カムロードの燃費はどれくらい?キャンピングカーのベース車を解説

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カムロードの燃費はどれくらい?キャンピングカーのベース車を解説


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キャンピングカーの中でも、キャブコンと呼ばれる大型のタイプはその多くがトヨタ・カムロードをベースに作られています。トラックとしては小型としてカテゴライズされるカムロードですが、キャンピングカーとして乗る場合、気になるのは燃費ではないでしょうか。

今回は、カムロードベースのキャンピングカーの燃費についてご紹介します。


カムロードとは

トヨタ・カムロードとは、キャブコンのベース車として広く採用されている小型トラックです。キャンピングカーはそもそも、一般的に販売されている車両をベースにして作られます。

その中でも、専用のシェルを架装し、1つの部屋をそのまま積んでいるかのような大型のキャブコンタイプは、その多くが小型トラックをベースに作られています

中でも広く採用されているのが、トヨタ・カムロードです。

カムロードが多く採用されている理由の1つが、キャンピングカーに架装するための専用のカスタムが最初から施されている点にあります。

キャンピングカーのベース車はほとんどが実際に販売されている車両ですが、カムロードのみ販売されておらず、キャンピングカービルダーにのみ供給されています。ビルダーは始めからキャンピングカー向けにカスタムされたカムロードを使うことで、個性豊かなキャブコンを作っていきます。

カムロードに施されているカスタムの1つが、リアタイヤ(後輪)の仕様です。
キャブコンにおいては車高と重心が高くなりがちなため、カムロードではリアタイヤが標準でワイドトレッドになっています。ワイドトレッドとはタイヤの左右の距離が広く取られた状態を指し、走行安定性のアップにつながります。


カムロードベースのキャンピングカーの燃費はどのくらい?

では、気になるカムロードベースのキャンピングカーの燃費について見てみましょう。

まず押さえておきたいのは、カムロードはあくまでベース車であり、ビルダーに作られたキャンピングカーによって車両総重量やバランスは変わるため、燃費はモデルによって変わるという点です。また、乗り方によっても燃費は変わってきます。

その上で、カムロードそのものの燃費はJC08モードで10km/h前後です。キャンピングカーとして作られると燃費は少し後退し、実燃費として7~8km/h前後となります。
あくまで目安となるので、実際に購入した際の燃費がこのとおりになるとは限らないことにはご留意ください。

キャンピングカーの燃費

カムロードをベースにしたキャンピングカーの燃費の目安は上記のとおりですが、キャンピングカー全体の燃費を考えると、決して「良い」とは言えない事情があります。

例えば、カムロードなどをベースにしたキャブコンの場合は、専用のシェルを架装することから車両総重量が重くなっており、必然的に燃費が悪くなります。また、キャブコンは車両の前面の面積が大きいという特徴があり、空気抵抗も強く受けます

キャブコン以外のバンコンタイプや軽キャンパータイプは、キャブコンに比べると燃費が良い傾向にありますが、それでもベース車よりは重くなっているため燃費は悪くなっています。

キャンピングカーの購入を考えるとき、燃費の目安を知ることは重要ですが、基本的には一般的な車を購入するよりは燃費が悪い傾向にあることは頭に留めておくのが良いでしょう。


カムロードに搭載されているエンジンについて

ここでは、カムロードに搭載されているエンジンについてもう少し詳しく見てみます。

ガソリン車とディーゼル車

カムロードの中にもさまざまな仕様が用意されており、違いの1つがエンジンにあります。
具体的には、ガソリン車とディーゼル車の2種類があり、多くのキャンピングカーでもこの2種類から選択できるようになっています。

ガソリン車の特徴は、ディーゼル車と比べて車体が安く、初期費用を抑えられる点にあります。一般車の多くがガソリンを使うため、キャンピングカーに乗り換える際に混乱が少ないという点も挙げられます。

一方のディーゼル車は、ガソリン車と比べて燃費が良く、維持費を抑えられるメリットがあります。また、ディーゼルエンジンのほうが加速の際のパワーが強いとされており、比較的強い加速感が得られます。
デメリットとしては、ガソリン車と比べてエンジン音が大きく感じられる点が挙げられます。

2021年登場の第4世代カムロード

カムロードは2021年にモデルチェンジが行われ、第4世代が登場しました。最新の基準に合わせてさまざまな点が進化しており、安全性能が増した他、エンジン性能も向上しています。

特筆するべきはディーゼルエンジンで、3,000Lディーゼルターボから2,800ディーゼルターボへと排気量は減っていますが、パワートレインを一新したことから馬力などは前世代と同等。

4速ATから6速ATに変わり、トヨタの最新エンジンを搭載したことで、燃費が改善され、加速性などのドライブ性能も上がったとしています。

また、リアタイヤは標準でダブルタイヤを履くようになり、キャンピングカーにとって嬉しい安定性が増しています。
今後、第4世代カムロードを採用したキャンピングカーが登場することで、走行面での進化を実感できるようになるかもしれません。


カムロードベースのキャンピングカーで燃費を良くするには?

カムロードベースのキャンピングカーは決して燃費が良いとは言えませんが、普段の運転で燃費を良くすることは可能です。以下3つのポイントを参考にしてみてください。

安全運転を心がける

すべての車の運転に共通することですが、安全運転を心がけることで燃費の改善にもつながります。
安全運転の基本は、ゆっくり加速すること、早めにブレーキを踏むことです。加速と減速を緩やかにすることで、燃費の消費も抑えられます。

なお、キャブコンは車両総重量が重いことから、その他の車と比べても安全運転が求められると言われています。

ブレーキを踏んでから止まるまでの制動距離が長くなっているため、車間距離を十二分に空け、ブレーキを早めに踏むことで安全に走行できます。また、速度の出しすぎにも注意が必要であり、高速道路でも他の車に気を取られずゆっくり走ることが大切です。

空気圧を適正に保つ

燃費を改善するためには、タイヤの空気圧を適正に保つことも重要です。空気圧は低くても高すぎてもタイヤに負担をかけるため、定期的にチェックを行い、適切に保つようにしましょう。

上記の安全運転と同様、燃費だけでなく安全にもつながります。

空気圧が適正より低すぎた場合、タイヤの内側と外側に負荷がかかるようになり、パンクなどのバーストが起きやすくなります。一方、空気圧が高すぎた場合はタイヤの中央に負荷がかかるようになり、やはりバーストが起きやすくなります。空気圧は適切に保つことで、タイヤ全体に均等に圧力がかかるようになります
もちろん、燃費にも影響があり、乗り心地も悪くなる可能性があります。

空気圧のチェックは、ガソリンスタンドなどで無料で行ってもらえます。また、測定器やエアーコンプレッサーを使うことで、自身でメンテナンスすることも可能です。
キャンピングカーは大きな車体を運んでいるため、月に1回や2ヶ月に1回など、短めの周期を決めて定期的にチェックするようにしましょう。

キャンピングカーの空気圧については、以下の記事にて詳しくまとめているので、あわせてご覧ください。
知れば簡単!キャンピングカーの安全性を高めるタイヤの空気圧

無駄な荷物を載せない

キャンピングカーの燃費が悪い原因は車体の重さにあるため、少しでも軽く保つことも重要です。具体的には、荷物の載せっぱなしを極力なくし、キャンピングカーで出かけないときは小まめに下ろしておくようにしましょう。
また、何度かお出かけを繰り返していると、いつの間にか使わなくなったものが車内に置きっぱなしになってしまうこともあります。

なお、キャンプなどのアウトドアに出かける際に荷物を少なくすることには、注意が必要です。自然を相手にするアウトドアでは、荷物を減らすことで危険を招くこともありえるため、必要な荷物は確実に持っていくようにします。


燃費を理解してキャンピングカーを選ぼう

決して燃費の良い車とはいえないカムロードベースのキャンピングカーですが、その分、部屋1つを運んでいるかのような内装を実現し、キャンプやアウトドアの利便性を大きく上げている点が魅力です。

バンコンや軽キャンパーなど、他のタイプのキャンピングカーとも比べながら、自分の納得できる1台を探してみてください。

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