バンテックのキャンピングカーが有名な理由とは?代表モデルと特徴をご紹介
公開日:2024年10月23日- カテゴリー:
目次
「キャンピングカーについて調べていると、バンテックの名前をよく聞くのはなぜだろう」といった疑問を持っている方はいませんか?
バンテックは、1986年に創業されたキャンピングカーの老舗メーカーです。キャブコンに特化したメーカーとしても知られており、根強いファンが多いメーカーとしても知られています。
今回は、バンテックのキャンピングカーの知名度が高い理由や特徴、代表モデルや選ぶ際の注意点を紹介します。
バンテックの歴史
バンテックは、1986年に創業されました。キャンピングカーメーカーの中では老舗です。1980年代の半ばといえばバブル景気が始まった時期。日本では第一次アウトドアブームが起こっていました。しかし、この時期のアウトドアは自家用車でオートキャンプ場に行ってキャンプ、といったスタイルが一般的で、キャンピングカーはまだ一般家庭が購入するケースはまれでした。
バンテックも最初からキャンピングカーを製造していたわけではなく、創業当時はバンコン用のキットを作成していました。1990年になり、同社は「フルハウス」、「アリスフィールド」、「サザンスポーツ」の3シリーズを完成車として販売します。
そして、それから7年後の1997年、今も続くキャブコンの人気シリーズ「ZiL」の初代を発売します。累計3000台以上の販売実績をほこる「ZiL」シリーズは、日本製キャンピングカーの代名詞的な存在です。
バンテックの特徴
バンテックのキャンピングカーは、現在、キャブコン6モデル、軽キャン1モデルの合計7モデルを展開しています。ここでは、バンテックの特徴を紹介します。
キャブコンを主力商品としている
バンテックはキャブコンに特化したメーカーです。キャンピングカーに関する知識がある方なら、キャブコンといえばバンテックと、キャブコンの代名詞のようなイメージを持たれている方もいるでしょう。
第三次キャンプブームの現在、キャンピングカーを購入する方は多くなりました。しかし、人気が高いのはキャブコンよりもバンやワンボックスカーを改造したバンコンです。
バンテックも過去にバンコンを販売していた時期がありましたが、現在はキャブコンと軽キャンのみです。
キャブコンの購入を検討している方ならば、一度はバンテックの名前を聞いたことがあるでしょう。
快適・安全を追及
また、バンテックは、「快適で安全(コンフォートwithセーフティ)」を追求したキャンピングカー造りを実践しています。断熱性と事故にあった際に衝撃を拡散して乗員を守る役割を果たす一体成型のFRPボディや、FFヒーター、エアコン、トリプルサブバッテリーの全車標準装備化、安全性にこだわってあえて採用しているディープサイクルバッテリーなど、購入した方が安全かつ快適にキャンピングカーを利用できるような工夫が凝らされています。
短期納期
バンテックは生産拠点をタイと山形県の両方に置き、なるべく早く製品を購入者の手元に届けることをモットーにしています。タイミングが合えば「即納」も可能と宣伝しています。
ただし、全ての製品の納期が短いとは限りません。「すぐに納車してくれるからバンテックにしようかな?」と検討している方は一度、希望する製品の納期にどのくらいかかるか、詳しく尋ねてみるのがおすすめです。
バンテックの魅力
ここでは、バンテックの魅力を解説します。キャブコンの購入を検討している方も参考にしてください。
ユーザー目線に沿った製品を提供
バンテックのキャンピングカーは、標準設備が非常に充実しています。メーカーによっては、標準装備が非常にシンプルです。そのため、基本的な本体価格は安価でも、オプションをつければ高額になるケースも珍しくありません。
バンテックは標準装備が充実している分、本体価格は高めです。主力商品であるキャブコンは1000万円前後の価格帯となっています。しかし、標準装備だけでも十分車中泊を楽しめます。また、老舗ならではのノウハウを活かして時代のニーズに合ったキャンピングカーを提供しているのも、バンテックの魅力です。
資産価値が落ちにくい
バンテックは、架装部分は資産価値が下がりにくい傾向があります。架装部分とは、住居スペースのことで、どのキャンピングカーも資産価値が下がりにくい傾向です。
その中でも、バンテックは標準装備の質が高く、標準装備だけでも他のキャンピングカーと比べて豪華です。さらに、継ぎ目のない一体成型のFRPボディも断熱性を高めるのに一役買っており、中古でも高い需要があるでしょう。
そのため、購入してしばらくキャンプや車中泊を楽しんだ後で売却する際、内部がきれいで使用感が少なければ、高値で買取してくれる可能性が高いでしょう。
バンテックを購入時、気を付ける点
バンテックは確かに質が高いキャブコンを製造・販売しています。高級なキャブコンがほしいと考えている人にとっては、適したメーカーです。しかし、予算や購入の目的によっては、バンテックが向いていないケースがあります。ここでは、バンテックのキャンピングカーを購入する際に気を付ける点を紹介します。
価格が高い
バンテックは標準装備が充実しているため、価格はどうしても高めです。主力のラインナップの価格は軒並み1000万円を超えているため、趣味で購入するにはやや高すぎると感じる方もいるでしょう。
また、キャブコンは狭い道が通れない、天井が低い駐車場は使えない、燃費が一般的な車より悪いといったデメリットもあります。つまり、出勤や買い物といった普段使いの車としては使いづらく、普段使いの車と2台持ちをしている方が多いでしょう。
バンコンは販売していない
バンテックはバンコンを取り扱っていません。キャブコンのほかは、軽キャンが1種類だけです。
軽キャンは「値段が安い」「コンパクト」といったメリットがある一方、「狭い」「荷物をたくさん積むとスピードが出ない」といったデメリットがあります。
キャンピングカーは荷物をたくさん積むことも多いので、馬力が出ずに狭いといったデメリットは大きいです。
複数メーカーのキャンピングカーを比較してみよう
バンテックは質の高い優れたキャンピングカーを製造・販売している優れたメーカーです。しかし、「できるだけ費用を抑えて、そこそこ使えるキャンピングカーがほしい」と考えている方には、少しニーズがあいません。
バンテックと他のメーカーのキャンピングカーを比べてみたい方は、インターネットのサイトを比較してみたり、キャンピングカーの展示・販売イベントに参加してみるといいでしょう。
特に、「キャンピングカーのフジ」では、バンテックはもちろん、各ビルダーの中古車から新車、バンコン、キャブコンと種類豊富に取り扱っています。一度バンテックと比較してください。
まとめ:バンテックはキャブコンを求める方向けのメーカー
バンテックは質が良く資産価値が落ちにくい優れたキャンピングカーを製造・販売しているメーカーです。予算が潤沢にあり、質の良いキャブコンを求めている方には適しています。
しかし、キャブコンと軽キャンしかラインナップがなく、値段も高めです。バンコンが欲しい方や中古車も検討したい方は、「キャンピングカーのフジ」のホームページも確認してみてください。
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