普段使いできるキャンピングカーのメリットとおすすめの車種をご紹介
公開日:2024年1月26日 2024年1月31日 更新- カテゴリー:
現在のキャンピングカー業界は、毎年のように販売総額・保有台数ともに更新を続ける「成長市場」の一つです。
約20年前は、車中泊といえばごく一部の人だけが好む趣味という位置付けでしたが、現在は家族連れや1人でも楽しめる環境が整い、たくさんの人が気軽にチャレンジするようになりました。
そういった影響によって、日常生活で「普段使い」できるキャンピングカーのモデルが数多く販売されるようになりました。
今回の記事では、「普段使いできるキャンピングカー」をテーマに解説します。普段使いできることのメリットや、おすすめの車種やモデルなどを取り上げています。
「車中泊をリーズナブルに楽しみたい」という人は、ぜひ参考にして下さいね。
【1】普段使いできるキャンピングカーのメリット5つとは?
ここでは、「普段使いできるキャンピングカー」のメリット5つについて解説します。
(1)購入費・維持費が1台分
普段使いできるキャンピングカーの最大のメリットは、「コスパのよさ」です。
キャンピングカーと普通車の2台を所有すると、金銭的な負担が非常に大きくなります。車両購入費だけではなく、車検費・保険・税金・駐車場代なども2台分必要です。
ですが、普段使いできるキャンピングカーであれば、1台分で十分です。リーズナブルに車中泊旅行を始めたい人におすすめです。
(2)日常生活で運転しやすい
普段使いできるキャンピングカーは、車両サイズがコンパクトなので、運転免許があれば誰でも運転できます。
そのため、旅行の途中に運転を交代することもできます。
また、日常的に運転しない大型キャンピングカーの場合、車両サイズが掴みにくく、急ブレーキや横転事故を起こしやすいデメリットもあります。
普段使いできるキャンピングカーは、住宅街やせまい路地でもラクに運転できるので、買い物や送迎にも使用したい人に、特におすすめです。
(3)周りから興味本位で見られることがない
普段使いできるキャンピングカーは、外観が普通車とまったく変わりません。そのため、周りから興味本位で見られることがありません。
キャブコンのような大型キャンピングカーは、良くも悪くもとても目立ちます。
「いかにもキャンピングカー」といったイメージ通りなので、憧れや好奇心をかき立てやすく、周囲の人がつい見てしまうことも少なくありません。
さらに、旅行先では車両内を覗こうとする悪質な人も少なからずいます。
その点、普段使いできるキャンピングカーであれば、旅行先のパーキングエリアや道の駅などに駐車していても、誰も気に留めません。
些細なことのように思えますが、度重なるとストレスを感じる人もいます。周りを気にせずにリラックスして旅行したい人には、普段使いできるキャンピングカーもおすすめです。
(4)車中泊にも十分な広さ
普段使いできるキャンピングカーは、全長や全幅は普通車サイズのままですが、内装は広々としたスペースが取れるように工夫されています。
バンコンは約4名、軽キャンは最大2名が、足をゆっくり伸ばして寝られるモデルが一般的です。
また、高さを補うために、ポップアップルーフが設置されたモデルも数多くあります。車内を伸びやかに動きたい人や就寝定員を増やしたい人は、ポップアップルーフの設置がおすすめです。
なお、ポップアップルーフの取り付けには、車の屋根をカットする作業が必要です。必ず実績や定評のあるビルダーを選びましょう。
(5)初めてキャンピングカーを購入する人にもおすすめ!
大型キャンピングカーは、確認や選択をしなければならない部分が多く、初めてキャンピングカーを購入する人にとっては困難なケースもあります。
特に、ビルダー、ベース車、モデルなどは、後から変更できない重要なポイントなので、契約前によく確認する必要があるでしょう。
現在大型キャンピングカーに乗っているオーナーでも、最初はもっと小さなモデルから始めていることが一般的です。
そのため、初めてキャンピングカーを購入する場合は、「普段使いできる」モデルから始めるのもおすすめです。
【2】普段使いできるキャンピングカー おすすめの車種は?
普段使いできるキャンピングカーとしては、「バンコン」と「軽キャン」の2車種がおすすめです。ここでは、それぞれの特徴やメリットなどについて解説します。
(1)バンコン
「バンコン」は、ハイエース(トヨタ)やキャラバン(日産)といった、バンをベース車にして製作したキャンピングカーです。
バンは、走行性能・操縦性・安全性などに定評があるため、大人数かつ長距離での旅行にも適しています。
バンコンは、外観はそのままに、内側だけを車中泊仕様に架装することが一般的です。ですが、それだけでも十分広々とした車両は製作できます。
豊富なオプションから選べるモデルも多いので、自分の理想通りのキャンピングカーを作ることが可能です。
乗車定員は、2名用と4~6名用が人気です。
FOCS ESPACIO es(フォックス エスパシオ エス)
「FOCS ESPACIO es(フォックス エスパシオ エス)」は、フジカーズジャパンオリジナルブランド「FOCS(フォックス)」のラインナップの中でも、特に普段使いにおすすめのモデルの一つです。
ベース車にはハイエース ロングバンスーパーGL(トヨタ)の標準ボディ 標準ルーフを使用しています。
気軽に普段使いできるモデルですが、FOCSこだわりの宮大工工法や断熱技術などはしっかり備わっています。
乗車定員は5名、就寝定員は2名なので、複数人での旅行にも適しています。また、オプションマットを使用することで、就寝時の人数をさらに2名追加できます。
車両価格は、415.8万円(税込)からです。
FOCS ESPACIO+UP(フォックス エスパシオ プラスアップ)
「FOCS ESPACIO+UP(フォックス エスパシオ プラスアップ)」は、上段と同様のベース車両にポップアップルーフが加わったモデルです。
それによって、ぐんと天井が高くなり、バンベースの車両でも大きな解放感が味わえます。
また、ポップアップルーフのスペースは就寝もできるので、就寝定員は最大4名まで可能です。
車両価格は、522.5万円(税込)からです。
(2)軽キャン
「軽キャン」は、エブリイ(スズキ)やNV100クリッパー(日産)のような軽自動車をベース車にして製作したキャンピングカーです。
乗車定員も、最大2名までのモデルが一般的です。
バンコンに比べると、走行性能はそれほど高くありません。
そのため、車中泊の頻度が低め、近場への旅行がメイン、旅行期間が短い、といった人に適しています。
軽自動車のため、購入費・維持費を抑えやすく、せまい道路でもラクに運転できることもメリットです。
まとめ:バンコンと軽キャン 普段使いできるキャンピングカーをぜひ!
「普段使いできる」キャンピングカーは、1台で2台の役割を果たしてくれるコスパのよさが最大のメリットです。
日常生活では普通車、旅行では車中泊仕様車として活躍してくれます。そのため、暮らしの中で自動車を使うことが多い人には、このタイプがおすすめです。
普段使いできるキャンピングカーでおすすめの車種は、バンコンと軽キャンです。どちらも普通車と変わらないので、ラクに運転できます。
また、車高の低さが気になる人は、ポップアップルーフのあるモデルも検討してみることをおすすめします。
車内がぐんと開放的になり、大人数での旅行も楽しめるようになります。
近年、普段使いできるモデルの売上が伸びているため、国内のどのビルダーからも販売されています。特徴やメリットが少しずつ異なるので、ぜひ比べてみて下さいね。
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