キャンピングカー、どっちにする?バンコンとキャブコンを徹底比較
公開日:2022年7月29日 2024年4月3日 更新- カテゴリー:
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キャンピングカーの中にもいくつかの種類があり、タイプによって使い勝手が大きく変わります。その中でも、日常的に扱いやすいバンコンと機能性に優れたキャブコンは比較されることが多く、どれを購入しようか迷う方も多くいます。
今回はこの2つのタイプにフォーカスし、それぞれの特徴や違いについてご紹介します。
バンコンは普段使いもできるキャンピングカー
バンコンとは、主に商用のバンをベースに車内にキャンピングカーとしての機能性を詰め込んだタイプです。外観はほとんど変わりませんが、車内には座席やダイニングテーブル、これらをレイアウト変更して展開するベッド、キッチン、エアコンなどの家電まで搭載することができます。
バンを改装(コンバージョン)していることから「バンコンバージョン」略してバンコンと呼ばれています。
トヨタハイエースや日産キャラバンなどの商用バンがベース車として人気です。
バンをベースにしているため一般的な乗用車よりは大きいですが、キャンピングカーとしては小型の部類になります。
一方で、キャンピングカーとしての機能性を発揮するためにさまざまな工夫がなされており、使い勝手に配慮されたモデルが多くあります。
バンコンについてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事もご覧ください。
バンコンはどんなキャンピングカー?特徴や人気ランキングをチェック!
キャブコンは広くて快適なキャンピングカー
キャブコンとは、主にトラックの荷台に専用のシェルを架装し、家のように使える空間を備えたタイプです。まさにキャンピングカーといったタイプで、「動く家」と表現されることもあります。
トラックの運転席部分(キャブ)を残して後ろを改装(コンバージョン)していることから「キャブコンバージョン」略してキャブコンと呼ばれています。
トラックの荷台を改装したもののほか、ハイエースをベースとしたキャブコンも人気があります。
キャブコンは車体が大きいため、居住スペースが広々としており、4人以上で利用しても窮屈なく使える点がメリットです。モデルによっては常設ベッドを備えており、総合的な快適さはバンコンを上回ると言えるでしょう。
運転席部分と居住スペースが行き来できるようになっている他、荷物を収納するためのスペースが多いことも特徴として挙げられます。
キャブコンについてさらに詳しいことは、以下の記事にてご紹介しています。
キャブコンはどんなキャンピングカー?特徴や人気ランキングをチェック!
バンコンかキャブコンかを選ぶ4つのポイント
上記をふまえて両者を比較する場合、以下の4つのポイントを参考にしてください。
利用人数の違い
バンコンとキャブコンで差が出るポイントの1つが、利用人数の違いです。
基本的にはバンコンのほうが利用可能人数が少なく、キャブコンのほうが多くなります。そのため、少人数で使うことが多いならバンコン、大人数で賑やかに使いたいならキャブコンが適していることになります。
バンコンやキャブコンの中でも利用人数には差があります。
例えばバンコンは、小型のモデルであれば3人前後が適しているものもあれば、大型になると5人まで乗車し就寝できるものもあります。居住スペースの広いキャブコンでも6人まで乗車・就寝できるモデルは限られていて、中には就寝定員が4人というモデルもあります。
キャンピングカーの利用人数についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
「種類ごとに違う?キャンピングカーの乗車人数について解説」
居住スペースの充実度の違い
バンコンとキャブコンでは車体の大きさが違うため、居住スペースの充実度が変わります。
具体的には、キャブコンは高さが十分に確保されているため、大人の男性でも立って歩けるほどのスペースがあります。ダイネットやキッチン、ベッドを行き来するための通路もあり、複数人が一緒に過ごしても特に不便はありません。
バンコンはバンのスペースをそのまま活用しているためキャブコンほどの広さはありませんが、限られたスペースを有効活用できるようにレイアウトされています。
キャンピングカーとしての機能は申し分ないため、使い勝手に慣れれば快適に過ごせるでしょう。
走行性能の違い
バンコンとキャブコンでは、走行性能にも違いが出ます。
バンコンは商用で使用されるバンがベースのため、多くの荷物を安全に運ぶよう丈夫に設計されており、走行性能も申し分ありません。
なお、一般的な自動車に比べて過度に優れているとは言えないため、過信は禁物です。
キャブコンは重量のある専用のシェルを架装している他、快適な居住スペースのために高さが生まれているため、ブレーキやカーブに弱いという特徴があります。いつも以上に安全運転が必要であり、座席に座っていても不安定さを感じるかもしれません。
なお、オプションで足回りを強化することはできます。
価格の違い
言うまでもない比較ではありますが、車体の大きさや装備の充実度合いの分、バンコンよりもキャブコンのほうが価格が高くなる傾向にあります。一方で、中古車も選択肢に含めると逆転することもあります。
資金が少なければバンコンが大きな選択肢となりますが、自身のアウトドアスタイルに合わないキャンピングカーを買うと「思ったより使わなくなった」など後悔につながる場合もあります。納得感のあるモデルを選ぶことが大切です。
キャブコン?バンコン?シーン別おすすめキャンピングカー
ここからはいくつかのケースを挙げ、そのような場合に適したキャンピングカーはどれかについてご紹介します。
自家用車としても使い、月に1回、家族でキャンプへ行く
このような場合は、バンコンのほうがおすすめです。
キャンピングカーを自家用車としても使う場合は、キャブコンだと大きすぎて不便することが多くあります。立体を始め入れない駐車場が多くある他、街中では悪目立ちしてしまうでしょう。バンコンであれば見た目は商用バンとほとんど変わらないため、自家用車としても十分に使えます。
また、月に1回程度家族でキャンプへ行く用途であれば、バンコンで十分なことが多いと言えます。
子どもが2人以上いる、本格的なアウトドアに挑戦したいといった場合は、キャブコンも検討しましょう。
自家用車として日常使いもできるキャンピングカーについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
「普段使いできるキャンピングカーのメリットとおすすめの車種をご紹介」
ときにはホテルも使い、夫婦でまったり旅を楽しむ
このような場合は、バンコンのほうがおすすめです。
キャンピングカーだからといって必ず車中泊しなければならないルールはなく、ホテルを利用する旅も楽しいものです。夫婦2人のまったり旅でときにはホテルも使うような旅なら、キャブコンでは装備が充実しすぎていると言えるでしょう。
キャンピングカーは道中の休憩場所としても便利なので、バンコンでも道の駅でコーヒータイムを楽しむといった使い方ができます。
長期休暇を利用して家族で本格アウトドアに挑戦
このような場合は、キャブコンのほうがおすすめです。
長期休暇を利用しての本格的なアウトドアであれば、車内を家のように使えて装備も充実しているキャブコンのほうが便利です。荷物を多く載せることができ、ちょっとした休憩にも広いベッドを使えます。
また、子どもが2人以上いるなら、バンコンだと手狭に感じることが多くなるでしょう。キャブコンであればスペースに余裕があり、家族でかけがえのないアウトドア体験を楽しめます。
快適装備で長期旅行を楽しむ
このような場合は、キャブコンのほうがおすすめです。
キャンピングカー旅を長期間楽しみたいなら、充実した装備のキャブコンに軍配が上がります。旅の疲れをできるだけ残さないためには、キャブコンの広々とした空間と大きなベッドは重宝します。また、大きな冷蔵庫があれば食材を一定期間保存することもでき、食事のレパートリーを増やすこともできます。
自分にぴったりのキャンピングカーを探そう
バンコンとキャブコン、一概にどちらが良いと言えるわけではなく、ライフスタイルや使い方によって適したタイプが変わります。また、キャンピングカーには軽自動車をベースにした軽キャンパー、ヘッド車で牽引するキャンピングトレーラーなどもあり、選択肢はさまざまです。
最高のキャンピングカーライフを送るためにも、自分にぴったりのスタイルを吟味するようにしましょう。
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