日産キャラバンベースのキャンピングカーの特徴と人気の理由
公開日:2024年10月18日- カテゴリー:
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「日産のキャラバンをベースとしたキャンピングカーが人気だと聞くけれどなぜ?」
「トヨタとハイエースと日産のキャラバン、どちらをベースにしたバンコンがいいか迷っている」と考えている方はいませんか?
日本では、普段使いできるキャンピングカーとしてバンやワンボックスをベースにしたキャンピングカー、通称「バンコン」が人気です。
バンコンのベース車としてはハイエースのほうが一般的でしたが、日産のキャラバンがエンジンを改良したことにより、音が静かになって性能が向上しました。そのため、キャラバンをベースとしたキャンピングカーの種類が増えてきました。
今回は、日産キャラバンベースのキャンピングカーの特徴や、ハイエースをベースとしたキャンピングカーが人気の理由を紹介します。
バンコンの特徴と人気の理由
バンコンとは、バンやワンボックスをベースにしたキャンピングカーの総称です。キャンピングカーというと「キャブコン」と呼ばれるトラックベースのものをイメージする方も多いでしょう。
キャブコンは居住スペースが広く快適に過ごせる、キッチンやベッドだけでなくシャワーやトイレなども設置できるといったメリットがある一方、狭い道路を走れない、高さ制限があるので使えない駐車場があるといったデメリットもあります。通勤や買い物といった普段使いの車と兼用も難しいでしょう。
バンコンは、外見は普通のバンやワンボックスと変わりありません。狭い道も通ることができ、大部分の駐車場も問題なく利用できます。普段使いの車と兼用できるのもメリットです。また、価格帯も安価なものならば中古で100万円台~とキャンピングカーの中でもお得感があります。
バンコンはキャブコンに比べて車体が小さいため居住空間がどうしても狭くなり、快適性は劣ります。また、キッチンとベッドは作れても、トイレやシャワーといった水回りの設置は難しい場合もあるでしょう。しかし、日本のオートキャンプ場や道の駅はトイレが完備されているところが多く、スーパー銭湯などが近くに設置されている施設もあります。
トイレやシャワーがキャンピングカーに備わっていなくても、不便さを覚える可能性は低いでしょう。
キャラバンベースのキャンピングカーが人気の理由
ここでは、キャラバンベースのキャンピングカーが人気の理由を紹介します。
購入を検討している方は参考にしてください。
値段が手ごろで普段使いもしやすい
キャラバンベースのキャンピングカーは、200万円以下から1000万円クラスまでとお求めやすい価格帯が多い車両です。また、バンコンは見た目は通常のキャラバンと変わらないため、普段は買いものや通勤の足として使えます。車体が大きいですが、狭い道でも比較的入りやすいのもメリットです。
キャンピングカーは欲しいけれど車を2台持ちする余裕はないといった都市部にお住いの方にも人気があります。
コワーキングスペースとしても利用できる
外から電源を取れば、キャラバンベースのキャンピングカーはコワーキングスペースとしても利用できます。リモートワークを行っている方の中には、子どもが小さかったり近所に学校があったりするなどして、なかなか家の中では集中できないと悩む方もいるでしょう。
キャンピングカーならば自分で運転して静かな場所に移動したうえで、車内でテレワークができます。子どもを避けたいならば、自宅の駐車場でもいいでしょう。家庭用のエアコンを設置すれば、エンジンをかけなくても車内で快適に過ごせます。
魅力的なキャンピングカーが多い
バンコン人気の高まりにより、キャンピングカーメーカーが魅力的な製品を次々と発表しているのも、キャラバンベースのキャンピングカーが人気の理由です。
近年は定期的にキャンピングカーのショーやイベント・展示会等が全国各地で開かれており、さまざまなメーカーのキャンピングカーを一度に見学できます。
キャンピングカーの種類が増えれば、目的や予算、希望に沿ってキャンピングカーを選びやすくなるでしょう。また、同じバンコンでもハイエースベースのキャンピングカーと比べて、納品が早い傾向があるようです。それもまた、キャラバンベースのキャンピングカーの人気の一因かもしれません。
キャラバン・ハイエースをベースとしたキャンピングカーの比較
ここでは、キャラバン・ハイエース、それぞれをベースとしたバンコンを比較して紹介します。
キャラバンもハイエースも、自家用車としても商用車としても人気の高い自動車です。日本だけでなく海外からも需要が高く、中古車も一定の値段で取引されています。
キャラバン・ハイエースの車体や荷室の違い
キャラバンの車体や荷室の広さは、以下のとおりです。
- 車体
- 全長:4,695mm
- 全幅:1,695mm
- 全高:1,990mm
- 荷室サイズ
- 全長:3,050mm
- 全幅:1,520mm
- 全高:1,325mm
定員は3~6名となっています。
一方、ハイエースの車体や荷室の広さは以下のとおりです。
- 車体
- 全長:4,695mm
- 全幅:1,695mm
- 全高:1,980mm
- 荷室サイズ
- 全長:1,855mm〜3,000mm
- 全幅:1,520mm
- 全高:1,320mm
定員は2~5名となっています。
キャラバンもハイエースも車体の大きさはほとんど変わりません。その一方で、荷室は50mmですが、キャラバンが広くなっています。
燃費はハイエースのほうが良い
キャラバンとハイエースの2022年以降の燃費を比較した場合、ハイエースが9.2㎞/Lなのに対し、キャラバンは8.5㎞/Lとハイエースのほうが0.7km/Lほど良いです。
したがって、単純に燃費だけで選ぶならハイエースといえます。
その一方で、キャラバンはハイエースと比較して荷室が若干広く、グレード展開が豊富というメリットがあります。キャンピングカーに改造するなら、キャラバンのほうが使い勝手が良くなる可能性も高いでしょう。
乗り心地や中古車市場について
キャラバンとハイエースの乗り心地は「極端な違いはない」といった意見がある一方、キャラバンは「スパイナルサポート機能付きシート」を採用しており、長距離運転が疲れにくいといった意見も聞かれます。乗り心地は好みの問題もあるので断定はできませんが、キャラバンのほうが「乗り心地が良い」という意見が多い傾向です。
また、キャラバンは2列目以降のシートがベンチシートタイプとキャプテンシートタイプで選択できるのもメリットです。
また、ハイエースもキャラバンも新車はもちろんのこと、中古車にも一定の需要があります。キャンピングカーは中古車の需要が低めといった意見もありますが、バンベースであれば、中古車としての需要も見込めます。
キャラバンベースのキャンピングカーは普段使いもできて値段もお手ごろ
キャラバンベースのキャンピングカーは快適な居住空間を備えつつ普段使いもできる点や、キャンピングカーとしてはお値段がお手ごろな点が人気の理由です。
また、ハイエースベースのバンコンと併せて、多くのメーカーが多彩なラインナップを展開しています。
キャンピングカーを買っていろいろなところで車中泊を楽しみたい方はもちろんのこと、コワーキングスペースとして使いたい方にもおすすめです。
ハイエースベースとキャラバンベースで悩んだ場合、両方の車を乗り比べてみましょう。キャンピングカーフェアなどに足を運んでみると、いろいろな車種を比較検討ができます。