キャンピングカーで日本一周の旅!日数・費用・必要な準備について解説
公開日:2023年8月10日- カテゴリー:
目次
近年日本でも旅の新しい楽しみ方として人気を得ている、キャンピングカーでの「車中泊」。短期間の車中泊に慣れてきたら、いつかは日本一周してみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
ですが、そのためにはどれだけ時間やお金があればよいのか想像がつきませんよね。
今回の記事では、先輩キャンピングカーオーナーの体験談をもとに、「車中泊で日本一周する場合の日数や各費用」について解説します。
実際に日本一周するのはまだ先だとしても、想像するのはとても楽しいものですし、そのための資金も貯めやすくなります。
また、旅の知識は多いほうが理想の旅を実現させやすくなるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
キャンピングカーで日本一周!よくあるQ&Aでイメージを掴もう
最初に、キャンピングカーで日本一周するのためのおおよその日数や費用などについて解説します。
Q&A【1】日本一周の距離は?
日本一周の走行距離は、「12,000㎞」が一般的です。
これは沿岸に沿って旅行した場合の距離です。海に面していない8県もすべて巡る場合は、1県150kmと仮定して、さらに1,200km必要になります。
それ以外にも、沖縄県や離島なども巡るかどうかでさらに距離が変わります。
関東圏の淡路島、小豆島なども巡る場合は、+2,000kmです。
房総半島と伊豆半島を観光しながら巡ると、さらに+1,000kmです。
Q&A【2】日本一周にかかる日数は?
キャンピングカーでの旅は、1日に100~200km移動する人が多いようです。そのため、日本一周にかかった日数は、走行距離12,000㎞÷1日100km=4ヶ月(120日間)が現役オーナーの平均です。
各地でゆっくりと観光する場合は、半年ほど必要です。
今回の記事では、4ヶ月を基準にして費用を計算します。
Q&A【3】トータルの費用はいくら?
キャンピングカーでの日本一周旅にかかった費用は、合計約90万~100万円という現役オーナーが一般的です。ちなみにこの金額は、北海道の旅を含み、沖縄の旅は含んでいません。
沖縄の旅はかなり高額なので、キャンピングカーでの日本一周には入れないことが多いようです。具体的な費用については「日本一周の費用【6】沖縄へのフェリー代」で解説します。
日本一周の旅 費用内訳をチェック!
主な費用内訳について、1人分の平均的な金額を解説します。
日本一周の費用【1】ガソリン代
キャンピングカーはサイズや燃費に幅があるので、ガソリン代にもかなり差があります。また、ガソリン代はエリアや時期でも異なるので、注意して下さい。
例)
・燃費22km/Lの車の場合:約9万円
・燃費15km/Lの車での場合:約14万円
・燃費10km/Lの車での場合:約20万円
※1L当たり170円で計算した場合
車種によっては予想よりもかかるかもしれませんが、電車や飛行機などの交通費と宿泊費で旅行する場合に比べるととても安く抑えられます。
日本一周の費用【2】食費
旅行中の食費は、人によってお金のかけ方がかなり異なります。各地でレストランを利用する場合は当然高くなりますし、その逆にとことん抑えることもできます。
各地のグルメをそれなりに楽しみつつもリーズナブルに抑えたい場合は、道の駅や地元スーパーで販売されている地産地消の食品やお惣菜などがおすすめです。夕方以降になると値段が下がるので、それを車内で楽しみましょう。
地域の食材で作られたジュースやお酒、スイーツ、B級グルメなど、様々なジャンルを楽しめます。
また、外食の際はランチの時間帯に利用することで、各エリアの食材をお得に堪能できます。
このようにして1人当たり1日1,500円で計算すると、4ヶ月で約18万円です。
日本一周の費用【3】洗濯の費用
キャンピングカーで長期的な旅行をする場合、洗濯は主にコインランドリーになります。
コインランドリーは家庭用で大きいものがほとんどなので、2人旅の場合は1週間に一度という人も少なくありません。
1週間に1回利用する場合、4ヶ月×20回=約2万円です。
日本一周の費用【4】入浴料金
入浴施設を利用する場合、1人500円×4ヶ月=6万円です。
キャンピングカーにシャワーがついている場合、発電機を1時間回すにはガソリンが1L150円必要になります。
日本一周の費用【5】北海道へのフェリー代
本州から北海道へ渡るフェリーは、現在6社が運行しています。
利用者の多い「津軽海峡フェリー」の場合、青森港―函館港の乗船時間は3時間40分です。1日に8便あり、2~4時間おきに就航しています。
運賃は、大人1人を含んだ車両が1万6,400円~です。時期とサイズによって運賃が変わるので、公式サイトで事前に確認しましょう。
フェリー会社はそれぞれルートやメリットに違いがあり、どこも魅力的です。ぜひ自分に合ったプランを見つけて下さいね。
日本一周の費用【6】沖縄へのフェリー代
沖縄へのフェリー代は、鹿児島―那覇間の大人1人を含んだ車両が片道約9万円です。往復では18万円以上かかります。
1日1便で、乗船時間は25時間です。
そのため、キャンピングカーでの日本一周では沖縄に寄らない人もかなりいます。どうしても沖縄観光をしたい場合には、鹿児島市内にキャンピングカーを預けるのもおすすめです。
キャンピングカーで日本一周!宿泊場所は?
キャンピングカーでの旅行は、基本的には車中泊です。ですが、どこにでも好きに駐車できるわけではありません。
主な宿泊場所となる5ヶ所をしっかり押さえておきましょう。
宿泊場所【1】道の駅、高速道路のSA・PA
「道の駅」は、現在国内に約1,200ヶ駅登録されています。
道の駅に宿泊しようと考えている人もいるかもしれませんが、国土交通省のルールでは原則として禁止です。仮眠であれば問題ありません。
駅によっては車中泊可能なスペースを設けているところもあるので、それらを利用しましょう。
高速道路のSA・PAも道の駅同様、原則は禁止ですが、仮眠なら大丈夫です。
宿泊場所【2】RVパーク
キャンピングカーの旅で利用することが多いのが、「RVパーク」です。2023年7月時点で全国各地に350ヶ所以上あり、今後も増えていく見込みです。
日本RV協会が推進している、キャンピングカーや車中泊のための駐車スペースです。
RVパークとして認定されるためには、いくつか条件があります。どれも車中泊ではありがたいポイントなので、積極的に活用しましょう。
・余裕のある駐車スペース
・24時間利用可能なトイレ
・100Vの電源
・近隣に入浴施設がある
・ごみ処理ができる
・複数日滞在できる
また、本体の事務所である道の駅や入浴施設などがすぐ近くにあるところも多いので、女性一人での車中泊(ソロキャン)には特におすすめです。
宿泊場所【3】オートキャンプ場
「オートキャンプ場」は、キャンピングカーでそのまま乗り入れできるキャンプ場です。施設や設備は各場所によってそれぞれ異なります。
基本的には利用料金はかかりますが、その分安心して宿泊しやすい場所です。
宿泊場所【4】河川敷や公園の駐車場
河川敷や公園の駐車場は、日中に仮眠する分には問題ありません。駐車場の出入り口を閉鎖する時間帯になると、管理人から出るように注意されます。
ですが、安全面でも、これらの駐車場に夜間宿泊することはおすすめできません。
まとめ:想像は自由!旅のテーマやエリアをとことんイメージしよう
キャンピングカーでの日本一周の旅。車中泊できる車を持ったら、やはり考えてみたくなる夢の一つですよね。
ですが、普通の速度で巡ると約4ヶ月かかるので、仕事がある人には少しハードルが高めではあります。
そのため、まずは「今回は関東」「今回は東北」というように、エリアごとに区切るのもおすすめです。
観光・グルメ・費用を抑える・交流など、旅のテーマは本当に人それぞれです。ぜひ先輩キャンピングカーオーナーの体験ブログや動画なども参考にしながら、自分の旅のイメージを自由自在に膨らませて下さいね。
関連記事
キャンピングカーで避暑地に行こう!高級キャンプ場などをご紹介
特別な非日常を過ごす。グランピングが楽しめる高級キャンプ場
- 前の記事:
- « キャンピングカーに断熱対策をする5つのメリット
- 次の記事:
- キャンピングカーに換気扇は必要?換気扇の機能と使い方 »