危険性を知って安全運転!キャンピングカー運転の9つのポイント
公開日:2019年12月27日 2021年12月13日 更新- カテゴリー:
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キャンピングカーを運転する際には、どのような危険性があるのかについてよく把握しておく必要があります。道路に潜む危険を知って正しく回避することで、安全な走行につながり、自分や家族が安心してアウトドアを楽しめるようになります。今回は、危険性を回避するためのキャンピングカー運転のコツについてご紹介します。
危険を回避する! キャンピングカー9つの安全管理
自動車は基本的に、自身の持っている運転免許証の範囲内であれば問題なく運転できますが、キャンピングカーの場合は自重が重く、天井が高く作られているキャブコンなどは重心が高くて一般車に比べると不安定という特徴があります。安全に走行するためにはいくつかのコツが必要です。
安全なキャンピングカーライフを楽しむためには、運転のコツを始めとした以下の安全管理をぜひ実践してみてください。
スピードを出しすぎない
安全運転においては基本的な内容ですが、キャンピングカーの運転時には一般車を運転するときと比べてさらに速度を落とすことが大切です。キャンピングカーは自重が重く、アウトドアグッズを多く積み込めばさらに重くなってブレーキの制動距離が長くなります。また、高さのあるキャブコンは横風や地面の凹凸に弱く、スピードを出しすぎていると転倒の危険性が高まります。高速道路はもちろん、一般道路でもスピードを抑え、必要があれば左に寄って後続車を先に行かせることも大切です。
急ハンドル急ブレーキをしない
これも安全運転の基本的な内容ですが、自重の重いキャンピングカーではやはり特に重要なポイントとなります。スピードがついた状態での急ハンドルは、転倒につながる恐れがあります。カーブを曲がる際はハンドルを切る前にしっかり減速を完了し、遅いくらいのスピードで曲がるようにしましょう。
また、思わぬ危険があって急ブレーキをかけなければならないシーンを減らすために、車間距離を長めに取ることも大切です。雨天時にはさらに長く取り、雪道を走る際は普段の2倍など空けすぎるくらいに空けることで危険の回避につながります。
車高の高さを特に意識する
一般車と大きさの変わらない軽キャンパーやバンコンを運転する際は問題ありませんが、キャブコン以上の大きなキャンピングカーを運転する際は車高の高さに注意が必要です。
大きな車を運転する際、車の幅や前後の長さについては意識しやすいですが、高さについては意識から抜け落ちがちです。実際にオートキャンプ場の枝に突っ込んで傷をつけたり低い屋根と分からずにぶつかって大破してしまったりといった事故は起きています。自身の持っているキャンピングカーの車高を把握し、トンネルや施設の車高制限をよく確認するようにしましょう。
運転席の高さに慣れる
トラックの荷台部分を架装して作るキャブコンなどは、乗用車に比べて運転席が高くなっています。運転席から見える景色が変わるため、知っている道を走って慣れるようにしましょう。
なお、キャブコンの運転席は車体の最前部にあるため前方の確認はしやすくなっています。また、死角をカバーするためのミラーも乗用車より多くついているため、常に確認する癖を作ればスムーズな安全確認が可能になります。
カーブ時には車両後部を確認する
大きなキャンピングカーでカーブを曲がる際は、十分に減速することにあわせ、車両後部も確認しながら進むことが大切です。
例えば、駐車場に頭から入れた車をバックで出す際、すぐにハンドルを切ってしまうとヘッドライト部分が逆方向へ振られて隣の車に当たってしまいます。これは、車両前部が前輪の位置より前にせり出しているために起きるものです。
同じように、大きな車は車両後部が後輪の位置より後ろにせり出しているため、前進のカーブ中に車両後部が反対側へ振られます。車線が狭いと隣の車線の車に接触する可能性がある他、バイクに接触する可能性もあるため、カーブ時にはカーブ方向の後ろだけでなくカーブとは逆の後ろもサイドミラーでしっかり確認する必要があるのです。
バック駐車時は安全確認をしてから動く
どの車を運転する際もバック駐車時には安全確認を行いますが、大きなキャンピングカーを運転する場合は特に注意が必要です。具体的には、一度完全に停止して各ミラーや目視で周りを見渡し、安全を確保したことを確認してからバックします。大型車は死角が多く、また万が一接触した際の被害も大きくなるため、特段の注意が必要なのです。もしミラーや目視だけでは周囲の安全を確認できないようなら、一度運転席から降りて確認するようにしましょう。
横風に注意する
スピードの項目でもご紹介しましたが、重心の高いキャブコンは横風への耐性が明らかに悪く、風の強い日に吹きさらしの橋の上を通るとハンドルをうまく真っ直ぐにできないこともあります。そのため、横風には特に注意が必要です。
具体的には、橋の上など横風が心配される道では落としすぎるくらいにスピードを落としましょう。スピードが遅ければ遅いほど、横風の影響は受けにくくなります。
また、横を大型車が通り抜けていく際、風圧で反対側へ押し込まれることもあります。突然そうなると焦って事故につながる可能性があるため、サイドミラーは小まめに確認し、大型車が近づいてきたら心構えをするようにしましょう。来ると分かっているだけでも、対処の正確さが大きく変わります。また、バイクがいないことなど安全を確認した上で、少し反対側へ寄せて風圧を回避する方法もあります。
なお、不安定な走行を補助するために、足回りの強化を行うことも有効です。タイヤのサイズアップ、ブレーキの強化、揺れを軽減するリアスタビライザー、ショックアブソーバーの交換などが挙げられます。
シートベルトを着用する
運転席や助手席はもちろん、後部のどの席に座っていてもシートベルトの着用が義務付けられています。キャンピングカーにおいても例外ではありません。
2012年6月以前に登録されたキャンピングカーであれば、横向きの座席のシートベルト設置義務がなかったため、シートベルトがついていないケースがあります。しかしこの場合でも、安全性を確保するために後からでもシートベルトを設置するのがおすすめです。
なお、国土交通省によると、自動車死亡事故におけるシートベルトの着用者・非着用者の致死率を比較すると非着用者のほうが14.3%も致死率が高いとのことです。
出典:国土交通省
タイヤの管理を徹底する
乗用車であれば普段からタイヤの管理を気にすることはないかもしれませんが、キャンピングカーにおいては重要です。さまざまな設備を搭載し、アウトドア用品も多く積み込むキャンピングカーは自重が重く、タイヤへの負荷が一般車よりも強くなっています。そのため、キャンピングカーの使用頻度がそれほど多くなく溝が十分に残っていたとしても、長くて3年で交換するのがおすすめです。
また、月に1回はタイヤの空気圧のチェックを行いましょう。指定空気圧を下回ってしまうと、走行時の安全性が損なわれる他、燃費が悪くなって経済的にもデメリットです。
必要以上の荷物を積み込むことも避けます。キャンピングカーを使わない間は荷物を下ろし、積み込む場合も左右のバランスが崩れないよう両側に分散して積み込むようにしましょう。
安全運転で楽しいキャンピングカーライフを送ろう
自重が重いキャンピングカーを運転する際は、一般車に比べて気をつけるべき点が多くなっています。しかし安全運転の基本的な内容の範疇であり、キャンピングカーならではの危険性を知っていれば難しいことではありません。基本的には一般車よりゆっくり走ることになるため、スケジュールの移動時間を長く見積もっておくのがおすすめです。
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