トラックベースのキャンピングカーの種類とメリット・デメリット

キャンピングカーコラム

トラックベースのキャンピングカーの種類とメリット・デメリット


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トラックベースのキャンピングカーの種類とメリット・デメリットキャンピングカーにはいくつも種類があるため、何度見ても覚えきれないという人も多いのではないでしょうか。キャンピングカーはベース車ごとに特徴が異なるので、トラックやバンといった車種ごとにチェックすることで覚えやすくなります。

そこで、今回の記事では「トラックをベースにしたキャンピングカー」をテーマに解説します。
日本にオーナーが多い「キャブコン」と、最近人気が上昇しつつある「トラキャン」を中心に、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
ぜひ参考にして下さいね。


トラックベースのキャンピングカーは何種類ある?

トラックをベース車両にして居住スペース(シェル)を架装したキャンピングカーは、大きく分けて3種類あります。

  • トラックベース:キャブコン
  • ピックアップトラックベース:トラキャン
  • 軽トラベース:軽キャブコン・軽トラキャン

※トラキャン・軽キャブコン・軽トラキャンをまとめて「トラキャン」と呼ぶこともあります。

今回の記事では、その3種類のメリット・デメリットについて解説します。


キャブコンとは?

「キャブコンバージョン(キャブコン)」とは、運転席があるキャブ以外をすべてシェルで架装したキャンピングカーのことです。
キャブコンのシェルは着脱ができないため、「固定式」とも呼ばれます。

本格キャンピングカーと聞いて、多くの人がイメージするのがこのキャブコンです。日本では、長期的な車中泊旅行をするオーナーに選ばれる傾向があります。

メリット(1)家のように快適な居住スペース

キャブコンは、シェルの中にキッチン、トイレ、水道などを設置できるため、まるで家のように快適に過ごすことができます。車高も高いため、大人がシェルの中でまっすぐ立ち上がれるのもキャブコンのメリットです。

荷物の積載量も多いため、長距離の車中泊旅行を予定している方や、宿泊地で大きなキャンプ用品を使う方などに、特におすすめです。

メリット(2)優れた断熱性と防音性

キャブコンのシェルの車体には、断熱性や防音性に優れた素材が使われています。そのため、普通車がベースとなっているバンコンや軽キャンよりも居心地のよい車内環境で寛ぐことができます。

デメリット(1)車両費・維持費が高い

キャブコンのデメリットは、車両費・維持費ともに高額である点です。
車両費の費用相場は、500万から1,000万円程度が一般的です。オプションによって大きく異なります。

また、各種の維持費がかさみやすい点についても、事前にシミュレーションしておく必要があるでしょう。
車両重量が大きいので、他の車種よりも燃費はどうしても悪くなります。また、シェル内の家具や家電製品などのメンテナンス費も必要です。
洗車も大がかりになるため、自分で行うのが難しい場合は専門業者に依頼するのもおすすめです。

デメリット(2)駐車や運転がしにくい

キャブコンは、車高が約2.6mから2.9mあることが一般的です。そのため、大半の立体駐車場には停められません。自宅に駐車できない場合、購入前にその他の駐車場と契約しておく必要があるでしょう。
旅行先でも、確実な予約が必要です。

また、車両サイズが大きいため、横風の影響を受けやすい点も要注意です。強風時に高速道路を利用する場合は、スピードを抑えて走行する必要があります。


トラキャンとは?

トラキャンとは?「トラックキャンパー(トラキャン)」とは、ピックアップトラックと呼ばれるトラックの荷台にシェルを積載したキャンピングカーのことです。
シェルを自由に着脱できるのがトラキャン、固定されているのがキャブコンです。
ピックアップトラックは「貨物自動車」に分類されるため、普通車よりも税金が安くなります。

海外ではピックアップトラックの人気が高いため、日本の自動車メーカーから数多くの日本未発売モデルが販売されています。
一方、日本国内にはほとんどカーオーナーがおらず、トラキャンのオーナーも全キャンピングカー所有者の0.4%程度と言われるほどの少なさです。

ですが、近年デザイン性や実用性、そして維持費の安さなどが理由で、日本でも少しずつピックアップトラックが注目され始めています。

メリット(1)シェルを自由に着脱できる

トラキャンは、ピックアップトラックの荷台に積載したシェルを自由に着脱できることが大きなメリットです。車中泊旅行の際に積載し、それ以外ではおろして業務用として使うこともできます。

メリット(2)走行性能が高い

ピックアップトラックは走行性能が高く、悪路をものともしないパワフルなモデルが多いことがメリットです。

キャンピングカーは重量があるため、舗装されていない道路では揺れることがあります。ですが、トラキャンならそういう場所でも難なく走行できます。

デメリット(1)国内ビルダーが少ない

前述の通り、トラキャンは日本国内のオーナーが1割にも満たないキャンピングカーです。そのため、架装を行うビルダーも少ないことがデメリットです。

ビルダーが中古のシェルを販売することもありますが、流通数が少なく、手に入りにくい状況が続いています。トラキャンを希望している方は、様々なビルダーでこまめに在庫チェックを行う必要があるでしょう。

デメリット(2)走行中はシェルで過ごせない

トラキャンのシェルは、荷台の「荷物」という扱いです。そのため、走行中シェルの中では過ごせません。道路交通法違反になってしまいます。
また、荷物であるシェルは、乗車人数にも含まれません。よって、トラキャンの乗車人数は「ベース車の乗車人数」です。

トラキャンには、シェルが荷物として扱われることのメリット・デメリットどちらもあります。購入前にぜひ検討してみることをおすすめします。


軽キャブコン・軽トラキャンとは?

トラックベースのキャンピングカーには、軽トラック(軽トラ)にシェルを積載したものもあります。それが「軽トラキャブコン(軽キャブコン)」と「軽トラキャン」です。
この2種類は軽トラがベース車になっているため、軽自動車に分類されます。ただし、車両の大きさによっては普通車登録になる場合があります。

軽キャブコンは4名乗車・就寝できる

軽キャブコンとは、キャブコンを小さくしたようなキャンピングカーのことです。キャブコン同様、キャブ以外を取り払ってシェルを架装します。
キャブコンと同じく、シェルの着脱はできません。

軽キャブコンは構造変更登録を行うため、軽トラベースでありながら4名乗車・就寝できるモデルが多いことが特徴です。走行中もシェルの中で過ごせるので、複数人での旅行にもおすすめです。
デメリットは、他の軽キャンに比べるとかなり費用が高額なことです。

軽トラキャンはシェルを着脱できる

軽トラキャンとは、軽トラの荷台にシェルを積載したキャンピングカーのことです。そのため、シェルは着脱が可能です。
また、構造変更登録の手続きも必要ありません。

「軽トラ+シェル」という構造のため、両方を購入したり、いずれかのみを購入したりすることもできます。軽キャンの中でも特にリーズナブルに抑えられます。

デメリットは、あくまでもシェルは「荷物」という扱いのため、走行中は内部で過ごせないことです。
走行中は、軽トラの乗車人数である2名しか運転席に乗れません


まとめ:トラックベースは目を惹くキャンピングカーが欲しい方におすすめ

キャブコンとトラキャンはどちらもトラックベースではありますが、特徴は大きく異なります
選ぶ際のポイントとして、居住性重視の方にはキャブコン、パワフルな走行性能が欲しい方にはトラキャンがおすすめです。

いずれも目を惹く外観なので、「他の人とは違う車が欲しい!」という方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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