ハイエースの種類はどのくらい?キャンピングカーについてもご紹介
公開日:2023年4月14日 2023年7月4日 更新- カテゴリー:
目次
代表的な商用バンであるトヨタ・ハイエースは、その種類が非常に多いことでも知られています。
今回はハイエースの特徴や種類について詳しく解説するので、気になる方はぜひご覧ください。
ハイエースとはどんな車?
トヨタ・ハイエースは、商用として使われることの多いワンボックスカーです。ワンボックスカーの中でも代表的な車両として知られ、多くの企業の商用車や介護車、救急車など、その姿を街中で見ることは非常に多いでしょう。
ワンボックスカーの中でも特にハイエースが選ばれている理由には、豊富なグレード・仕様や、高い走行性能が挙げられます。
乗用車の多くは走行距離が10万kmを超えてくるとエンジンが寿命を迎えるため、そのとき故障がなくても買い替えを検討します。一方ハイエースの場合はエンジンを始め車体も頑丈に作られており、100万kmを超えて走行できることもあります。
キャンピングカーのベース車として人気
ハイエースは介護車や救急車などにも使われるように、カスタムカーとしても優秀という側面があります。このことから、キャンプや車中泊を楽しめるキャンピングカーのベース車としてもハイエースは人気です。
また、ハイエースは非常に頑丈に作られているため、ベッドやテーブル、キッチンなどさまざまな家具や設備を設置できるという点でもキャンピングカーのベース車として適しています。さらに、ハイエースはボディサイズの選択肢が多く、細かいニーズに合わせたさまざまなキャンピングカーを作ることが可能です。
ハイエースをベースにしたキャンピングカーについて知りたい方は、以下のページをご覧ください。
ハイエースの種類とボディサイズを整理
詳しくは次の章で解説しますが、ここでハイエースの種類について整理しましょう。
ハイエースの仕様には、ボディサイズの違い、エンジンの違い、駆動の違い、乗車定員の違いなどさまざまな違いがありますが、細かく仕様を選択できるわけではなく、グレードによって選択できる仕様は異なります。それでも多くの選択肢があるのが、ハイエースの特徴です。
最も大きなカテゴリとしては、バンかワゴンかの違いがあります。バンは貨物用途の車であり、ワゴンは人を乗せて運ぶための車です。
ボディサイズの違いとしては、ボディ長さがロングとスーパーロング、ボディ幅が標準とワイド、ルーフ高さが標準とミドルとハイ、の種類があります。ボディサイズは使い勝手に大きく影響する要素であり、どのような用途かで選択できます。
エンジンでは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが選択できます。ディーゼルエンジンでは車体価格が上がりますが、燃費がガソリンより良く、燃料の価格も安いという特徴があります。
駆動の種類では、2WDと4WDがあります。4WDは不整地などの走行で安定感を発揮します。
グレードでは、DXやGL、スーパーGLなどの種類があり、それぞれ細かい仕様が異なってきます。
ハイエースワゴンの種類
ハイエースワゴンは人を乗せるための車であり、乗車定員は10人です。駆動は2WDと4WDから選べますが、エンジンはガソリンのみとなります。
3つあるグレードのうち、ボディサイズが最も大きいのはグランドキャビンで、スーパーロング・ワイド・ハイルーフとなっています。GLとDXは、ロング・ワイド・ミドルルーフです。
人を運ぶ用途のハイエースとしては、14人まで乗れるハイエースコミューターと呼ばれるタイプもあります。こちらは幼稚園バスなど大人数を乗せて運ぶ用途に使われます。
ハイエースバンの種類
ハイエースバンは物を運ぶための車であり、仕様によって乗車定員は運転席と助手席の2人のみとなります。駆動は2WDと4WDから選べる他、エンジンもガソリンとディーゼルから選択できます。
ディーゼルエンジンは2,800リットルのタイプで、十分なパワーがあり、燃費ではガソリンエンジンより優れています。ガソリンエンジンは、2,000リットルのタイプと2,700リットルのタイプがあります。
ボディサイズが最も大きいのはDXグレードのスーパーロング仕様で、スーパーロング・ワイド・ハイルーフです。ハイエースバンでは、多くの仕様で最小サイズであるロング・標準・標準ルーフとなります。
荷室にベッドなどの家具や設備を設置して作るキャンピングカーでは、バンタイプが多く選択されます。ボディサイズによって家具の種類やレイアウトなどの使い勝手が変わる他、4WDのタイプを選択することで不整地を通るような場所へも繰り出しやすくなります。
ハイエースベースのキャンピングカー
ハイエースバンをベースに作られたキャンピングカーの多くは、「バンコン」と呼ばれるタイプに分類されます。これはバンからコンバージョン(転換)したという意味で、他のバンもベース車として選ばれますが、特に人気なのはハイエースです。
ハイエースが人気の理由としては、走行性能が高いこと、ボディサイズや仕様の選択肢が多いことなどがあります。特にボディサイズは、大きいものであれば多くの機能を詰め込んだリッチなモデルや乗車定員・就寝定員の多いモデル、小さいものであれば少人数で使いやすく小回りの利くモデルを作れるなど、ニーズに合わせたさまざまな選択肢が生まれる要因です。
ここでは、そんなハイエースをベースにしたキャンピングカーを3モデルご紹介します。
アネックス「リコルソ」
リコルソは、アネックスが手掛けるハイエースベースのバンコンです。ロング・ワイド・ミドルルーフのハイエースワゴンをベースにしており、2人で使用することに特化したモデルになっています。
乗車定員は8人、就寝定員は3人です。展開したベッドには大人が3人まで就寝できますが、2人でゆったり使うことを想定したレイアウトであり、ワイドボディを活かした広い空間を使えます。
使い勝手の良さを追求したコンパクトなキッチンスペースも特徴で、跳ね上げできるカウンターにより運転席からの行き来も容易です。
リコルソについて詳しくはこちら
RVトラスト「C-LH」
C-LHは、RVトラストが手掛けるハイエースベースのキャンピングカーです。ハイエースの多くはバンコンとして作られますが、一部は後部座席部分をキャンピングカー仕様に大きく作り変える「キャブコン」タイプとして作られます。
C-LHもキャブコンの1つであり、キャブコンの特徴であるコクピット上部にせり出した大きなバンクベッドを備えています。
乗車定員は4人、就寝定員も4人です。ホテルのようなラグジュアリーな空間を目指したモデルで、キャブコンとしては少なめの4人で広々と使えるリッチな機能が詰め込まれています。
C-LHについて詳しくはこちら
FOCS VERTICE
FOCS VERTICEは、フジカーズジャパンが手掛けるバンコンシリーズ「FOCS」の1つです。FOCS VERTICEはFOCSの中でも特に大きい「スーパーロングキャンパー仕様車」をベースにしたモデルで、ゆったりとした使用感が特徴となっています。
乗車定員は7人(仕様によって8人)、就寝定員は4人です。レイアウトはテーブルを前後で挟んだソファが特徴で、キッチンスペースは車内左側に配置されています。
バンコンは収納スペースの少なさが弱点となりますが、大きな車体を利用して収納スペースを増やしている点も特徴です。
理想のハイエースを選ぼう
ここまでご紹介してきたように、ハイエースはボディサイズを始め多くの仕様を選べる点が特徴です。キャンピングカーでも仕様の多さを利用した多様なモデルが開発されているため、自身がどのような使い方をしたいかによって理想のモデルを探すことができるでしょう。
ハイエースベースのキャンピングカーについてさらに知りたい方は、以下のラインナップをぜひチェックしてみてください。
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