ハイエースを車中泊仕様にカスタム!快適化アイデア&グッズまとめ
公開日:2023年3月24日 2024年9月4日 更新- カテゴリー:
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キャンプを始めとしたアウトドアの人気は年々高まっており、ホテルではなく車の中で眠る車中泊を楽しむ人も増えています。車中泊を楽しめる車として人気な車種の1つが、トヨタ・ハイエースです。
今回は、ハイエースをどのように車中泊仕様にするかについてご紹介します。
中古も人気!ハイエースは車中泊・アウトドアに最適
トヨタ・ハイエースは、主に商用車として広く採用されている大型のバンです。
一方で、近年のアウトドア人気の高まりを受け、カスタムカーとしての需要も増してきています。カスタムによっては自分だけの1台に仕上げることもでき、車中泊も楽しめるアウトドアカーとして選択する人が増えています。
また、ハイエースは車中泊に特化し家具や家電などを積み込んだキャンピングカーのベース車としても人気です。キャンピングカービルダーはさまざまなサイズのハイエースを駆使し、多種多様な用途に応えられるキャンピングカーを製造しています。
このように、ハイエースはアウトドアを楽しむための車として非常に優秀であり、新車・中古車ともに人気のある車両です。
車中泊やキャンプにぴったりのハイエースですが、「燃費が気になる」という方も多いのではないでしょうか。こちらの記事ではハイエースの燃費について詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
「キャンプにも最適【ハイエース】の燃費は?燃費向上方法まで徹底解説!」
ハイエースは2種類。車中泊仕様にカスタムするなら「バン」
ハイエースには、主に以下の2つの種類があります。
乗車定員が多い「ハイエースワゴン」
ハイエースの中でも、ワゴンタイプのものです。ワゴンのため荷室にはすべて座席がセットされており、乗車定員は10人となっています。ハイエースの2種類のうち、「人を運ぶ」ことが目的だと言えます。
ハイエースワゴンのグレードは「グランドキャビン」「GL」「DX」の3つがあり、それぞれ2WDと4WDのタイプがあります。グランドキャビンはボディ長が「スーパーロング」でルーフ高が「ハイルーフ」の、ハイエースの中でも最大サイズで、GLとDXは「ロング」「ミドルルーフ」と少し小さくなっています。
荷室が広い「ハイエースバン」
ハイエースの中でも、バンタイプのものです。バンのため運転席の後ろは広い荷室になっており、乗車定員はグレードや仕様によって代わりますが2~9人となっています。こちらは「物を運ぶ」ことが目的のハイエースだと言えます。
ハイエースバンのグレードはスーパーGLとDXの2つですが、その中で細かく仕様が分かれており、用途によって適した仕様を選択できるようになっています。ワゴンタイプと大きく違うのはディーゼルエンジンを選択できる点で、ガソリンエンジンよりも燃費が良くなります。
車中泊やアウトドア目的のカスタムカー、あるいはキャンピングカーのベース車として採用されるのは主にこちらのハイエースバンであり、広い荷室を利用して目的に合わせたカスタムを施していきます。
ハイエースの種類や特徴についてはこちらの記事でさらに詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
「ハイエースの種類はどのくらい?キャンピングカーについてもご紹介」
換気が肝!車中泊を快適にするアイデア
ここからは、ハイエースを車中泊仕様にカスタムする際におすすめのアイテムについてご紹介します。
車中泊をする上で特に重要なのが、如何に換気するかです。以下のアイテムを使用することで、就寝中の快適さをアップさせることができます。
防虫ネット
自然の空気を車内に取り込みたいと考えたときにまず検討したいのが、防虫ネットです。防虫ネットがあればハイエースの後部ハッチまたはスライドドアを開けたまま虫の侵入を防ぐことができ、キャンプ場で車中泊などのアウトドアを楽しむ際に威力を発揮します。防虫ネットは巻き上げて収納することができるため、荷室の利用や乗降の際に邪魔になることもありません。
スクリーンドア
スクリーンドアというアイテムを使えば、ハイエースの窓を網戸のように使用することができます。ハイエースの窓には小窓がついており、スクリーンドアはこの小窓に装着することで車内の空気を換気できるようにするものです。
防虫ネットは日中の利用には便利なものの、車中泊時には防犯の点で不安がありますが、スクリーンドアは防犯の上でも心配が少なく夜間の風通しを確保できます。
ベンチレーター
ハイエースの小窓に取り付けるタイプや、天井を加工して取り付けられるアイテムとしては、換気扇を意味するベンチレーターもあります。ベンチレーターを装備すれば、電力供給は必要ですが車内の換気が行えるため、車内で食べ物を食べてもにおいが残りにくくなります。
また、防虫ネットやスクリーンドアは雨が降ったときに別の対策を必要としますが、ベンチレーターであれば雨天にも配慮したデザインのものがあるため車中泊の自由度が増します。
ハイエースの車中泊を快適化!便利グッズ6選
ここからは、換気以外で車中泊を快適にするアイテムについてご紹介します。
ベッドキット
ハイエースを車中泊仕様にする上で重要なのが、どのように就寝スペースを作るかです。ベッドキットと呼ばれるアイテムを使えば、ハイエースの広い荷室にベッドスペースを作ることができ、座席で眠るよりも快適な睡眠を取れるようになります。
ベッドキットの多くは収納スペースを作れるようにもなっており、荷物を整理する目的でも設置できます。
遮光カーテン
車中泊するキャンプ場や利用するサイトの場所によっては、街灯の明かりが気になって眠りにくいこともあります。遮光カーテンを利用すれば、窓から入る光を確実にカットすることが可能です。遮光カーテンは明かり対策だけでなく、夜間の防犯の点でもぜひ装備したいアイテムになります。
遮光カーテンは車内を暗くするためのアイテムですが、逆に車内を明るくしたい場合には、夜間に手元を明るく照らすためのダウンライトをハイエースに取り付けることもできます。
ポータブル電源
キャンプ場などで車中泊を楽しんだりアウトドアを満喫したりするには、意外にも多くの電化製品が必要です。これらを電源の心配なく稼働させるためには、ポータブル電源が便利です。
近年はキャンプ人気の高まりを受けてキャンプに丁度良いサイズ・容量のポータブル電源が登場しており、広さが限られているハイエースでもスペースをあまり取らずに十分な電源を確保できます。
サイドバー
ハイエースバンは物を運ぶための広い荷室があるとはいえ、空間を効果的に使うのは難しいものです。
ルーフの両サイドに設置できるサイドバーがあれば、ものを吊り下げたり、ロッドを渡してものを固定できる範囲を広げたりと、収納箇所を拡張することができ、車中泊がより快適になるでしょう。
エンジンルームカバー
ハイエースで快適に過ごす上で活躍するのが、エンジンルームカバーです。
ハイエースはエンジンルームの上にキャブ(運転席・助手席部分)がある「キャブオーバー車」であり、エンジンの熱がコクピットに伝わりやすい構造になっています。エンジンルームカバーを足元に置けば、夏場の室内温度上昇を抑えることができるうえ、足元の清掃が簡単になります。
目隠しシェード
車内温度の保持とプライバシー保護に役立つのが、目隠しシェードです。
窓に貼ることにより夏季は、外からの熱を遮熱することができ、冷房効果の維持に役立ちます。冬季は車内の温度を保ちながら、窓の内側の結露を防ぐ効果があります。目隠しシェードはハイエースで快適・安全な車中泊をするためにぜひ備えておきたいアイテムです。
ハイエースベースのキャンピングカーもおすすめ
ハイエースは自分なりにカスタムしてアウトドアや車中泊を楽しむこともできますが、冒頭でもご紹介したように、キャンピングカーのベース車としても人気です。
キャンピングカーは各ビルダーが工夫を凝らし、快適な車中泊やアウトドア、旅行のためのアイディアが詰め込まれている車両です。
ハイエースをカスタムして自分だけの1台を作り上げたい場合は、上記にご紹介したアイテム以外にも多くのカスタムパーツが販売されているため、それらを駆使することができます。一方で、車中泊やアウトドアを存分に楽しみたいけど自分でいじるのは難しいという場合は、キャンピングカーが強い味方になるでしょう。
ハイエースをベースにしたキャンピングカーはフジカーズジャパンでも多く扱っているため、以下のページをぜひ参考にしてください。
こちらの記事ではキャンピングカーベース車としてのハイエースの特徴や、ハイエースから作られたキャンピングカーについて詳しくご紹介しています。ハイエースベースのキャンピングカーに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
「なぜハイエースが多いのか?キャンピングカーのベース車について」
自作もできる!車中泊仕様のハイエースを楽しもう
アウトドアブームの高まりを受け、快適な車中泊を実現するための手段が充実してきています。
ハイエースはキャンピングカーのベース車として選ばれるほどアウトドアに適した車であり、さまざまなアイテムを駆使して自分だけの快適な1台を作ることも可能です。ぜひこの記事を参考に、自分なりのアウトドアスタイルを見つけてみてください。
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