代表的なキャンピングカーメーカーと人気車種をご紹介
公開日:2023年11月17日- カテゴリー:
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日本におけるキャンピングカー旅行は、もはや一部のキャンプ愛好家だけの趣味ではなく、多くの人が身近に楽しめる旅行スタイルの一つになりました。
そういった影響から、日本でも思い切ってキャンピングカーを購入しようと考えている人が次第に増えてきています。
ですが、キャンピングカーメーカー(ビルダー)は数が多く、メーカーによって特徴が大きく異なるため、どこから調べればよいのか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、「キャンピングカーを製作する国内外の代表的なメーカー」について解説します。
各メーカーの特徴や魅力、人気車種などに加えて、どのような人におすすめなのかも併せて紹介しています。「これから知ってゆきたい」という人は、ぜひ参考にして下さいね。
【1】国内のキャンピングカーメーカー 特徴と人気車種
国内のキャンピングカーメーカー(ビルダー)が製作する車両は、日本の交通事情やインフラに合わせた設備になっているため、どこでも安心して旅行できることが大きなメリットです。
日本の自動車メーカーの人気車種をベースにした車両も多いので、運転しやすく、普段使いしやすいのも特徴です。
キャンピングカーでの旅行は、特別な非日常体験であると同時に、どこかしら緊張を感じてしまうものです。そんなとき、ストレスフリーな走行性能や居住性がもたらしてくれる「安心感」は、何物にも代えがたいでしょう。
また、日本メーカーの車両デザインは、可愛いものから高級感あるものまでバリエーション豊かなことが魅力です。特に、「軽キャン」「可愛い」という車両を探している人は、まず日本メーカーから探してみることをおすすめします。
(1)ナッツRV
ナッツRVは、国内最大手のキャンピングカーメーカー(ビルダー)です。軽キャンやバンコン、フルコンなど、取り扱い車種がとても幅広いことが魅力です。
スムーズで快適な車中泊旅行を実現できるように、オリジナルの高断熱コンポジットパネルや超急速充電システムといった高性能の設備や装備、パーツなどを数多く搭載しています。
また、サポートの手厚さにも定評があり、ユーザーは全国8ヶ所にある直営店のどこでもメンテナンスを受けられます。旅先での車両トラブルが心配だという人に、特におすすめできるメーカーです。
初めてキャンピングカーを購入するなら、ぜひチェックしておいて損はないでしょう。
(2)VANTECH(バンテック)
VANTECH(バンテック)は、キャブコンの人気が高く、国内シェアのトップクラスを占めるキャンピングカーメーカー(ビルダー)です。
トヨタやいすゞ、日産といった日本の自動車メーカーをベース車にしているため、走行性が高く、普段使いしやすいことがメリットです。
最近では軽キャンの販売も開始し、さらに多くのファンを獲得しています。
高級感あるヨーロッパデザインが魅力の内装は、キャンパーたちの憧れでもあります。機能美とスタイリッシュを両立させたデザインを探している人に、特におすすめです。
また、架装部分の保証期間が2年間と長いのも、VANTECHならではのメリットです。
優雅なデザインの車両を探している人は、ぜひ一度チェックしてみて下さい。
(3)バンショップミカミ
バンショップミカミは、軽キャンの火付け役とも言われているキャンピングカーメーカー(ビルダー)です。代表的な車両には「テントむし(TENTMUSHI)」があります。
メディアで紹介される機会が多いので、キャンパーではない人にもよく知られています。
「テントむし」はハイゼット(ダイハツ)がベース車なのでとても運転しやすく、普段使いしやすいことがメリットです。軽自動車なので、車両費・維持費ともにコストを抑えられます。
見た目はコンパクトですが、考え抜かれた内装のため、車両内はゆっくり寛げることも魅力です。また、内外装がおしゃれで可愛いので、オリジナリティあるデザインの車両を探している人にもおすすめです。
同シリーズには「Dテントむし」があり、大人4名が就寝できます。展示会を行っていることも多いので、ぜひチェックしてみて下さい。
(4)トイファクトリー
トイファクトリーは、バンコンの国内シェア30%を占めるキャンピングカーメーカー(ビルダー)です。ベース車がハイエース(トヨタ)なので、普段使いにも適しています。
車載ソーラーパネルや断熱素材など、先端技術を積極的に取り入れた設備が特徴です。もともと内装を手がけていた会社だったこともあり、機能とスタイリッシュを両立させたデザインが魅力的です。
また、岐阜県内にユーザー専用のキャンプ場「トイの森」があることも、トイファクトリーならではのメリットです。長期旅行に利用したり、ユーザー同士で交流したりと、様々な形で楽しめます。
車両がもたらす楽しさもひっくるめてキャンピングカーを楽しみたい人に、特におすすめです。
(5)FOCS
FOCSはフジカーズジャパンのオリジナルブランドで国内2拠点で全て自社生産を行っているキャンピングカーです。
FOCSの魅力は何といってもその内装です。家具製作では神社やお寺を建設するときに宮大工が用いる「宮大工工法」を用いており、移動中の振動で生じる「ねじれ」や「軋み・がたつき」に強いのが特徴です。
また、「日本全国どこでも快適に過ごせるキャンピングカー」というコンセプトのもと、「寒暖差±50℃」を基準に断熱を施工しています。そのため、夏は気温30℃以上、冬は気温-20℃の北海道でも快適に過ごすことができます。
目に見えない部分にまで拘っているのは他のキャンピングカービルダーには無いFOCS唯一の特徴と言えます。
運転しやすいトヨタハイエースをベースにコンパクトな標準ボディからワイドボディ、スーパーロングとラインナップも豊富にあるため、ご自身のスタイルにあわせて選べるのもポイントです。
【2】海外のキャンピングカーメーカー 特徴と人気車種
現在日本で取り扱いのある海外のキャンピングカーメーカー(ビルダー)は、主にヨーロッパ製とアメリカ製です。
ここでは、特に人気が高いヨーロッパ製の特徴や人気車種について解説します。
ヨーロッパは全域にキャンピングカーメーカーがあり、老舗から新興ブランドまで様々です。最大の特徴は、洗練されたデザインと機能性、そして走行性の高さです。
スタイリッシュな内装にこだわった車両が多く、日本にも大勢ファンがいます。また、コンパクトでありながら十分な機能性が備わっていることも魅力です。
数多くのキャンピングカーメーカーがありますが、その大半がベース車にデュカト(フィアット)を使用していることも特徴の一つと言えるでしょう。
様々な車種をベースにしている日本とは、その点も少し異なります。
(1)Dethleffs(デスレフ)
Dethleffs(デスレフ)は、ドイツにある老舗キャンピングカーメーカー(ビルダー)で、ヨーロッパ最古とも言われています。居住性・機能性・安全性・デザインどれも超一流で、ヨーロッパでトップレベルの人気があります。
全体的に、スタイリッシュで高級感のあるデザインが最大の魅力です。ですが、小型トレーラーからフルコンまで様々な車種が揃っているため、理想通りの車両が見つかりやすいでしょう。
ラグジュアリーな車両を求めている人に、まずチェックしてほしいメーカーの一つです。
(2)Ace Caravans/Across Car
Ace Caravans/Across Car(エースキャラバンズ/アクロスカー)は、スペインのキャンピングメーカー(ビルダー)です。ヨーロッパらしい高級感を楽しめるデザインが特徴です。
日本メーカーであるフジカーズジャパンとも共同開発しているため、ヨーロッパメーカーでも安心して乗れることがメリットです。
特に「ACE 565シリーズ」は、冷蔵庫・シャワー・トイレといった水回りやコンロなどが日本仕様なので、ストレスフリーで過ごせるでしょう。
ヨーロッパデザインには惹かれるけど居住性が不安だという人に、特におすすめのメーカーです。
まとめ:キャンピングカーメーカー ぜひ展示会にも足を運んでみて
現在、キャンピングカーは世界的なブームになっており、様々なキャンピングカーメーカー(ビルダー)がオリジナリティある車両を製作しています。今回の記事では、その中のほんの一部を紹介しました。
キャンピングカーメーカーの特徴は、エリアによって異なります。日本とヨーロッパの大まかな違いは、下記の通りです。
- 日本:国内での使用に最適。普段使いしやすい車両が多い。可愛いデザインもある。
- ヨーロッパ:コンパクトで機能的。洗練されたスタイリッシュなデザインが多い。
どこから見ればよいのか迷っている人は、まずはここから絞ってゆくのもおすすめです。
内外装デザインや車両サイズは、やはり実物を見てみるのが一番です。気になるメーカーが見つかったら、ぜひ展示会や直営店などに足を運んでみて下さいね。
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