荷物を少なくしてみよう!ミニマリスト的キャンプの実践方法
公開日:2021年5月28日 2021年12月13日 更新- カテゴリー:
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キャンプには多くの荷物が必要ですが、一方で快適なキャンプのためには「いかに上手く荷物を減らすか」という視点も大切です。少ない荷物でキャンプができれば持ち運びが楽になり、キャンプ場での過ごし方も変わってきます。
今回は、そんな「ミニマリスト的な」キャンプをするためのコツについてご紹介します。
ミニマリスト的キャンプのススメ
キャンプにはテントやタープ、シュラフなどの寝具、調理器具、テーブル、チェア、着替えなど多くの荷物が必要であり、うっかり忘れるとキャンプが一気に不便になることもあります。
一方で、あれもこれも必要かもしれないとリュックに詰め込んでしまうと、行き帰りの荷物が重く、また設営や撤収にも時間がかかるというジレンマもあります。持って行ってみたは良いけど、意外と使わなかったということもあるかもしれません。
そこで、キャンプに慣れてきたころにおすすめなのが、少ないアイテムで生活を送る「ミニマリスト」的なキャンプの実践です。ミニマリストとは、必要最低限の道具だけを手元に置き、その道具だけを使って丁寧な生活を送るスタイルのこと。
ときに「上手に荷物を減らすこと」が重要とされるキャンプでは、ミニマリスト的な視点が参考になります。
ミニマリスト的キャンプアイテムの選び方
では、ミニマリスト的なキャンプを実践するには、どのようなキャンプアイテムを選べば良いでしょうか。
ポイントの1つ目は、1つひとつの荷物がコンパクトかつ軽量であることです。コンパクトであればリュックの中でかさばらず、軽量であれば持ち運びが楽になります。使ってはみたけれど意外に持て余してしまったというものがあれば、思い切って小さいものに買い替えてみましょう。テントやタープ、調理器具などは小さくできる代表的なアイテムです。
ポイントの2つ目は、キャンプ以外でも使える汎用性の高さです。キャンプでしか使わないものは普段家の中で場所を取ってしまい、道具への愛着もあまり湧きません。家でも使えるもの、他のアウトドアでも使えるものという視点でアイテム選びをしてみましょう。
最低限必要なキャンプアイテム
ここでは、テント泊のキャンプにおいて最低限必要なアイテムについてご紹介します。あくまで最低限のものであり、人によってこれに必要なアイテムを足していくことになります。
テント
キャンプにおいて、テントは必須アイテムと言えるでしょう。一方で、ミニマリスト的なキャンプのためには、どんなテントを使うかは非常に重要です。
キャンプは基本的に使用する人数に合わせて選びますが、お店の店員にすすめられるままに買うと、意外と余裕があることもあります。余裕があることはキャンプにおいてメリットですが、荷物をできるだけ減らしていくミニマリスト的キャンプではデメリットになります。
サイズをよく確認し、就寝や荷物置きのために最低限必要なテントを買えれば、荷物が軽くなり設営・撤収も楽になるでしょう。
寝具
シュラフやマットなどの寝具もキャンプにおいて必須アイテムだと言えます。一方で、やはり寝具を厳選することによって荷物を減らすこともできます。
例えば、マットは底冷えや地面の凹凸から身を守るために敷くものですが、冬にキャンプしない人やシュラフだけでも凹凸が気にならないという人には不要です。シュラフ1つ取っても、コンパクトに収納できるタイプを選べば、荷物を小さくまとめることができます。
必要そうでも意外となくても大丈夫なアイテム
以下にご紹介するのは、一見必要そうに思えて、なくても意外に大丈夫なアイテムです。もちろん人によっては必要なケースもあるため、自分のキャンプスタイルと照らし合わせながら参考にしてください。
チェア
チェアはキャンプに必要な道具だとされていますが、ミニマリスト的なスタイルで考えれば、意外にかさばる荷物です。コンパクトに畳めるタイプもありますが、使い勝手とトレードオフになることもあります。また、キャンプ用のチェアは他では使い回せないという汎用性の低い一面もあります。
チェアの代表品となるのは、例えばマットがあります。地面に座るスタイルに抵抗がなければ、キャンプで座る場所はマットで十分であり、寝るときにシュラフの下に敷くこともできます。人によっては、ハンモックで代用する場合もあります。
ガスランタン
光量があり、テントの周りを照らしてくれるガスランタンあるいはLEDランタンは、キャンプを始めた頃は多くの人にとって必須アイテムでしょう。一方で、キャンプに慣れてくると夜の暗闇が怖くなくなり、大きなガスランタンは不要になってくることもあります。
その場合は、手持ちの小さいLEDライトかヘッドライトがあれば十分で、荷物を軽くすることができます。
タープ
使用するテントによってはタープが必要なこともありますが、テント泊を便利にするためのタープはなくても意外と成立するアイテムです。特に、キャンプ場への到着が夕方ごろですでに日が傾いている場合は、タープで日差しを避ける必要がなくなります。タープの支柱の1本を林間サイトの木の枝で代用し、荷物から支柱を減らすという方法もあります。なお、木にタープをくくりつけていいかどうかは、キャンプ場に確認するようにしましょう。
コット
コットは地面に接触せずに就寝できる簡易ベッドのようなもので、通気性が良くなるため夏には重宝するアイテムですが、就寝以外では使用しません。人によっては必須というアイテムではないため、荷物削減の候補になります。
石油ストーブ
冬にキャンプをする場合は寒さ対策が重要であり、石油ストーブは暖を取るために便利なアイテムです。一方、暖を取る方法は他にもあり、ストーブ類のようなかさばる荷物を持って行かなくても大丈夫なこともあります。冬の荷物削減は慎重になる必要がありますが、ストーブ類は削減を検討しても良いでしょう。
上級者向けのブッシュクラフトスタイル
ミニマリストのスタイルとは少し違いますが、荷物を減らして挑戦するキャンプのスタイルとして、ブッシュクラフトというものがあります。ブッシュクラフトとは、できるだけ現地にあるものを調達し、ものづくりをしながら必要なものを作っていくスタイルのことです。
イメージとしてはサバイバルに近く、最低限の荷物で野営をしながら、必要なものを現地調達していきます。例えば、暖を取るための薪やタープの支柱にするための枝、椅子などです。そのためブッシュクラフトでは斧やナイフを使い、森の中にある木を駆使して過ごしていくことになります。
もちろん、ブッシュクラフトは上級者向けのスタイルです。ブッシュクラフトに興味があれば、キャンプなどのアウトドアを重ねて自然に慣れていきながら、徐々に挑戦していきましょう。
まずはキャンプに慣れてから
ここまでミニマリスト的なキャンプについてご紹介してきましたが、荷物は上手に減らすことが大切なのであり、むやみに減らしてしまうと不便になるばかりか、危険な目にあってしまう可能性もあります。
まずはキャンプに必要とされる荷物をきちんと揃えた上で何度もキャンプを実践し、やっていく中で不要だと思ったものを減らしていくようにしましょう。
ミニマリスト的キャンプに挑戦してみよう
荷物を上手に減らし、アイテムを小さくしていくことができれば、キャンプの設営や撤収にかかる手間が少なくなっていきます。そのぶんの時間を有意義に使ったり、趣味の荷物を少し増やしたりして、キャンプ場での過ごし方をより良いものにすることも可能です。キャンプに慣れてきたら、少しずつ荷物を減らし、ミニマリスト的なキャンプに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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