ライスクッカーだけじゃない!キャンプで美味しいご飯を作る炊飯方法
公開日:2021年2月12日- カテゴリー:
目次
キャンプご飯の中でも、基本となるのが白米の炊飯です。ご飯を炊くことができれば、いろいろなおかずと合わせてキャンプご飯を楽しめます。
今回は、ライスクッカー・飯ごう・土鍋それぞれの炊飯の方法やおすすめのライスクッカーについてご紹介します。
ライスクッカーを使った炊飯方法
ライスクッカーは、お米を炊くために使用するクッカーです。クッカーとはキャンプや登山などのアウトドアで使用する調理器具のことで、ライスクッカーの他に鍋やダッチオーブンなどさまざまな種類があります。
準備するもの
ライスクッカーでお米を炊くには、以下のアイテムが必要です。
・ライスクッカー
・熱源(ガスバーナーなど)
・軍手
・お米
・水
美味しいご飯を炊くには計量カップも欲しいところですが、荷物が多くなるため、マグカップの内側に目盛りを書いておくなどして代用するのがおすすめです。
水の量は、お米1合に対し約220ccが目安となります。調理環境や好みによって適した量は変わるので、何度か実践しながら調整しましょう。
なお、お米は研ぎ汁が出ない無洗米がおすすめです。無洗米を使う場合は、少し水を多めに入れます。
炊飯の手順
まずはお米と水をライスクッカーに入れ、60分以上吸水させます。しっかり吸水させないと芯が残る可能性があるため、この時間はしっかりと取りましょう。
次に、フタを開けたまま強火にかけ、お米が焦げないようにかき混ぜながら沸騰させます。
沸騰させたらフタをして弱火にし、15~20分ほど炊きます。中に冷たい空気を入れると温度のムラが出る可能性があるので、じっと我慢し、様子を確認する場合も素早く行います。
火を止めたら、まだフタを開けず、そのまま5~15分ほど蒸らします。こうすることで、お米がふっくらと美味しくなります。
飯ごうを使った炊飯方法
飯ごうは、そら豆のような形をした炊飯アイテムです。元は食事を携行するための軍用の道具で、日本では屋外で炊飯ができるようにして使っていましたが、今はキャンプなどでも広く使われています。
そら豆のような形をしたものが一般的ですが、丸形の飯ごうもあります。一般的な飯ごうは最大4合炊きであり、コンパクトなためソロキャンプや少人数でのキャンプに向いています。
飯ごうはもともとは持ち運びを考慮したアイテムのため、お米の炊きやすさで言えばライスクッカーに劣りますが、見た目がレトロなためおしゃれなキャンプを楽しむために持って行くのもおすすめです。
準備するもの
基本的にはライスクッカーと同じです。
なお、飯ごうは外蓋にお米を入れるとすり切りで3合、内蓋だとすり切りで2合となっているため、家で計って来なかった場合でも正確な量を計れます。水の量は、内側にある目盛りを目安にすることができます。
炊飯の手順
まずは飯ごうにお米と水を入れ、ライスクッカーと同様に60分以上吸水させます。
次に火にかけていきますが、ライスクッカーとは違い、弱火から中火でゆっくりと沸騰させていきます。水分が吹きこぼれ出したら強火にし、吹きこぼれしないようにフタの上に石などを置きます。
吹きこぼれが収まってきたら弱火に切り替えます。しばらく炊いていくとほんのりとお米の焦げる匂いがしてくるので、火から下ろし、ゆっくりと逆さに置いて蒸らせば完成です。
土鍋を使った炊飯方法
土鍋を使ってご飯を炊くのもおすすめです。土でできた鍋は徐々に熱が広がり、お米全体に熱を伝えるので、ふっくらと美味しいご飯が炊けます。また、お焦げを作れるのも土鍋の魅力です。
キャンプは荷物をできるだけ少なく、軽くするのが原則ですが、車で移動する場合など荷物の量をある程度気にしなくても良い場合はぜひお試しください。キャンプなどで使いやすい小さいタイプの土鍋もあります。
準備するもの
基本的にはライスクッカーと同じです。土鍋は割れやすいので、新聞紙や緩衝材などを使って持ち運ぶようにしましょう。
炊飯の手順
土鍋でお米を炊く際の水加減は、ライスクッカーと同じです。無洗米を使う場合は、少し多めに水を入れます。
火にかける前に吸水の時間を取るのも同じです。できれば60分以上、お米を水につけたまま放置しましょう。
十分に吸水させたら、強火にかけて沸騰させます。ぐつぐつと沸騰したら弱火に変え、15~20分ほど炊き上げます。
ここで火を止めても良いですが、お焦げを楽しみたい場合は最後に10秒ほど強火にかけましょう。その後、5~10分ほどフタを閉めたまま蒸らせば炊飯は完了です。
ライスクッカーや飯ごう、土鍋を使った炊飯方法は以上ですが、キャンプではご飯に合わせてさまざまな料理を楽しめます。キャンプご飯のアイディアについては、以下の記事を参考にしてください。
食事はどうする?キャンピングカーにおける料理事情や簡単な料理方法
真空パックを使った裏技の炊飯方法
キャンプの雰囲気としては格好つかないかもしれませんが、少量のご飯を手っ取り早く用意するなら、料理や食材の保存などに使う真空パックでも炊飯が可能です。ただし、厳密には炊くのではなく、湯煎によってご飯を作ります。
用意するものは、以下の通りです。
・真空パック
・お米
・水
・湯煎ができるクッカー
水の量はお米の約1.2倍、1合約180ccなら約220ccが基本ですが、真空パックの場合は少なめの量を使います。
作り方はとても簡単です。
まずは真空パックにお米と水を入れ、空気を抜いて閉めます。
次に沸騰したお湯につけ、フタを閉めて10分ほど湯煎すればお米がふっくらと出来上がります。
キャンプで簡単に炊飯できるおすすめのライスクッカー
一番始めにご紹介した炊飯方法で使うライスクッカーは、さまざまなメーカーから販売されています。ここでは、それぞれのメーカーのライスクッカーの特徴をご紹介します。
コールマン
テントからクッカーまで、キャンプ道具を幅広く取り扱っているコールマンからは「アルミライスクッカー」が出ています。
3合炊きというコンパクトなサイズながら、アルミの厚さが2.5mmとかなり厚く、底面はステンレス製という丈夫な作りをしています。また、ザルや計量カップがスタックされている他、内蓋も付いているという本格仕様です。
水量の目安も内側に目盛りがあるので分かりやすく、コールマンのライスクッカーは調理中に火力調整をする必要がないという便利な特徴もあります。
ユニフレーム
ライスクッカーと言えばユニフレームと言われるほど、ユニフレームの出している「fanライスクッカーDX」はメジャーなアイテムです。
コールマンのものより少し大きく、5合まで炊くことができるため、比較的大人数のキャンプに向いていると言えます。
ユニフレームのライスクッカーも内側に目盛りが付いており、水の量の調整は簡単です。
炊飯時にはまず強火にかけ、フタがカタカタと動き出したら弱火に切り替え、フタが動かなくなったら炊き上がりとなります。
キャプテンスタッグ
コールマンと同様にキャンプ道具を多く販売しているキャプテンスタッグは、「3層鋼 段付ライスクッカー(5合)」など複数のライスクッカーを出しています。
キャプテンスタッグのライスクッカーの大きな特徴は、ステンレス製であること。丈夫なので衝撃に強く、たわしなどでしっかり洗っても傷がつきにくい仕様です。
また、ステンレス製のライスクッカーは熱伝導の効率が良く、ふっくらと美味しくご飯が炊けます。IHでも使えるため、自宅のキッチンがIHの場合でも家で使える点も特徴です。
自分に合った方法でキャンプご飯を楽しもう
いろいろなスタイルのキャンプご飯がありますが、白米があればさまざまな料理を美味しく食べられます。最も簡単でアウトドアにも適しているのはライスクッカーですが、好みに合わせて飯ごうや土鍋でご飯を炊くことも可能です。
フジカーズジャパンでは、他にもキャンプを楽しむためのさまざまな記事を掲載しています。よろしければ、以下の記事もあわせてご覧ください。
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