシー(足まわりの機構)を備えるなど、ベース車として高い性能を持っています。乗り心地の評価も高く、国産車ではなかなか出会えない安定性の高さを実現しています

魅力4:リーズナブルな価格のモデルも買える

ヨーロッパのキャンピングカーは日本国内でも少しずつ人気が高まっていることから、輸入車としての需要が増し、リーズナブルに購入できるモデルも増してきています。
輸入車と言えば同じグレードの国産車と比べると高価というイメージがあるかもしれませんが、一部のヨーロッパ産キャンピングカーにおいては価格の面でも優秀なため、キャンピングカー選びの際の大きな選択肢となります。

注意点1:縦方向に大型であることが多い

ヨーロッパのキャンピングカーはアメリカ産ほど大きくはなく、どちらかというと国産のモデルと近いサイズ感です。しかし、横幅は同じくらいでも縦の長さが意外に長いということが多く、駐車スペースのことなどを考慮するとやはりサイズをよく確認することが大切です。

注意点2:必要な装備の考え方が日本と違う

長い歴史とノウハウのあるヨーロッパのキャンピングカーですが、日本とは文化が違うため、どの装備を優先するかの考え方は異なります。例えば、日本では靴を収納するための下駄箱の優先度が高くなりますが、靴を脱がないヨーロッパでは下駄箱は不要です。そのため、設備されていないことがほとんどです。また、ヨーロッパでは各地にRVパークやキャンプ場があって電気の補給ができますが、日本ではまだ十分に整備されていないため、キャンピングカーにはそれなりのサイズのバッテリーが必要となります。

ヨーロッパのキャンピングカーの例

ここでは、ヨーロッパのビルダーから発売されているキャンピングカーの例をご紹介します。

ACE 565シリーズ

ACEはスペインのキャンピングカービルダーで、565シリーズはヨーロッパならではの高級感を取り入れつつ、日本で使用することを想定したコンパクトなキャンピングカーのシリーズです。フジカーズジャパンが共同で開発しており、トイレ・シャワー・キッチンなどの水回りを始め、日本人が使いやすいデザインや機能性を追求しています。

詳細については、下記のリンクをご覧ください。
エース565シリーズ 日本特別仕様キャンピングカー

ROLLER TEAM リビエラ

ROLLER TEAMはイタリアのキャンピングカービルダーで、リビエラは高級感と高機能を追求したキャンピングカーです。最新技術を惜しみなく使って快適性を追求しており、回転させることでリビングルームの椅子としても使える運転席と助手席、独自開発による断熱・防音構造、就寝時以外は仕舞っておけるエレベーターベッド、ガスを使わない温水ボイラーなどを備えています。

詳細については、下記のリンクをご覧ください。
キャンピングカー「ROLLER TEAM Riviera 85XT」

ROLLER TEAM ZEFIRO 284TL (ゼフィーロ)

ROLLER TEAMは、イタリアを代表するキャンピングカービルダーの1つです。
ZEFIRO 284TLはその中でもモダンでラグジュアリーな内装を追求したモデルで、木目と白を貴重としたインテリアには高級感があります。運転席が回転してダイネットを作る、天井から採光できるなど、機能面でも嬉しい点が多くあります。
リア部分には大型の常設ベッドがあり、その下は大容量の収納スペースがあるなど、快適に過ごせる設備が整っている点も魅力です。
詳細については、下記のリンクをご覧ください。
キャンピングカー「ROLLER TEAM Zefiro 284TL」

Ace Caravans キャンピングトレーラー

上記にてご紹介したAceからは、キャンピングトレーラーも発売されています。
キャンピングトレーラーは自走能力がなく、ヘッド車を使って牽引するタイプの車両です。Aceからは、牽引免許が必要な大型のトレーラーから、牽引免許なしで運転できる小型のトレーラーまで発売されています
内装や機能性が洗練されている他、フジカーズジャパンが正規代理店として輸入しているものは左エントランスなど日本仕様になっており、どのモデルも使いやすくなっています。
詳細については、下記のリンクをご覧ください。

キャンピングトレーラー「Ace Caravans(エースキャラバンズ)」


あえて輸入車のキャンピングカーを選ぶメリット

ここまで外国産のキャンピングカーについてご紹介してきましたが、国内には日本の風土に合ったさまざまなキャンピングカーがあります。あえて外国産を選ぶメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

選択肢が増える

外国産のキャンピングカーも選択肢に入れることで、自分に合った良いキャンピングカーに出会える可能性が高くなると言えます
キャンピングカーにはそれぞれ得意なフィールドや使い方があり、大きければ良い、小さければ良いというわけではありません。日本とは違った文化で発展したアメリカやヨーロッパのキャンピングカーを見てみると、人によっては日本車よりも魅力的に映ることがあるでしょう。

本格的なキャンピングカー旅が楽しめる

少人数での使用や、短期間の旅行に使いたいといった場合は、国産のキャンピングカーのほうが合っている可能性が高いと言えます。特に軽キャンパーは日本の国土ならではの小型キャンピングカーで、取り回しの良さではかなりのアドバンテージを持ちます。
一方で、長期的な旅行など本格的なキャンピングカー旅を楽しみたい場合フル装備が基本となる外国産のキャンピングカーのほうに大きなアドバンテージがあります
趣味性の高いモデルや使い勝手の良いモデルなど選択肢も豊富なので、本格的な旅をしてみたい場合は外国産キャンピングカーを視野に入れると良いでしょう。

他とは違うキャンピングカーに乗れる

キャンピングカー選びのポイントとして、他とは違う車両であることを重視する方も多くいます。そのような場合には、輸入キャンピングカーはぴったりの選択肢だと言えます。
キャンピングカーオーナーで集まるオフ会に参加すれば、楽しい話のネタになるでしょう。


今後は電気自動車のキャンピングカーが増える?

近年は日本でも、ついに軽自動車のEV車が発売されるなど、電気自動車や環境に配慮した車両が増加しています。ヨーロッパでは日本以上に環境規制の厳しい国も多く、キャンピングカーにおいても電気化が進んでいると言います。
走行の面で環境に配慮した仕様が増えてくるのはもちろん、車内の装備もスマートフォンで操作できるようになるなどの進化が進んでいます。

今後は日本で製造されるキャンピングカーも、このような電気化が進んでいくかもしれません。


機能やデザインをよく吟味して選ぼう

キャンピングカーの本場であるアメリカやヨーロッパのキャンピングカーは、良いところも多くあれば、日本での使用は想定されていない部分も多くあります。キャンピングカーの購入を検討する際は自身がどのように使いたいのかや車体のサイズをよく考え、輸入車・国産含めて広く見比べてみることが大切です。

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