自分に合うのはどれ?キャンピングカーの6つの種類をご紹介
公開日:2019年7月26日 2023年10月30日 更新- カテゴリー:
キャンプや釣り、バーベキュー、気ままなドライブなど、アウトドアをより楽しくしてくれるのがキャンピングカーです。ベッドやテーブル、キッチンなどを備えるキャンピングカーで移動することで車中泊が快適になり、アウトドアの趣味をより深く楽しんだり家族でたくさんの思い出を作ったりできます。そんなキャンピングカーの購入を検討する際は、どんな種類のキャンピングカーがあるのかを知り、その特徴を把握することが大切です。今回は、キャンピングカーを6つの種類に分け、それぞれの特徴や向いている人の特徴をご紹介します。
フルコン(フルコンバージョン)
自動車のベース部分を指すシャシーをもとに、すべてをキャンピングカー仕様に製造されたキャンピングカーです。特に自由度が高く、大型のキャンピングカーとなるので自宅と変わらないような快適性があります。
キャンピングカー専用に作られているため、車体が重くなりがちなキャンピングカーでも走りが安定しているのが特徴です。また、車内も移動中・停車中関係なく自宅と同じように快適に過ごすことができる居住性の高さもフルコンの魅力です。
日本ではシャシーだけの生産がなく、大きすぎるキャンピングカーは国内の道路事情に合わないことからフルコンは作られていません。そのため、購入の際は一部モデルを輸入車として購入することになります。
キャンピングカーに乗り慣れていてさらに上質なものを求める方に向いている種類といえます。
キャブコン
最もキャンピングカーらしい見た目をしているのが、トラックなどの荷台に居住スペースを架装したキャブコンです。キャブコンは「キャブコンバージョン」を略した名称で、キャブ(運転席)を残してコンバージョン(転換)していることからこのように呼ばれます。車体が大きい、家のようなドアがある、運転席上部にせり出しているバンクがあるなど、一目でキャンピングカーだと分かる見た目をしています。
キャブコンはキャンピングカーの中でも居住スペースが広いため、快適に過ごしやすいという特徴があります。出先で雨が降ったとしても、立って歩けるほど中が広いため、ゆったりと過ごすことが可能です。快適な睡眠のためには重要なベッドも、キャブコンであれば常設でダブルベッドやクイーンサイズのベッドを備えるなど、快適性が重視されています。トイレやシャワー、エアコン、冷蔵庫など、機能面でも充実しています。
キャブコンは、家族でアウトドアに出かけたい人やとにかく快適に過ごしたい人に向いています。
家族が3人、4人となれば、キャブコンより小さいキャンピングカーだと手狭に感じることがあります。何年も使ってたくさんの思い出を作ることを考えると、家族みんなで広々と使えるキャブコンがおすすめです。
キャブコンは機能面が充実しているので、出先でも車内で過ごすことが多い、不便な思いはしたくないという場合にも適しています。また、生活に必要な装備や道具を一通り積み込めるため、長期間の旅行を楽しみたい場合にもぴったりです。
キャブコンの詳しい特徴については、以下の記事をご覧ください。
長期間のアウトドアに最適!キャブコンの概要とメリット・デメリット
具体的なラインナップを知りたい場合は、以下のページをご覧ください。
バスコン
キャブコンよりもさらに広い居住スペースを誇るのが、マイクロバスをベースにしたバスコンです。大人数を運送するためのマイクロバスをベースとしているので、居住スペースを贅沢に使用し、高級ホテルの一室のような使い心地を実現しているモデルが多くあります。強力なエンジンを積んでいる、ダブルタイヤを採用しているなど走行性能が高いことも特徴で、走行中も快適な乗り心地です。
バスコンはとにかく居住スペースが広く、前部をダイネット(リビングスペース)、後部をベッドルームというように2つの部屋に分離している構造が多く見られます。クイーンサイズやキングサイズのベッド、ロングソファなど、大型の家具を贅沢に使っている点も特徴です。収納スペースも多く、キャンプ道具などを多く積み込む際にも活躍します。
バスコンは、家族3世代や大勢の友人を招いてアウトドアに出かけたい人に向いています。居住スペースを贅沢に使えるバスコンは就寝可能な人数も多く、大勢でキャンプに出かけることが可能です。また、高級感のある内装と便利な家具で贅沢な旅をしたい、という人にも向いています。長期の旅行で長い時間をキャンピングカーの中で過ごす場合は、バスコンの快適さは大きな魅力となります。
なお、ベースとなるマイクロバスを運転するには中型免許や大型免許が必要ですが、バスコンは居住スペースを作ることで乗車可能人数が抑えられているため、普通免許でも運転が可能です。
バスコンの詳しい特徴については、以下の記事をご覧ください。
具体的なラインナップを知りたい場合は、以下のページをご覧ください。
バンコン
主に商用のバンをベースに中を架装したキャンピングカーが、バンコンです。居住スペースはキャブコンよりも狭くなりますが、その分車体は比較的コンパクトで、運転のしやすさに利点があります。基本的にバンの外装はそのままに、内装のみをキャンピングカー仕様に仕立てるため、車体のサイズで比較するとリーズナブルなモデルが多くあります。
バンコンはキャブコンやバスコンのように居住スペースを贅沢に使うことはできませんが、その代わり各モデルでテーマをもって設備の取捨選択が行われています。そのため、よく吟味して選ぶことで自分にとって使い勝手の良い1台を選ぶことができます。例えば、外で過ごす時間が多いなら収納スペースの多いモデルを選んで趣味の荷物をたくさん積み込む、冬場の旅行が多いならFFヒーター標準搭載モデルを選ぶかオプションで追加する、などの選び方があります。
バンコンは、夫婦の2人旅や小さい子どもが1人の家族など、少人数で楽しみたい人に向いています。バンコンは、2人で就寝するなら広々と快適に眠ることが可能です。また、アウトドアだけでなく車を日常でも使いたいという場合にもバンコンが活躍します。
バンコンの詳しい特徴については、以下の記事をご覧ください。
キャンピングカー初心者におすすめ!バンコンのメリット・デメリット
具体的なラインナップを知りたい場合は、以下のページをご覧ください。
トラキャン、ピックアップキャビン
普段はトラックを生活用に使い、アウトドアに出かけるときだけ居住スペースを荷台に乗せるスタイルのキャンピングカーをトラックキャンパー、略してトラキャンと呼びます。トラキャンの居住スペースは取り外しが可能なためキャビンと呼ばれ、トラキャンはピックアップキャビンと呼ばれることもあります。
トラキャンは広々としたスペースを確保できる点も特徴ですが、最大の特徴は取り外すことでトラックを日常使いにできる点にあります。キャビンを置いておくスペースがあれば、必要なときだけ乗せて走ることが可能です。
トラキャンはこのように、車を日常的にも使いつつ、広いスペースでキャンプを楽しみたい人に向いています。
トラキャンの具体的なラインナップを知りたい場合は、以下のページをご覧ください。
なお、日本ではトラキャンの流通数が少ないため、在庫がない場合もあります。
軽キャンパー
比較的リーズナブルな価格で乗れるのが、軽自動車をベースにした軽キャンパーです。ベースとなる車両が安く、詰め込める設備も限られるため、キャンピング機能を有しつつもリーズナブルに購入できます。
軽キャンパーでは比較的車体の大きいワゴンタイプやバンタイプの車種が採用されますが、それでも居住スペースが狭いため、効率よく機能性を詰め込むためにさまざまな工夫がなされています。軽キャンパーによく見られる「ポップアップルーフ」はそのひとつで、天井が上に跳ね上がり、そのスペースを就寝スペースとして活用できます。
軽キャンパーは、1人旅を楽しみたい人に向いています。多くのモデルは2人以上の就寝が可能なので、狭さが気にならなければカップルや親子で旅行を楽しみたい場合にも選択できます。また、車体が小さく小回りが利くため、ドライブしながらあちこち見て回るような旅行にも向いています。
軽キャンパーの詳しい特徴については、以下の記事をご覧ください。
具体的なラインナップを知りたい場合は、以下のページをご覧ください。
キャンピングトレーラー
トレーラーに居住スペースを架装し、ヘッド車で引っ張るスタイルにしたキャンピングカーがキャンピングトレーラーです。トラキャンと同じように居住スペースと車両を分離できる点が特徴で、多くのキャンピングトレーラーはバスコンにも匹敵するような広い居住スペースと快適な内装を実現しています。
キャンピングトレーラーはトレーラーを切り離せるため、普段はヘッド車だけを使えるメリットがあります。また、キャンプ場へ着いたらトレーラーだけを置いておき、ヘッド車で周辺観光に繰り出すといった楽しみ方もできます。
キャンピングトレーラーの多くは大型ですが、小型車で牽引できるような小型のキャンピングトレーラーもあります。そのため、乗る人数や求める機能性に合わせてサイズを選択できます。
キャンピングトレーラーは、普段も車をよく使う人やキャンプ場に長く滞在したい人に向いています。また、大型のキャンピングトレーラーは内装の充実度も高く、高級ホテルのような贅沢な使い心地でキャンプを楽しみたい人にもぴったりです。
キャンピングトレーラーの詳しい特徴については、以下の記事をご覧ください。
キャンピングカーと比較!大型キャンピングトレーラーの魅力と注意点
具体的なラインナップを知りたい場合は、以下のページをご覧ください。
自分に合った種類を見極めよう
このように、キャンピングカーには多くの種類があり、どう使いたいかによって適した種類が変わります。また、同じ種類のキャンピングカーでもモデルによってコンセプトや機能面が異なるため、よく吟味して自分に合ったキャンピングカーを選ぶことが大切です。
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