キャンピングカーに最適!ハイエースの特徴や人気の秘密
公開日:2022年11月18日 2023年11月22日 更新- カテゴリー:
目次
キャンピングカーの中でも、バンコンと呼ばれるタイプの多くはトヨタ・ハイエースをベースに作られています。ハイエースの特徴や、なぜ多くのキャンピングカービルダーから選ばれているのかについて知ることで、バンコンタイプのキャンピングカーの魅力が見えてきます。
今回は、ハイエースの基本からキャンピングカーの種類まで、詳しくご紹介します。
ハイエースとは
ハイエースとは、トヨタから発売されているワンボックスカーです。バンタイプとワゴンタイプがあり、バンタイプは特に商用で広く利用されています。
バンとは荷室が広く作られているタイプで、拡張性やカスタマイズ性があります。一方ワゴンは、座席が用意され主に人が乗る用に使われます。
キャンピングカーにおいては、バンタイプがベース車として広く採用されています。
キャンピングカーのベース車として人気
キャンピングカーは1から設計されて作られるのではなく、まずベース車があり、各キャンピングカービルダーが独自の架装を施していきます。バンをベースにしたバンコンタイプではハイエースが人気で、多くのビルダーが個性的なキャンピングカーを作っています。
ハイエースが人気の理由は、大型であること、荷室が広くキャンピングカーとしての装備を架装しやすいこと、サイズ展開が多く幅広いニーズに対応しやすいことなどが挙げられます。
ハイエースのサイズ
ハイエースにはさまざまなサイズ展開があるため、同じバンコンでも幅広い需要に応えられるという特徴があります。具体的には、以下のサイズ展開があります。
ボディの長さ:ロング、スーパーロング
ボディの幅:標準、ワイド
ルーフ形状:標準、ミドル、ハイ
すべての組み合わせが利用できるわけではなく、グレードの選択で変わってきますが、サイズが豊富であることが分かります。
例えば、「ロング・標準・標準ルーフ」のタイプがあり、このタイプをベースに作られたキャンピングカーはバンコンの中でも比較的小型になります。街中の運転でも取り回ししやすく、日常使いにもしたい場合に適しています。
一方で、「スーパーロング・ワイド・ハイルーフ」のタイプをベースにしたキャンピングカーはバンコンの中でも大型で、キャンピングカーとしての機能をふだんに詰め込めます。
ガソリン車とディーゼル車
ハイエースは車体サイズの他に、エンジンもガソリンとディーゼルの2種類があります。
ガソリンエンジンは燃料にレギュラーを使うタイプで、多くの車に採用されているものです。ディーゼルエンジンに比べて車体がリーズナブルになるため、初期費用を抑えられる傾向にあります。
一方のディーゼルエンジンは燃料に軽油を使うタイプで、ハイエースの他にはトラックなどで採用されています。ガソリンエンジンに比べて燃費が良く、アクセルを踏み込んだ際の加速感も強いとされています。
どのエンジンを採用するかはキャンピングカービルダーに委ねられていますが、同じモデルでもガソリンとディーゼルの2タイプが用意されているケースもあります。
ハイエースベースのキャンピングカーの種類
ハイエースはバンコンのベース車として人気であることをご紹介しましたが、大型のキャンピングカーであるキャブコンのベース車として使われることもあります。
ここでは、両者の特徴をご紹介します。
バンコン
すでにご紹介したとおり、主に商用バンをベースにしたキャンピングカーです。基本的にはバンの中のみを架装するため、外見の変化は少なく、パッと見ではキャンピングカーかどうか分かりにくいと言えます。
一方で、ハイエースには広い荷室があるため、キャンピングカーとしての機能を十分に積み込めます。
具体的には、多くのモデルが縦か横向きの座席とテーブルを組み合わせたダイネット、小型のシンクとコンロが使用できるギャレー、座席レイアウトを変えることで展開できるフルフラットのベッドを搭載しています。中には、天井付近にも収納スペースを設け、荷物をできるだけ多く詰めるよう工夫したモデルもあります。
一部のバンコンは、車体の屋根が上部へ跳ね上がって車内スペースを拡張するポップアップルーフを備えています。ポップアップルーフは大人2人が就寝できるスペースとして活用されることが多く、立って歩けるスペースを確保するために装備されていることもあります。
キャブコン
キャブコンとは、エンジンルームの上にキャブ(運転席部分)があるキャブオーバー車をベースにしたキャンピングカーを指し、運転席より後ろが専用のシェルで作られているのが特徴です。
人が立って歩けるほど広いのが特徴で、多くのモデルは運転席上部にまでせり出したバンクベッドを持ち、キャンピングカーらしい見た目をしています。
ハイエースはワンボックスカーですが、運転席から後ろを大胆にカットしてキャブコンとして仕上げることもあります。キャブコンのベース車としてはトラックが広く採用されているため、ハイエースをベースにした場合、他のキャブコンと比べると比較的小型になります。
キャブコンは広い車内スペースを活用した贅沢な作りが特徴ですが、車体が大きく、特に街中では扱いにくい面もあります。
ハイエースをベースにしたキャブコンは比較的小さいため、一般的なキャブコンでは大きすぎると感じる場合に適しています。
ハイエースベースのキャンピングカー
ここからは、ハイエースをベースにしたおすすめのキャンピングカーについてご紹介します。
ケイワークス「DKワゴン」
ケイワークスが手掛けるDKワゴンは、ダイネットを広々と使えるように工夫したバンコンです。テーブルを挟んだ座席は大人数が座れるようになっており、走行中は前向きにシートアレンジできます。なんと、走行中は10名まで乗車可能です。
ポップアップルーフを備えているため、就寝人数も5名までと多くなっています。
RVトラスト「TR500 C-LH」
RVトラストが手掛けるTR500 C-LHは、ハイエースをベースにキャブコンに仕立てたキャンピングカーです。乗車・就寝定員どちらも4名となっており、運転席上部にせり出したバンクベッドで大人2名まで就寝できます。
後部座席は対面式のダイネットで、補助マットを使うことで大きなベッドスペースにもできます。機能的にまとまったシンクや冷蔵庫なども使用でき、サブバッテリーも多く積み込めます。
TR500 C-LHについて詳しくはこちらをご覧ください。
FOCS VERTICE
フジカーズジャパンが手掛けるバンコンシリーズ「FOCS」から、大人数でもゆったりくつろげるVERTICEです。座席は前後対面式のダイネットやフルフラットのベッドに展開でき、テーブルを挟んでゆったりくつろぐことができます。
一番後ろのスペースはベッドとしてだけでなくマルチに使うことができ、細かい荷物をまとめておくための収納スペースも多く作られています。
自分にぴったりのキャンピングカーを見つけよう
軽自動車をベースにした軽キャンパー、トラックなどをベースにしたキャブコンもありますが、日本で特に人気なのはバンコンであり、ハイエースをベースにしたバンコンには実に豊富なバリエーションがあります。
自身のアウトドアスタイルやキャンプスタイルに合致するモデルを見つけるには、さまざまなモデルから吟味し、実際に販売店で見てみるのがおすすめです。
フジカーズジャパンでも、バンコンを豊富に取り揃えています。気になる方は、以下のページから探してみてください。
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