国産最大級!“セミフルコン”のキャンピングカーの特徴や魅力
公開日:2022年2月5日 2023年11月22日 更新- カテゴリー:
目次
キャンピングカーの中でもさまざまなサイズのタイプがあり、特に大きなタイプの1つが「セミフルコン」です。セミフルコンのキャンピングカーはその他のキャンピングカーより大きく、内装が豪華で、装備が充実しています。
今回は、セミフルコンがどのようなキャンピングカーなのかについて、詳しくご紹介します。
セミフルコンとは?
キャンピングカーの中でも大型のセミフルコンは、マイクロバスをベースに作られているキャンピングカーです。マイクロバスのベース部分や先頭のキャブ部分を残し、残りをキャンピングカー用のシェルとして作り変えることでセミフルコンのキャンピングカーとなります。
後に詳しくご紹介するフルコンは、自動車のベース部分を指すシャシーをもとに、すべてをキャンピングカービルダーが製造するキャンピングカーです。
日本ではシャシーだけを生産している自動車メーカーはないため、国産のフルコンはなく、国産のキャンピングカーではセミフルコンが最も大きいタイプとなります。
セミフルコンの特徴
国産最大級のセミフルコンには、以下のような特徴があります。
豪華な内装
セミフルコンはマイクロバスをベースにし、またさらに前方のキャブ部分を残して大きなシェルを架装しているため、かなり大型です。セミフルコンでは大きな居住スペースを活かし、豪華な内装に仕上げられています。
例えば比較的小型のキャンピングカーではレイアウト変更で展開する必要があるベッドですが、セミフルコンの場合は居住スペース内に常設のベッドを備えています。大きさもクイーンサイズなど豪華なもので、高級ホテルを思わせる装飾も特徴です。
また、十分な居住スペースを活かし、単独のシャワールームやトイレルームを備えていることもあります。
運転席から車内後方までのアクセスもよく、家の中で過ごしているのと変わらないような快適な居住性を実現しています。
高級キャンピングカーの特徴と価格についてはこちらの記事もご参考ください。
高級キャンピングカーは便利でラグジュアリー!特徴や価格について解説
快適な走行性
セミフルコンはマイクロバスをベースにしていることから、その他のタイプのキャンピングカーと比べても走行性が快適という特徴があります。
マイクロバスはもともと大人数を運ぶための自動車であり、エンジン性能が高く、タイヤも大型のものが使用されているなど走行性に優れています。マイクロバスをベースにしたセミフルコンも同じで、運転がしやすく、乗り心地も快適です。
運転できる免許証の種類
マイクロバスは11人以上の座席を備えていることから、運転するには乗車人数29人以下の車を運転できる中型免許が必要となりますが、セミフルコンはその限りではありません。
キャンピングカーでは居住スペースを架装し、座席数が少なくなっているため、乗車人数が10人以下であれば普通免許や準中型免許でも運転が可能なことがあります。
もう1つポイントとなるのが車両総重量で、準中型免許を取得していれば車両総重量7.5トン未満まで運転できます。また、2007年6月2日~2017年3月11日までの期間に普通免許を取得した場合は、5.0トン未満の車まで運転できます。なお、この期間に取得した普通免許は、その後の更新で5.0トン未満限定の準中型免許に切り替わっています。
こういった条件に合致した車両であれば、セミフルコンのキャンピングカーを運転することが可能です。
一方で、2017年3月12日以降に普通免許を取得した場合は、3.5トン未満の自動車しか運転できないため、これより車両総重量の重くなるセミフルコンは運転できません。
セミフルコンに近いタイプのキャンピングカー
ここでは、セミフルコンと近いタイプのキャンピングカーについてご紹介します。
フルコン
上記でもご紹介したとおり、シャシーの状態から作り上げたキャンピングカーをフルコンといいます。運転席を含むキャブからすべてキャンピングカー仕様に架装するため、特に自由度が高く、大型のキャンピングカーとなります。
日本ではシャシーだけの生産がないこと、大きすぎるキャンピングカーは国内の道路事情に合わないことからフルコンは作られず、一部モデルを輸入車として購入できます。
フルコンの特徴はとにかく大きいことで、中には全長が8mを超えるようなモデルや、小型の自動車を中に積んで運べるようなモデルまであります。また、内装は豪華でデザイン性が高く、高級ホテルの1室を思わせる豪華な作りになっています。
バスコン
マイクロバスをベースに作られるキャンピングカーです。セミフルコンもマイクロバスをベースにしていますが、キャブを残して専用のシェルを架装するのに対し、バスコンでは外装を変更することはなく中身だけ架装します。
マイクロバスをそのまま利用するためセミフルコンに比べると居住スペースは狭くなりますが、もとが大きな車のためその他のキャンピングカーに比べると広々としており、充実した装備や豪華な家具が利用できます。
また、セミフルコンと同じく走行性能が高く、移動中も乗り心地が良く快適です。
ここまでご紹介してきた大型のキャンピングカーの特徴について、以下の記事にてさらに詳しくご紹介しています。
とにかく快適で機能的!高級キャンピングカーの特徴と魅力を解説
その他のキャンピングカーの種類
ここまでは大型のキャンピングカーについてご紹介してきましたが、ここからはそれ以外のキャンピングカーについてもご紹介します。
キャブコン
トラックなどの大型の自動車をベースに、荷台部分を架装して作られるのがキャブコンです。セミフルコンなどの特に大型のキャンピングカーよりは小さくなりますが、日本のキャンピングカーとしては大型のカテゴリーとなります。
キャブコンには、荷台部分を自由に架装することから居住スペースが広いため乗車人数や就寝人数が多く、成人男性でも立ったまま中で移動ができるといった特徴があります。
オプションも充実しており、エアコンやヒーター、車内で電化製品を使うための大容量サブバッテリー、大きな冷蔵庫や使いやすいシンクを備えたギャレーなどが利用できます。
バンコン
主に商用で使われるバンをベースに作られるのがバンコンです。バンの外装はそのままのため、キャブコンに比べるとキャンピングカー感は薄く、また小型になります。
限られた居住スペースを有効活用するためにさまざまな工夫がなされており、例えば就寝時のベッドは展開して使います。オプションの選び方によってはコンパクトなボディに必要な装備を詰め込むことも可能なので、キャブコンほど大きくなくても満足のキャンピングカーライフを送れるでしょう。
また、外観が一般的なバンのため、日常使いにもしやすく、出先での駐車場探しに困らないという特徴もあります。
軽キャンパー
軽自動車をベースに作られるのが軽キャンパーです。道路の狭い日本ならではのキャンピングカーであり、比較的リーズナブルな価格で、必要最低限のキャンピングカー機能を揃えることができます。
軽キャンパーの中にもいろいろなタイプがあり、軽トラをベースにしてキャブコンのように大胆に架装したもの、天井を上に跳ね上げて就寝スペースを拡張する「ポップアップルーフ」を備えたものなどがあります。
釣り道具を積み込むのに特化したモデル、ペットと一緒にキャンプを楽しむことをコンセプトにしたモデルなど、目的に特化したモデルが多いのも軽キャンパーの特徴です。
キャンピングトレーラー
トレーラーをキャンピングカー仕様に架装したものが、キャンピングトレーラーです。これまでのキャンピングカーとは違って自走せず、ヘッド車を使って牽引して使います。
キャンピングトレーラーの中でもさまざまなタイプがあり、大型でまるで家のような内装を持つタイプから、小型で牽引免許なしでも運転できるタイプまであります。
自身に合ったキャンピングカーを選ぶことが大切
セミフルコンは国産のキャンピングカーの中では最も大型のタイプであり、装備が充実していて、内装も豪華です。
しかし大きければ正解というわけではなく、キャンピングカー選びにおいては「自身に合うか」という視点が重要です。1人や夫婦2人で気ままな旅を楽しみたいなら軽キャンパーが向いていますし、家族で長期旅行に繰り出すことが多ければセミフルコンの充実した装備が大きなメリットになるでしょう。
キャンピングカーを選ぶ際は、まずレンタルから試してみるのもおすすめです。フジカーズジャパンでもレンタルキャンピングカーを取り扱っているので、ぜひご検討ください。
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