まずは乗り心地を体感!購入前にキャンピングカーをレンタルしよう
公開日:2019年1月30日 2020年11月5日 更新- カテゴリー:
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キャンピングカーの購入で失敗しないためには、事前にレンタルをして乗り心地や運転感覚を確認することが大切です。乗用車と何が違うのか、どういう装備が備わっているのかなどを直に確認することで、自分に合ったキャンピングカーかどうかを正確に判断できるようになります。
そこで今回は、キャンピングカーをレンタルするメリットと、レンタル時に装備を確認する際のポイントをご紹介します。また、代表的なキャンピングカーのタイプである「バンコン」と「キャブコン」の乗り心地比較についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
バンコンとキャブコンの乗り心地比較
キャンピングカーにはさまざまなタイプがあり、主なタイプには商用バンをベースに作られた「バンコン」、トラックなどをベースに作られた「キャブコン」があります。バンコンは商用バンの内装のみを架装したものが多く、見た目の変化はほとんどありません。一方キャブコンは、ベース車の後部を大胆に架装し、高さも前後もインパクトのある大きさになっています。
キャブコンは車内のスペースが広く、かがまずに立って移動できる他、ベッドやキッチンなどキャンピングカーとしての装備も充実しています。そのため「いつかはキャブコン」と憧れの対象にもなっていますが、全てがバンコンより優れているわけではありません。バンコンのほうが優れている点として挙げられるのが、乗り心地です。
バンコンは車内のみを架装しているため、見た目に変化がほとんどないだけでなく、多くはタイヤやシャシーなどの足回りもそのままです。バンコンのベースとなる車の多くは商用に使われているため足回りがしっかり作られており、装備や荷物を積み込んで多少重量が重くなっても乗り心地に大きな影響はありません。
一方キャブコンは、立って歩けるほど広いことから車高が高く、多くの車種は運転席上部にせり出した「バンクベッド」と呼ばれる装備を備えています。さらには車内の装備も高い位置に設置されることが多く、重心が高いキャンピングカーとなっています。重心が高いためにキャブコンは横揺れに弱く、カーブを曲がるときや強風が吹いたとき、隣を別の大型車が通過したときなどに車体が揺らされ不安定に感じます。高速走行は控え、ブレーキやカーブに気をつければ問題はありませんが、バンコンに比べて乗り心地という面では一歩譲る形になります。また、加速やブレーキの制動も弱く、キビキビ走れないことにストレスを感じることもあります。
キャブコンは車体重量が重いことから、燃費においてもバンコンのほうが優れています。バンコンは商用バンから走行性能がほとんど変わらないため、エンジン性能やボディサイズ、装備・家具の量によっても変わりますが、7~9km/L程度は燃費を確保することが可能です。一方、キャブコンだと5~7km/L程度だと思っていたほうが良いでしょう。
乗り心地についてしっかり確認したいという場合は、購入を検討する前にレンタルで比較してみることがおすすめです。
キャンピングカーをレンタルする2つのメリット
キャンピングカーの購入は、決して安い買い物ではありません。失敗しないためには、レンタルをして乗り心地や運転感覚を確認することが大切です。以下で、キャンピングカーをレンタルするメリットをご紹介します。
1.使い勝手を確認できる
キャンピングカーをレンタルする最大のメリットは、購入前に使い勝手を確認できることです。
「運転感覚は乗用車と異なるのか」「寝心地はどうか」など、キャンピングカーは実際に乗車したり運転したりしなければ分からないことが多い乗り物です。そのためWebサイトやカタログの情報だけを見て購入に踏み切った場合、「イメージと違った」「買わなければよかった」などと後悔する可能性があります。
レンタルして使い勝手を確認すれば、事前にイメージと実態のギャップを埋めることができるので、購入するかどうかを冷静に判断できます。
例えば、キャンピングカーの制動距離は乗用車の約2倍~3倍です。乗用車を運転するときと同じ感覚でブレーキを踏むと、想定していた停車位置よりも先の位置で停車します。また、キャンピングカーは後輪から車体最後尾までの距離が乗用車よりも長いため、バックしづらく感じることがあります。
購入前にレンタルし運転すれば、こうしたキャンピングカーならではの特徴も実際に体感できるので、購入後の運転で戸惑うことが少なくなります。また、バックモニターを配置するなどの対策も取りやすくなります。
2.さまざまな車両を比較・検討できる
キャンピングカーは、各車種によって使用感や装備、追加できるオプションはが異なるため、どの車種が自分に合っているかどうかを事前に確認することは重要なステップといえます。
キャンピングカーをレンタルすれば、それぞれの車種の特徴を確認・比較できるので、自分が求めている理想のキャンピングカーを選ぶことができます。
例えばキャンピングカーの場合、車種によって備えられる水の量や電気などのエネルギー量が異なります。備えつけのポリタンクに入る水量で足りるか、冷蔵庫やヒーター、AV機器などを動かすバッテリーの容量は適切かなどを比較・検討することで、必要なオプションが何なのかを具体的に想像でき、より使い勝手のよいキャンピングカーを選ぶことができます。
レンタルしたら装備を確認!必要かどうかを判断しよう
キャンピングカーには、FFヒーターやポップアップルーフなど、さまざまな装備を搭載できます。以下では、代表的な7つの装備の特徴と、必要かどうかを判断する際のポイントをご紹介します。
1.FFヒーター
車内を効率よく暖める暖房機器のことを「FFヒーター」といいます。キャンピングカーの車種によって、標準装備かオプションかは異なります。そんなFFヒーターの魅力は、燃料であるガソリンや軽油、ガスさえあれば、エンジンを止めていても使用できることです。また、車内の空気を汚さないので一酸化炭素中毒の心配もなく、就寝中も安心して車内を暖めることができます。
※FFヒーターの仕様により燃料は異なります。
もし冬場のアウトドアでキャンピングカーを利用するのであれば、FFヒーターは備えておきたいアイテムといえます。キャンピングカーをレンタルする際に、ヒーターが装備されている車両は、どれくらいの時間で社内が暖かくなるかなど確認しましょう。その上で実際キャンピングカーを購入する際に、ヒーターが必要かどうか価格も含めた検討をおすすめします。
2.サブバッテリー・ソーラーパネル
キャンピングカーをはじめとする車のメインバッテリーは、ヘッドライトやブレーキランプ、エアコンなど、車全体の電気系統を動かす役割を持っています。そのため、キャンピングカーの利用を検討している方の中には「電化製品を使用する上で必要な電気も、メインバッテリーでまかなえる」と思っている方もいるのではないでしょうか。
しかし実際には、メインバッテリーの電気だけで電化製品を使用することはできません。メインバッテリーとは別に「サブバッテリー」をいくつか搭載し、使用できる電気を増やすことではじめて電化製品を使用できるのです。
キャンピングカーに欠かせないアイテムであるサブバッテリーは永久的に使用できるものではなく、使用し続けることで容量がなくなると充電する必要が出てきます。サブバッテリーの充電方法は、主に走行充電とアイドリング充電、外部充電、ソーラー充電の4つで、それぞれでメリットは異なります。
例えばソーラー充電は、太陽光エネルギーで電気を蓄える方法です。
天候が良ければ走行中・駐車中のいずれでも屋根のない場所で充電することができます。また、運転中は走行充電も可能です。そのためレンタル時は、すでにソーラーパネルが設置されているキャンピングカーを選びましょう。
キャンピングカーをレンタルして実際に利用してみると、想定以上に電力を消費していたというケースもあります。
基本的にキャンピングカーをレンタルする際、装備されているサブバッテリーは1つです。このことを踏まえた上で、実際に購入する際はどれくらい電力があれば安心なのか慎重に検討し、必要なサブバッテリーの個数とソーラーパネルの必要性を明確にしましょう。
3.ポップアップルーフ
「ポップアップルーフ」とは、キャンピングカーの屋根部分を改良して取りつける折りたたみ式のテントです。走行時や使用していない時はコンパクトに収納でき、休憩時や就寝時には展開して広々と使用できます。内部には網戸か採光・風通し用の窓が備わっているので、ある程度の明るさが確保でき換気も可能です。またキャンピングカーの屋根部分に設置されているため、高いところから外の景色を一望できます。
ポップアップルーフつきのキャンピングカーをレンタルしたら、快適に過ごせるか、防寒・防雨対策は十分か、車内とポップアップルーフ間の行き来はスムーズに行えるかなどを確認することが大切です。使用感をチェックすることで、必要かどうかを判断しやすくなります。
4.トイレ
キャンピングカーに乗って移動するとき、必ずしもトイレがある道を走るとは限りません。また、山奥や人里離れた土地でキャンプなどのアウトドアを楽しむこともあります。
キャンピングカーをレンタルしたら、実際にトイレを使う場面がどれくらいの頻度であるかの目安がわかります。その上でキャンピングカーを購入する時に、トイレを付けるかどうか検討しましょう。
キャンピングカーに設置できるトイレの種類は「ポータブル式」「カセット式」「マリン式」の3つに分けられ、それぞれで特徴やメリット・デメリット、排せつ物を溜めるタンクの容量は異なります。
ポータブル式はその名の通り持ち運びが可能で、キャンピングカーに直接取り付ける必要がありません。加えて、他の2種類に比べコストが安いことが特徴です。カセット式は汚物タンクが社外に設置されており、外側から取り外せます。マリン式は汚物タンクが社内に備え付けられており、ホースをつないでダンプステーションという専用の汚物施設で処理します。
2019年現在、日本国内にダンプステーションは数えるほどしかありません。そのため、マリン式を選ぶ場合、自宅に汚水処理様の排水口を増設する方もいらっしゃいます。
5.冷蔵庫
冷蔵庫は、長期間のキャンプでは特に高い利便性を発揮します。食べ物や飲み物を保存できる他、冷凍庫が備わっている冷蔵庫であれば、氷を溶かすことなく保管することも可能です。
冷蔵庫つきのキャンピングカーをレンタルしたら、扉の開き方を確認することをおすすめします。冷蔵庫には上開きタイプと横開きタイプがあり、例えば子どもと一緒にキャンピングカーに乗るのであれば上開きタイプは適していません。
なぜなら、上開きタイプだと扉を開けるのに強い力が必要になる他、誤って指が挟まってしまう可能性があるためです。その点、横開きタイプなら一般的な冷蔵庫と同じ開き方なので、子どもでも使いやすくケガをする可能性も低いため、安心してキャンピングカー生活を過ごせます。
とはいえ、もちろん上開きタイプにもメリットはあり、冷たい空気は下方向へ流れるという特性から、横開きタイプに比べて冷気が逃げにくくなっています。
このように、冷蔵庫の必要性を判断する際は、使い勝手がよいかどうかをレンタル時に確認することが大切です。
6.サイドオーニング
「サイドオーニング」は、キャンピングカーのサイドに設置できる収納型の日よけテントです。シェードを取り出し、足を地面に固定するだけと、設営方法がとても簡単なのが魅力です。外で食事や休憩をする際の直射日光および雨対策になるので、アウトドアを楽しむときにあると便利な装備といえます。
サイドオーニングが必要かどうかを判断する際のポイントは、外で過ごす時間を考慮することです。キャンピングカーをレンタルしたときに、外で過ごす時間が多いと判断できたら、サイドオーニングを追加することをおすすめします。この他、使用後に収納しやすいかどうかも合わせて確認しましょう。
キャンピングカーのレンタル料は時期によって異なる
キャンピングカーのレンタル料は、車種や設備、販売店によって異なりますが、基本的な料金形態はほとんど同じです。平日は、車種ごとに設定された1日あたりのレンタル料で利用でき、土日・祝日をはじめ、GWや夏休みなどのアウトドアのハイシーズンは、1日あたりのレンタル料に特別料金がプラスされます。キャンピングカーのレンタル料を抑えたい場合は、販売店の割引プランを活用するのがおすすめです。
フジカーズジャパンでは、「早割」「長期割引」「定休日割引」が利用できます。早割は、利用日の前日にレンタルしたい場合に最適で、キャンピングカーに空きがあれば割引料金でレンタルできます。長期割引は、レンタル期間の長さに応じて割引が適応されます。1週間以上なら5%OFF、2週間以上なら10%OFFと、期間が長ければ長いほど割引の上限は大きくなります。定休日割引は、フジカーズジャパンの定休日である毎週火曜日をまたいでレンタルする場合に適応されます。例えば、月曜日~水曜日にキャンピングカーをレンタルする場合、火曜日1日分のレンタル料金が半額になります。
※日程により割引対象が変わる場合がありますので、お店に問い合わせると良いでしょう。
フジカーズジャパンでは、こうしたさまざまな割引プランをご用意しています。「キャンピングカーをレンタルして使い勝手を確かめたい」という方は、ぜひこの機会にフジカーズジャパンをご利用ください。
キャンピングカーを購入するなら、まずはレンタルをしよう
キャンピングカーの購入で失敗しないためには、目星をつけている車種の運転感覚や、自分のアウトドアスタイルに合った装備ができるかを確認することが大切です。車種別にキャンピングカーの機能性を比較するのであれば、短いレンタル期間では足りません。販売店の割引プランを上手に活用して、なるべく長期間レンタルし、これだと思える素敵な1台を見つけましょう。
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